さざなみ (列車)

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東京駅停車中のさざなみ1号

さざなみとは、日本国有鉄道及び東日本旅客鉄道が運転する特別急行列車である。なお、本項目ではその他内房線で設定されていた優等列車についても記述する。

概要[編集]

名称の由来は小さく立つ波を表す「漣」から。東京湾沿岸を走るため選定された。

東京駅からJR京葉線を経由してJR内房線沿線と結ぶ。定期列車は現在、君津駅以北で朝夕の通勤時間帯しか設定されておらず、平日は事実上通勤特急化している。土休日には新宿発着の臨時列車も運行され、館山駅にも乗り入れる。

かつては観光客の行楽利用で賑わい、夏季の臨時ダイヤも名物となっていたが、房総観光の衰退・東京湾アクアラインの開業で大打撃を受け、2000年代より順次本数が削減されている。

沿革[編集]

  • 1972年7月 - 総武快速線開通と同時に運行開始。一部は新宿駅発着で運転。
  • 1972年10月改正でエル特急に指定された。
  • 1975年3月 - 一時的に全て東京駅発着になる。
  • 1982年11月改正 - 房総方面の急行が全廃となり、代替として両国駅発着列車が登場。しかし、3年後の1985年に廃止された。
  • 1991年3月 - 成田エクスプレス運転開始に伴いJR京葉線経由に振り替えて、錦糸町千葉両駅の定期列車停車が無くなる一方、蘇我駅に全列車が停車するようになる。
  • 1993年7月2日 - 一部列車が255系によるビューさざなみ号へ変更。
  • 2000年改正 - 千倉駅への定期乗り入れを廃止。
  • 2002年改正 - エル特急の呼称を外される。
  • 2005年改正 - 大幅なテコ入れ。日中の列車を全て臨時格下げし、全車禁煙化。「ビューさざなみ」の名称を廃止し、「さざなみ」に統一。
  • 2015年改正 - 2往復が廃止される。また、君津駅以南での定期運用も終了。
  • 2022年改正 - 指定席を増強。
  • 2024年改正 - 9号が廃止、全車指定席化、E257系10両編成での定期運行が消滅。
  • 2024年6月末 - 255系が定期便から撤退。

類似・関連列車[編集]

急行 内房[編集]

1962年準急列車として運行を開始。1966年急行へ格上げ。時期によって「うち房」の愛称もある。1969年には電車運転も始まったが、1972年の総武地下線開通で減便による特急編入が始まり、残存分は「なぎさ」(木更津先回り)、「みさき」(茂原先回り)として1975年まで房総循環運転も行ったが、総武地下線乗り入れ可能な急行型電車の新造が行われなかったため、上越新幹線開通後の1982年11月に全廃された。

快速 白い砂[編集]

房総夏ダイヤ名物だった快速列車。通常の総武快速線直通列車を海水浴客向けに館山へ延長させた。

関連項目[編集]

東日本旅客鉄道国鉄 房総方面優等列車
京葉・内房線 さざなみ ー 新宿さざなみ - 内房
京葉・外房線 わかしお - 新宿わかしお - 外房
中央・総武本線 しおさい - 犬吠 - あずさ - 富士回遊
総武・成田線 成田エクスプレス - あやめ - すいごう - 鹿島 - 水郷
普通・快速列車 ホームライナー千葉 - エアポート成田 - しもうさ号