JR水戸線
東日本旅客鉄道(JR東日本) 水戸線日本貨物鉄道(JR貨物) | |
---|---|
水戸線で使用されていた415系1500番台 (小山駅にて・K538編成) | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 栃木県、茨城県 |
起点 | 小山駅 |
終点 | 友部駅 |
駅数 | 16駅 |
電報略号 | ミトセ |
開業 | 1889年1月16日 |
所有者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
運営者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) 日本貨物鉄道(JR貨物) |
使用車両 | 車両を参照 |
路線諸元 | |
路線距離 | 50.2 km |
軌間 | 1,067 mm |
線路数 | 単線 |
電化区間 | 全線 |
電化方式 | 直流1,500 V(小山駅付近) 交流20,000 V 50 Hz(小田林駅 - 友部駅間) いずれも架空電車線方式 |
閉塞方式 | 自動閉塞式 |
保安装置 | ATS-P |
最高速度 | 95 km/h |
水戸線(みとせん)は、栃木県小山市の小山駅と茨城県笠間市の友部駅を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線である。
概要[編集]
路線名は「水戸線」と水戸を名乗っているが、多くの列車は水戸駅に行かず、友部駅終点となる。これには歴史的経緯があって、水戸駅に最初に線路を伸ばしたのは現在の水戸線の前身、水戸鉄道だが[注 1]、1895年に海岸線(現在の常磐線)が延伸し、友部 - 水戸間は常磐線に編入された。
沿線には日本有数の酒蔵があることでも知られており、地酒列車(水戸線地酒でいやど~も)が走行している。11月23日からは専用列車E501 SAKIGAKE(さきがけ)が投入される予定である。
水戸線は始発駅の小山駅と小田林駅の間にデッドセクションがあるため、水戸線を通しで走ることができるのは交直流電車と気動車のみである[注 2]。なお、現在はE531系が主に使用されており、ワンマン列車での運行が行われている。
経由する自治体[編集]
ダイヤ[編集]
日中は1時間に1本程度の運行。 朝夕は本数が増える。
日中は友部発着で、水戸方面は友部駅で土浦方面発着の常磐線と5分程度で接続するダイヤとなっている。
朝夕は、常磐線に直通して水戸駅や勝田駅まで行く列車も多い。 中には1日1.5往復だけだが高萩駅まで直通する列車もある。
臨時列車[編集]
現在[編集]
水戸線地酒でいやど~も号等の地酒列車が運行されている。E501系5両で運用されており、2023年11月23日からは専用車両「E501 SAKIGAKE(さきがけ)」が登場する予定。
過去[編集]
ゴールデンウィークに特急「あしかが大藤まつり号」が走っていた。新型コロナウイルスの影響や使用車両の老朽化などが理由で、水戸線走行列車は2021年で廃止となった。高崎車両センター所属の485系「リゾートやまどり」6両編成で運転されていた。
過去には485系6両、E653系4両(勝田所属)、651系4両(勝田所属)で運転されていた。
なお、 2020年は新型コロナウイルスの影響で運転されなかった。
過去のダイヤ[編集]
1985年3月13日まで、間々田〜小田林間の短絡線を経由して、古河経由で上野駅に直通する急行「つくばね」(1972年10月以降、結城以東は普通列車として勝田駅に発着)が運行されていた。なお、これは茨城県の飛び地駅の古河駅と県内の国鉄駅を直通できる唯一の列車だった。さらに遡ると気動車による運転で真岡線にも乗り入れた多層建て列車だった。
車両[編集]
先述の通り小山 - 小田林間に交直デッドセクションがあり、直流区間が極めて短いためE233系などの直流専用車両は入線することができず、電化されたときからずっと交直流電車を使用している。
なお、701系などの交流専用車両は、小山駅乗り入れはできないが、折り返し線のある結城駅以東なら入線することは可能[注 2]。
駅[編集]
- 駅名 … ◇:貨物取扱駅(定期貨物列車の発着なし)
- 線路(全線単線) … ◇・∨:列車交換可、|:列車交換不可
- 全列車普通列車。
電化方式 | 駅名 | 駅間 営業キロ |
累計 営業キロ |
接続路線 | 線路 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
直流 | 小山駅◇ | - | 0.0 | 東日本旅客鉄道:東北新幹線・■東北本線(宇都宮線[* 1])・■両毛線 | ∨ | 栃木県 小山市 | |
交流 | 小田林駅 | 4.9 | 4.9 | | | 茨城県 | 結城市 | |
結城駅 | 1.7 | 6.6 | ◇ | ||||
東結城駅 | 1.7 | 8.3 | | | ||||
川島駅◇ | 2.1 | 10.4 | ◇ | 筑西市 | |||
玉戸駅 | 2.1 | 12.5 | | | ||||
下館駅◇ | 3.7 | 16.2 | 真岡鐵道:真岡線 関東鉄道:常総線 |
◇ | |||
新治駅 | 6.1 | 22.3 | ◇ | ||||
大和駅 | 3.6 | 25.9 | | | 桜川市 | |||
岩瀬駅 | 3.7 | 29.6 | ◇ | ||||
羽黒駅 | 3.2 | 32.8 | ◇ | ||||
福原駅 | 4.2 | 37.0 | ◇ | 笠間市 | |||
稲田駅 | 3.1 | 40.1 | ◇ | ||||
笠間駅 | 3.2 | 43.3 | ◇ | ||||
宍戸駅 | 5.2 | 48.5 | | | ||||
友部駅◇ | 1.7 | 50.2 | 東日本旅客鉄道:■常磐線[* 2](水戸方面、最長高萩駅まで直通運転) | ◇ |
過去の接続路線[編集]
発車メロディ[編集]
2021年に全ての列車がワンマン化されたことで、発車メロディが扱える定期列車が消滅したが、友部駅と笠間駅ではご当地メロディ、それ以外の駅では友部方面行きはgota del vient、小山方面行きはWater Crownを使用していた。 発車メロディスイッチは常磐線各駅停車と違い撤去されている駅は無い。
ほとんどの駅では、放送装置の関係で使用されているバージョンは音程が低いものでも、標準音程に似た音程だった。
ワンマン化した現在は、ご当地メロディは車外スピーカーから流れているが、流れないこともある。 始発駅や列車交換のときはメロディが比較的扱われやすい。
関連項目[編集]
- 本路線同様に路線名の駅の目前が起終点という共通点がある鉄道路線
脚注[編集]
注[編集]
JR東日本の鉄道路線 |