東京駅
東京駅 | |
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東京駅丸の内側 | |
とうきょう Tōkyō | |
所在地 | 東京都千代田区丸の内一丁目 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) 東海旅客鉄道(JR東海) 東京地下鉄(東京メトロ) |
東京駅(とうきょうえき)は、東京都千代田区のJR東日本、JR東海、東京メトロの駅。日本の鉄道の中心である。
駅舎[編集]
大正3年(1914年)12月20日、皇居の正面に洋式建築の丸の内駅舎が完成し、東京駅と命名されて開業したのが起源である。明治時代の建築界の重鎮として知られる辰野金吾が設計したことで知られる。昭和20年(1945年)にアメリカ軍による空襲で駅舎の一部が焼失し、応急的に角屋根で復旧した。
現在の丸の内駅舎は太平洋戦争での空爆により破壊された大正時代のドーム屋根の駅舎を復元したもの。以前は高層ビルに立て替える案もあったが、平成24年(2012年)に往時の姿になって復元した。また、平成15年(2003年)には国の重要文化財に指定されている。
東側の八重洲口駅舎は、1954年(昭和29年)に新築された鉄道会館ビルを始めとして近代的な駅舎となっており、2013年にグランルーフが竣工した。
駅長[編集]
この駅には駅長が2人いる。理由はJR東日本とJR東海の2つの鉄道会社によって運営されているためである。昭和62年(1987年)に国鉄民営化・分割が行われた際、14番線から19番線までの東海道新幹線のホームとそれらの真下に当たる駅構内の一部、それ以外がJR東日本の管轄エリアと決定した。
駅構造[編集]
お忘れ物預かり所は、1階日本橋口改札外にある。
手荷物預かり所は、改札内は、地下1階中央地下通路クローク、改札外は、地下1階グラントウキョウサウスタワー手前にある。
多機能トイレは、1階は新幹線中央乗換口改札内、新幹線南乗換口改札内、丸の内南口改札内・外、地下1階は八重洲地下中央口改札内、丸の内地下中央口改札内、京葉地下八重洲口改札内、地下3階は京葉地下丸の内口改札下にある。
ベビー休憩室は、地下1階は八重洲地下中央口改札内トイレ横、1階は新幹線中央乗換口改札内トイレ横にある。
ステーションコンシェルジュ東京は、地下1階グランスタ内にある(外貨両替もできる)。
JR東日本[編集]
JR東日本 東京駅 | |
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中央線ホームに停車するE233系。 青梅線から乗り入れてきた青梅特快。 | |
とうきょう Tōkyō TYO | |
所在地 | 東京都千代田区丸の内一丁目9-1 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
電報略号 | トウ |
駅構造 | 高架駅・地下駅 |
ホーム | 2面4線(新幹線) 5面10線(在来線・高架) 2面4線(在来線・総武地下) 2面4線(在来線・京葉地下) |
乗車人員 -統計年度- | 271,108人/日(降車客含まず) -2020年- |
開業年月日 | 1914年(大正3年)12月20日 |
乗入路線 16 路線 | |
所属路線 | ■東北新幹線 (■山形新幹線・■秋田新幹線・北海道新幹線・上越新幹線・北陸新幹線直通含む) |
キロ程 | 0.0km(東京起点) |
(3.6km) 上野► | |
所属路線 | ■東海道線[* 1](上野東京ライン) |
駅番号 | JT 01[報道 1] |
キロ程 | 0.0km(東京起点) |
(1.9km) 新橋 JT 02► | |
所属路線 | ■宇都宮線[* 1](上野東京ライン) (高崎線・■常磐線直通含む) |
駅番号 | JU 01[報道 1] |
キロ程 | 0.0km(東京起点) |
(3.6km) 上野 JU 02・JJ 01► | |
所属路線 | ■京浜東北線[* 1] |
駅番号 | JK 26[報道 1] |
キロ程 | 0.0 km(東京起点) 大宮から30.3km |
◄JK 27 神田 (1.3km) (0.8km) 有楽町 JK 25► | |
所属路線 | ■山手線[* 1] |
駅番号 | JY 01[報道 1] |
キロ程 | 0.0km(東京起点) |
◄JY 02 神田 (1.3km) (0.8km) 有楽町 JY 30► | |
所属路線 | ■中央線[* 1] |
駅番号 | JC 01[報道 1] |
キロ程 | 神田から1.3km |
(1.3km) 神田 JC 02► | |
所属路線 | ■横須賀線・総武線快速[* 1] |
駅番号 | JO 19[報道 1] |
キロ程 | 0.0km(東京起点) |
◄JO 18 新橋 (1.9km) (1.2km) 新日本橋 JO 20► | |
所属路線 | ■京葉線 (■武蔵野線直通含む) |
駅番号 | JE 01[報道 1] |
キロ程 | 0.0km(東京起点) |
(1.2 km) 八丁堀 JE 02► | |
備考 | 直営駅(管理駅) みどりの窓口 有 山区 東京山手線内・東京都区内駅(中心駅) |
TYO
が使われている。
在来線ホーム[編集]
島式5面10線の高架ホームで、丸の内側から1・2・3…と順に振られている。中央線の1・2番線は3・4番線のさらに上、3階相当の高さにあり、2番線の直下に3番線がある。1・2番線はホームの両端は階段、それ以外は長いエスカレータとホーム中央にあるエレベーターでコンコースと結んでいるが9・10番線のエレベーターのみ地下1階まで結んでいる。エレベーターは南側にも設置されているが、こちらは業務用のエレベーターで係員の付き添いがないと利用することができない。9・10番線は南側のエレベーターが2つ設置されている。
方面案内は以前は在来各線のフォーマットと同様の路線色(緑)バックに「番線数字・路線名・方面」が表記されたものだったが、2005年12月10日のダイヤ改正で行先に関わらず20 - 23番線を柔軟に用いるようになると番線数字のみに交換され、同時に改札・ホームともにお知らせ表示機はフルカラーLED式に到着案内は液晶ディスプレイ式に発車標は全面的にフルカラーLED(一部は液晶ディスプレイ)による「列車名・発車時刻・行先・次の列車・停車駅と現在時刻(LEDとアナログ混在)」を表示するものに置き換えられた。後に上野・大宮両駅も当駅と同型のフルカラーLED式発車標に置き換えられた。
山手線ホームの階段付近には2006年末頃から方面案内が設置され、同時に出口・乗り換え案内も設置された。
1・2番線の発車標は路線図(停車駅案内)と一体化したものが使用されている。
1・2番線には中央ライナー・青梅ライナーのライナー券と特急「あずさ」号・特急「かいじ」号の自由席特急券の自動券売機が設置され、7 - 10番線にはSuicaグリーン券と特急「踊り子」号の自由席特急券(9・10番線のみ)の自動券売機が設置され、9・10番線には湘南ライナーの普通車のライナー券の自動券売機が設置されている。このライナー券の自動券売機は品川駅などと同様、500円以上の現金を投入すると自動で発券し、また、発車1分前に販売を終了する。ライナー券の自動券売機はSuica等の交通系ICカードは使えない。
3~6番線の発車メロディーは4ターンで1コーラスとなり(1コーラスは29秒ほど)、東京駅オリジナルとなっている。
7・8番線から発車する東海道線の列車は、夜間の平日2本・土休日1本のみである。7・8番線の現地標識は上野東京ラインと東海道線が併記されていたが、利用者の混乱防止のため、現在は階段付近の標識はテープで「東海道線」の表記を隠してある。
東海道線ホームが2面3線になってからは、大垣行き夜行普通列車(列車番号375M)が下りに限って品川駅始発に改められた。1996年3月に運行開始した「ムーンライトながら」(373系による定期列車)については、当駅始発・終着とされた。
京浜東北線と山手線にはホームドアが設置されている。
番線 | 路線 | 行先 |
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1・2 | JC 中央線 | 新宿・立川・高尾・青梅方面 |
3 | JK 京浜東北線 | 上野・赤羽・浦和・大宮方面 |
4 | JY 山手線 | 上野・池袋方面 |
5 | 品川・渋谷方面 | |
6 | JK 京浜東北・根岸線 | 川崎・横浜・磯子・大船方面 |
7・8 | JU 上野東京ライン | 上野・高崎・宇都宮・水戸方面 |
9・10 | JT 東海道線 | 横浜・大船・小田原・熱海方面 |
新幹線ホーム[編集]
島式2面4線の高架ホームである。このうち20番線は10番線のすぐ東にある。当初、東北・上越新幹線が当駅に延伸した際は現22・23番線(当時12・13番線)の島式1面2線のみで発着し、一部の定期列車と臨時列車は上野駅発着を原則としていた。しかし、1997年の北陸新幹線高崎 - 長野開業に伴い1・2番線を高架化した上で3 - 10番線を丸の内側にスライドする工事を行い、当時9・10番線(東海道線)だったホームを20・21番線とし、現在の2面4線の構造になるとともに定期列車の全列車と臨時列車の大半が当駅発着になった。1日300本を超える列車をこの2面4線ホームで扱っている。
各ホームに中央改札と各ホームを結ぶエレベーターが8号車付近に設置されている。またホームの中央には荷物運搬用のエレベーター(リフト)も設置されている。
10番線の隣りに20 - 23番線と変則的な番線数になってしまったのは、東海道新幹線(14 - 19番線)がJR東海の管轄であることにより、通し番号にするのが困難であったためである[1]。
発車標は2005年に交換され、それと同時に液晶ディスプレイ式の編成案内が改札前などに設置された。その他各ホームに乗車案内として、東京延伸開業時からLED式乗車位置案内表示器が設置され現在は全て薄型のものに交換されている。
以前は各ホームエレベーターは南に業務用のエレベーターが2台のみ設置され利用する際は係員の付き添いがないと利用できなかったが、現在は新たにホームの中央に客用のエレベーターが1台設置されたため係員の付き添いがなくても利用できる。
一部にホーム固定柵が設置されている。
番線 | 路線 | 行先 |
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20 - 23 | ■ 東北新幹線 | 仙台・盛岡・新青森・新函館北斗方面 |
■ 山形新幹線 | 福島・山形・新庄方面 | |
■ 秋田新幹線 | 仙台・盛岡・秋田方面 | |
■ 上越新幹線 | 高崎・越後湯沢・長岡・新潟方面 | |
■ 北陸新幹線 | 長野・富山・金沢方面 |
総武地下ホーム[編集]
地下5階に位置する。
2017年5月頃より、総武地下ホームの発車案内LEDにおいて、総武快速線列車に対して“錦糸町方面”、横須賀線逗子以遠行きの列車に対して“鎌倉方面”と表示されるようになった。
ホームが湾曲している関係で終日にわたって立ち番が配置されている。
番線 | 路線 | 行先 |
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総武地下1 - 4 | JO 横須賀線 | 横浜・大船・逗子・久里浜方面 |
JO 総武快速線 | 船橋・千葉・成田空港・君津方面 |
京葉地下ホーム[編集]
他のホームとはとても離れている。品川方面からは有楽町駅からの乗り換えが近く、利用者からは「北有楽町駅」とも呼ばれている。
番線 | 路線 | 行先 |
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京葉地下1 - 4 | JE 京葉線 | 舞浜・蘇我・上総一ノ宮方面 |
JM 総武快速線 | 西船橋・新松戸・南浦和・府中本町方面 |
JR東海[編集]
JR東海 東京駅 | |
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とうきょう Tōkyō | |
(6.8km) 品川► | |
所在地 | 東京都千代田区丸の内一丁目9-1 |
所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
所属路線 | ■東海道新幹線 |
キロ程 | 0.0km(東京起点) |
電報略号 | トウ |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 3面6線 |
乗車人員 -統計年度- | 98,120人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1964年(昭和39年)10月1日 |
備考 | 直営駅(管理駅) JR全線きっぷうりば 有 山区 東京山手線内・東京都区内駅(中心駅) |
島式3面6線の高架ホーム新幹線用である。
14・15番線では2008年9月17日より、16 - 19番線では2008年12月12日より、「のぞみ」で2003年まで使用されていた車内始発・終着用チャイムが発車メロディとして使用されるようになった。JR東海の発車メロディの導入はこれが初の事例である(313系に搭載されている車外メロディは除く)。
各改札・ホームとも発車標とお知らせ表示機はフルカラーLED式のものが使用されその他フルカラーLED式の乗車位置案内も各ホームに設置されている。改札口上部に掲げてある発車標は、3種別の本数の割合を考慮した「のぞみ」単独の発車案内と「ひかり・こだま」を合わせた発車案内の2台となっている[2]。ホームドアが設置されている。
番線 | 路線 | 行先 |
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14 - 19 | ■ 東海道・山陽新幹線線 | 名古屋・新大阪・博多方面 |
東京メトロ[編集]
東京メトロ 東京駅 | |
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とうきょう Tokyo | |
◄M 16 銀座 (1.1km) (0.6km) 大手町 M 18► | |
所在地 | 東京都千代田区丸の内一丁目6-5 |
駅番号 | M-17[3] |
所属事業者 | 東京地下鉄(東京メトロ) |
所属路線 | ●[3]丸ノ内線 |
キロ程 | 8.7km(池袋起点) |
電報略号 | トウ |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗降人員 -統計年度- | 216,749人/日 -2019年- |
開業年月日 | 1956年(昭和31年)7月20日 |
丸の内側に位置する島式ホーム1面2線を有する地下駅である。ホームドアが設置されている。
番線 | 路線 | 行先 |
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1 | M 丸ノ内線 | 霞ケ関・新宿・荻窪・方南町方面 |
2 | 御茶ノ水・後楽園・池袋方面 |
利用者数[編集]
東京の表玄関ともいうべきターミナル駅だが、JR東日本の乗車人員は第5位で、JR全体から見ても第6位と、新宿駅・池袋駅・渋谷駅(以下「3駅」)や横浜駅、西日本旅客鉄道の大阪駅に大きく差をつけられている。この理由として以下の点が挙げられる。
3駅は複数の私鉄路線のターミナル駅でもあるため、私鉄・JR間の乗り換え利用者が多いが、当駅に乗り入れる私鉄路線は東京地下鉄丸ノ内線のみで、JRの中・長距離線を中心としたターミナル駅であり、JR各線間の乗り換えがほとんどで、改札を出ないので乗車人員にカウントされないこと。特に中・長距離旅客にとって東京の出入口的役割が強く、駅周辺に出入りする人は少ないため、乗り換えて地方や都内各地に向かうことが多い。
3駅周辺の繁華街は日中や夜間を問わず営業する商業施設も多く、その来訪者が日中・夜間を問わずに各駅を利用するが、当駅周辺(八重洲・京橋・日本橋界隈)は百貨店や一般小売業などの日中のみ営業する商業店舗が中心であり、来訪者は日中に限られること。
3駅周辺には徒歩10 - 15分圏内に住宅街が存在し、遠隔住宅街と各駅間を結ぶ私鉄・路線バスが多数設定されているが、当駅周辺にはこういった住宅街は皆無に近く、また遠隔住宅地間を結ぶ路線バスもほとんどないため、日常的に利用する利用者数が非常に限られていること。
各駅の利用客層は、3駅では朝・日中・夕方・夜間を通してビジネス層から若年層まで幅広いが、当駅はビジネス層が大半を占めている。
ただし、それでも利用客数が非常に多いことには変わりなく、各社合計の1日平均乗降客数は100万人を超えており、欧州最多の乗降客数を持つパリ北駅の約2倍、上海駅の3倍以上の乗降客数があり、日本(世界)でも北千住駅に次いで第7位(もしくは名古屋駅に次いで第8位)となっている(世界第9位は品川駅)。
以上のような性格上、ゴールデンウィークや夏休み・年末年始といった時期には各地方から新幹線(長距離旅客)や特急(伊豆・房総方面への行楽客)、京葉線(東京ベイエリアへの行楽客)を利用する帰省・行楽客が集中するので、テレビのニュース番組でも当駅が取り上げられている。
駅の立地[編集]
普通、地上のターミナル駅は都市の周縁部に設置されるが、東京駅は例外で都市の中央部に位置している。これは、明治維新により丸の内に屋敷を構えていた大名が没落し、屋敷跡の土地を活用しやすかったことが背景にある。線路の建設で神田や新橋の町が一部立ち退きとなったが、大規模に取り壊すことなく都心への中央駅の設置が可能となった。
逆に、都心の旧大名屋敷であるが故に、駅周辺はビジネス街として成長した。銀座・日本橋といった伝統的な商業地から少し離れている上に、ドーナツ化現象で住民も少なく、利用客の数は他の大規模ターミナル駅と比べて少ない。
他の駅[編集]
駅に接続する地下通路をたどると、東銀座駅、銀座駅、日比谷駅、有楽町駅、二重橋前駅、大手町駅の各駅に到達することが可能である。このため、人によっては最早この一帯が一つの駅だと解釈することもあるらしい。
大手町駅との関係[編集]
東京駅周辺には多くの地下鉄駅があり、地下の整備も進んでいるため、正式な乗換駅となっていない駅でも地下道・ビル等を経由して5分程度で乗換ができる駅が多数ある。
丸の内地下北口と八重洲北口(東京駅一番街)からは、地下連絡通路などを通り、東京メトロ東西線・丸ノ内線・千代田線・半蔵門線・都営地下鉄三田線、以上5路線が集約する大手町駅へと乗り換えすることができる。このなかでは東西線のみが正式な乗換駅となっている[4]。また、ただでさえ他の東京駅コンコースから離れている京葉線コンコースからでも東西線大手町駅への案内がされていたり、JR東京駅からは最も遠い(700mほど)半蔵門線大手町駅の改札外にJR東京駅への案内表示がある(次節ギャラリー参照)。
なお、東京駅からの半蔵門線の利用は、日本橋口から徒歩で三越前駅へ、または東京駅から丸ノ内線に乗り大手町駅で乗り換えした方が早い場合もある。東西線へは大手町駅、丸ノ内線へは東京駅、千代田線・三田線へは行幸地下通路から(後述)が最も近い。
他周辺駅との関係[編集]
丸の内地下中央口からは、行幸地下通路を通り、都営地下鉄三田線大手町駅・東京メトロ千代田線二重橋前駅へ移動することができる。行幸地下通路は元々あった地下駐車場を整備して造られたもので、壁面はギャラリーとなっていたり、その広さを活用してイベント等も開かれる。この通路は鉄道各社や東京都、千代田区が所有してるわけではなく三菱地所が所有しているため[5]、正確な利用者は公表されていない。
乗降位置によって異なる場合もあるが、東京駅からの千代田線・三田線の利用はこのルートで行った方が近い。しかし、このルートは東京駅構内からの案内がされていない。
京葉地下八重洲口からは、東京国際フォーラム経由で東京メトロ有楽町線有楽町駅への乗り換えができる(日比谷駅へは少し遠い)。また、有楽町駅D5出口(このルート)から右手にあるD7出口を出るとJR山手線・京浜東北線有楽町駅京橋口に乗り換えできる。距離で見るとJR京葉線東京駅からJR他路線東京駅に行くより、JR有楽町駅へ行く方が近い[6]。雨天などの際はD8出口→東京交通会館→有楽町駅地下広場→JR有楽町駅中央口という経路を使うと雨に濡れずに済む(中央口から地下広場までの動線には屋根がある[7])。
なお、東京メトロ銀座線日本橋駅・京橋駅・銀座駅、東京メトロ日比谷線銀座駅、都営地下鉄浅草線日本橋駅・宝町駅、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅といった駅も比較的近いが、大抵の経路案内サイトなどでは案内されるのは極めて稀であり、上に挙げた駅へ向かってから東京駅に向かうのが普通である。
11番線[編集]
「機関車列車の発着について」も参照
東京駅には、開業以来これまで11番線が敷設されたことは無い。12・13番線と共に欠番であるが、12・13番線が廃止による欠番であるのに対し、11番線は元から存在しない。しかし、厳密的には「存在しない」のではなく「見えざる番線」というのが実情であり、線路自体は存在するし、利用されている。実は11番線は回送専用であり、乗客の乗降が存在しないため、プラットホームを敷接する必要性が無い。プラットホームの敷接する必要が無いので番線を設ける必要性が無いため、駅構内に「11番線」の表示が存在しないのである[8]。
発車メロディ[編集]
JR[編集]
2024年10月30日までは1〜8番線と総武地下ホーム1・4番線は五感工房製、9・10番線はスイッチ製、総武地下ホーム2・3番線は櫻井音楽工房製のメロディ、京葉地下ホームは東洋メディアリンクス製のメロディを使用されていた。10月31日以降は制作会社不明の曲名不明の新メロディーが使用されている
1 | JR-SH1→首都圏8-1番 |
---|---|
2 | JR-SH2-1→首都圏8番 |
3 | JR-SH5(東京駅仕様)→首都圏1-1番 |
4 | JR-SH3-1(東京駅仕様)→首都圏11番 |
5 | JR-SH3-1(東京駅仕様)→首都圏11-1番 |
6 | JR-SH5(東京駅仕様)→首都圏1番 |
7 | (ベル)→首都圏3-1番 |
8 | (ベル)→首都圏12番 |
9 | ドリーム・パーク (近郊地域81番・東京一番)→首都圏12-1番 |
10 | ドリーム・パーク (近郊地域81番・東京一番)→首都圏3番 |
総武地下1 | JR-SH2→首都圏4番 |
総武地下2 | Twilight→首都圏13番 |
総武地下3 | Twilight→首都圏13-1番 |
総武地下4 | JR-SH5→首都圏4-1番 |
京葉地下1 | Verde Rayo V2→首都圏14番 |
京葉地下2 | Verde Rayo V2→首都圏14-1番 |
京葉地下3 | Verde Rayo V2→首都圏15番 |
京葉地下4 | Verde Rayo V2→首都圏15-1番 |
東京メトロ[編集]
両ホームともスイッチ製のメロディを使用している。
1 | らくらく乗降 |
---|---|
2 | 夢心地 |
機関車列車の発着について[編集]
当駅には歴史上11番ホームは存在せず、10番線と12番線の間には機関車回送用(機回し)の11番線があった。
当駅発のブルートレインの回送は、1973年以降出発の数時間前から神田側の留置線に移動し、本務機(当時はEF65形)自らが列車を牽引してホームに進入していた。しかし、1990年代に入ると合理化のために変わった方法で品川運転所から回送されるようになった。その方法とは以下のようなものである。
- 一番列車の「富士」は、次に出発する「さくら」を牽引するEF66形(すでに「さくら」のヘッドマークを装着)が列車を当駅まで牽引して来る。この時に「富士」を牽引するEF66形はすでに列車の後に連結され、プッシュプル状態で来るが、事実上無動力で回送されて来る。
- 「富士」出発後、「さくら」牽引用機関車は品川方の引き上げ線まで戻る。
- 次発列車の「さくら」を、その次に出発する「はやぶさ」牽引用のEF66形が品川から東京駅まで牽引して来る。「さくら」出発後、「はやぶさ」牽引用EF66形は品川方の引き上げ線まで戻る。
- 「はやぶさ」を次の「出雲1号」牽引用EF65が牽引・回送して来る。以下同様に「出雲1号」「あさかぜ」「瀬戸」「出雲3号」と続き、最後の寝台急行「銀河」を牽引して来た機関車はそのまま品川へ回送される。
いわば、上りで牽引した機関車を下りで段落としで運用する手合いだが、この回送方法は「次発列車の機関車がすでにヘッドマークを装着した状態で前列車を回送して来る」「回送運転した機関車が単機で戻る」「それをずっと繰り返す」という点でユニークであった。
暗殺事件[編集]
東京駅には総理大臣が一般市民の前で暗殺・襲撃された事件が2件ある。
1921年(大正10年)11月4日、第19代首相の原敬が山手線大塚駅の駅員(当時)・中岡艮一に短刀で右胸を刺され、ほぼ即死した。東京駅丸の内南口の切符売り場の近くに「原首相遭難現場」のプレートがある。
1930年(昭和5年)11月14日、27代総理大臣の濱口雄幸首相は、東京駅丸の内中央口中央通路の階段手前で愛国社社員の佐郷屋留雄に至近距離から狙撃されて重傷を負い、約9ヶ月後の1931年(昭和6年)8月26日に、当時の怪我がもとで死去した。丸の内南口改札の近くに「浜口首相遭難現場」のプレートがある。
ダイヤ[編集]
- 下田方面
- 特急サフィール踊り子が、一日1本発車する。
- 新橋・品川・横浜・三島・名古屋・大阪・広島方面
※東海道本線は5系統に分けて案内されているが、一纏めにして概ね停車駅の少ない順に並べると以下の様になる。
- 新幹線のぞみが、毎時4本発車する。うち3本が広島方面へ直通し、1本は新大阪止まり。
- 新幹線ひかりが、毎時2本発車する。夜間には特急サンライズ出雲も、静岡方面への帰宅に利用可能である。
- 新幹線こだまが、毎時2本発車する。夕方には特急湘南も、小田原方面への帰宅に利用可能である。
- 東海道線の普通が、毎時6本発車する。特急踊り子や成田エクスプレスもあるが、横浜までは普通列車とあまり変わらない。
- 横須賀線の普通が毎時4本、京浜東北線の快速が毎時12本発車する。
- 山手線外回りの電車が、毎時12本発車する。
脚注[編集]
- ↑ 現在の2面4線の状態で通し番号をつけようとすると14番線が重複してしまう。
- ↑ 他の「のぞみ」停車駅は「のぞみ」「ひかり」の案内と「こだま」の案内という2台に分けている。
- ↑ a b 東京地下鉄 公式サイトから抽出(2019年5月26日閲覧)
- ↑ JR東日本 2社にまたがる連絡定期券の発売範囲 乗り換え駅(PDF)
- ↑ BELCA賞 行幸地下通路
- ↑ Yahoo!!地図より、京葉地下八重洲口~JR有楽町駅京橋口での計測
- ↑ 東京・銀座周辺ガイド ページ中部
- ↑ テレビ朝日系ニュース番組 「スーパーJチャンネル」内での特集にて解説。
報道[編集]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 駅の情報(東京駅):JR東日本
- 東京駅 | JR東海
- 東京駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
- 東京駅|M17 | 路線・駅の情報 | 東京メトロ
- 東京駅 (Tokyo Station) - Facebook
東北本線の駅一覧 |
JJ 常磐快速線の駅一覧 |
JY 山手線の駅一覧 |
JC 中央線(快速)の駅一覧 |
JT 東海道線の駅一覧 |
JS /JT /JK /CA/JR-A 東海道本線(東京 - 横浜 - 静岡 - 名古屋 - 京都 - 大阪 - 神戸間)の駅一覧 |
JE 京葉線の駅一覧 |
M 東京メトロ丸ノ内線の駅一覧 |