九州新幹線

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九州新幹線(きゅうしゅうしんかんせん)は、博多駅から鹿児島中央駅までを結ぶ九州旅客鉄道(JR九州)の高速鉄道路線(新幹線)、およびその列車である。直通運転を行っている山陽新幹線と総称して「山陽・九州新幹線」(さんよう・きゅうしゅうしんかんせん)とも呼ばれる。

計画路線名としての「九州新幹線」は鹿児島ルート・長崎ルート(西九州ルート)の2つのルートが存在するが、営業上において「九州新幹線」と呼んだ場合は鹿児島ルートのみを指す。長崎ルート(西九州ルート)は西九州新幹線として2022年度に開業予定。

概要[編集]

山陽新幹線と相互乗り入れを行なっており、各駅停車タイプのつばめ、準速達タイプのさくら、最速達タイプのみずほの3種別が存在する。

なお、山陽新幹線と相互乗り入れを行っている東海道新幹線には乗り入れない。鹿児島中央から東京まで移動する場合は、新大阪か博多で乗り換えが必要である。

山陽新幹線を延長する形で計画されたが、建設は起点の福岡市側からではなく終点の鹿児島市側から開始された。1991年に八代駅[1] - 西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)間が鹿児島ルートで初めて本格着工されたのを皮切りに、1998年新八代駅 - 船小屋信号場(現在の筑後船小屋駅)、2000年に残る博多駅 - 船小屋信号場間が着工された。2004年3月13日に先行して建設が進められていた新八代駅 - 鹿児島中央駅間がフル規格で営業運転を開始、博多駅 - 新八代駅間は在来線特急「リレーつばめ」で接続し、博多駅 - 鹿児島中央駅間の所要時間は従前の特急「つばめ」の3時間50分から最速2時間10分となった。

その後、2011年3月12日に博多駅 - 新八代駅間が開業し、整備計画の決定から38年を経て全線で営業運転を開始、同時に山陽新幹線との直通運転を開始した[2][3]。2012年3月17日ダイヤ改正時点では、博多駅 - 鹿児島中央駅間を最高速度260km/h、所要時間最速1時間17分で結んでいる。

九州新幹線の運営はJR九州が行っているが、同じく九州内にある小倉駅 - 博多駅 - 博多南駅については従前通り西日本旅客鉄道(JR西日本)が山陽新幹線・博多南線として営業を継続している。

また、山陽新幹線との相互直通運転を行っている関係で、九州新幹線の列車はJR九州所有車両のほか、JR西日本所有の車両でも運行されている。

山陽新幹線小倉駅からは鹿児島ルート全通により、新幹線(「みずほ」「さくら」)一本で久留米や熊本へ早く行くことが出来るようになった。このため福岡市側と異なり高速バスが乗客を奪われる結果となっている。西鉄高速バスは北九州市と久留米市を結ぶ路線を2013年度から朝夕の通勤・通学需要対応の2往復のみに減便、北九州市と熊本市を結ぶ「ぎんなん号」に至っては全通前に西鉄側が路線網再編で共同運行から撤退し、以後単独で運行している九州産交バスも2015年12月に全日共通ダイヤ3往復に減便せざるを得なくなった。

通過する自治体[編集]

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博多
JR西日本の管理駅。
新鳥栖
唯一佐賀県にある駅。長崎新幹線との分岐予定駅である。
久留米
最近ドン・キホーテができた。
筑後船小屋
古賀誠の力で造られた政治駅といわれており、閑古鳥が鳴いている。
新大牟田
鹿児島本線の大牟田駅とは離れており、他に在来線もない新幹線の単独駅。
新玉名
鹿児島本線の玉名駅とは離れており、他に在来線もない新幹線の単独駅。
熊本
九州新幹線内でほぼ中央に位置し、最速達のみずほを含む全列車が停車する。
新八代
2004年の先行開業から2011年までは終着駅だった。
新水俣
在来線は信号場だった場所を駅に昇格させ、乗換駅としている。
出水
地味。
川内
読みは「せんだい」。宮城県仙台市の仙台駅と同音異字であることからネタになりやすい(しかも仙台市には「川内(かわうち)駅」も存在する)。
鹿児島中央
JRの新幹線で最南端に位置する。新幹線が開業するまで駅名は西鹿児島だった。新幹線開業に伴う駅名公募により現在の駅名に。

地震による被害[編集]

2016年4月14日午後9時26分頃発生した平成28年熊本地震により、熊本駅から熊本総合車両所に向かっていた回送列車(800系6両編成)の全48車輪が脱線した。新幹線の脱線事故は4件目であるが、すべての車輪が線路から外れたのはこれが初めてであった[4]。脱線事故のほかにも震源に程近い新玉名駅 - 新八代駅間を中心として、高架橋の亀裂や防音壁の落下などの被害が100ヵ所以上で確認され、地震発生以降は全線で運転を見合わせた。4月18日午後からJR九州と応援のために派遣されたJR東海、JR西日本の作業員らを含む約50人態勢で脱線車両の撤去作業を開始した[5]。4月20日の始発から比較的被害の少なかった新水俣駅 - 鹿児島中央駅間で運転を再開、4月23日の正午頃からは博多駅 - 熊本駅間で運転を再開した。そして24日には熊本駅 - 熊本総合車両所間における脱線車両の撤去が完了し[6]、被害が大きかった構造物の応急処置も完了したとして、4月27日に熊本駅 - 新水俣駅間でも運転を再開し、約2週間ぶりに全線で運転を再開した。さらに、4月28日からは山陽新幹線との直通運転も再開されている。ただし、一部区間では徐行運転を行い所要時間が通常より長くなる、運行本数が通常の約9割になる、通常は鹿児島中央駅発着の一部列車が熊本駅発着になるなど、変則的なダイヤで運転された[7][8]。このときの指定席特急券などの取り扱いについては、山陽新幹線との直通列車は通常通り指定券を発売していたが、九州新幹線内のみを走行する列車については、普通車は全車自由席とし、グリーン車(N700系のみ)は車内でのみグリーン券を発売するといった対応を行っていた。7月4日からは通常ダイヤの本数、運転区間に戻り、九州新幹線内のみを運行する列車の指定席券の販売も再開された。熊本駅 - 新八代駅間では、この後も一部区間で引き続き徐行運転を行い、鹿児島中央駅発着の列車は所要時間が通常より数分延びた状態で運行していた[9]。2017年3月4日から、地震により被害を受けた設備の補修や脱線防止ガードの敷設など復旧・地震対策作業が完了することに伴い、熊本駅 - 新八代駅間の一部で行われていた徐行運転を解除し、所定の速度での運転を再開した。

車内放送[編集]

九州新幹線の車内放送は、東海道新幹線・山陽新幹線と共通で、日本語脇坂京子英語ドナ・バークが担当している。全線開業以前の車内放送は途中駅での英語放送が省略されるなど、東海道・山陽新幹線とは異なるオリジナルのものが使用されていた。

九州新幹線を運行する列車で、博多駅・熊本駅・鹿児島中央駅と始発・終着駅の発着時に流される車内自動アナウンスは四か国語放送(日本語英語韓国語中国語の順に放送)となっている。博多駅・熊本駅以外の途中駅の到着時は、日本語・英語のみの放送となっている。山陽新幹線に直通する列車は、九州新幹線内でのみ四か国語放送を行い、山陽新幹線内では韓国語・中国語の放送は省略されている。

九州新幹線と山陽新幹線の境界駅である博多駅の発着時は、九州新幹線側での発着時は共に四か国語放送が行われ、山陽新幹線側での発着時は共に日本語と英語放送のみとなる。

この他にも博多駅では、到着時の車内放送内で行われる乗り換え案内でも、九州新幹線側から到着した際には「鹿児島本線」「福北ゆたか線」「地下鉄線」を案内し、山陽新幹線側から到着した際には「鹿児島本線」「長崎本線」「地下鉄線」の案内を行うなど、案内言語を含めて両線での案内には差異が見られる[10]

また、冒頭の挨拶部分で、線内でのみ運行する列車は「今日もJR九州をご利用下さいまして、」となり、山陽新幹線に直通する列車は「今日も新幹線をご利用下さいまして、」と異なる点は山陽新幹線と同様である。

車内LED電光掲示板の文字ニュースは九州新幹線内では西日本新聞社が「西日本新聞ニュース」として配信しているが、山陽新幹線に直通する列車については、山陽新幹線内では全国紙(読売新聞社産経新聞社日本経済新聞社)のニュースが配信されている。

並行在来線問題[編集]

九州新幹線新八代駅 - 鹿児島中央駅間の先行開業に際して、並行在来線である鹿児島本線八代駅 - 川内駅間がJR九州より経営分離され、第三セクター「肥薩おれんじ鉄道」に転換された。博多駅 - 八代駅間と川内駅 - 鹿児島中央駅間は、都市圏輸送を担っており九州新幹線開業後も採算が見込めるため経営分離は行われず、九州新幹線開業後もこれまで通りJR九州が鹿児島本線として運営を行っている。このため、正式な線路名称においては、並行在来線を分離した新八代駅 - 川内駅間だけが独立した「九州新幹線」という線路名称を持ち(営業キロは実キロを使用)、博多駅 - 新八代駅間と川内駅 - 鹿児島中央駅間は鹿児島本線の無名枝線という扱い(営業キロは鹿児島本線の距離を使用)になっている。

これにより青春18きっぷが使用できない区間となり、本州から鹿児島県に向かう18きっぷ利用者は八代で分岐する肥薩線を利用せざるを得なくなった。しかし、肥薩おれんじ鉄道では青春18きっぷを提示した場合に限り1日線内乗り降り自由となる「おれんじ18フリーきっぷ」を2060円で販売している。

脚注[編集]

  1. 1998年3月に船小屋 - 新八代間がスーパー特急方式により認可、これにより1991年8月に認可されていた八代 - 西鹿児島間の工事実施計画が1998年10月に変更され、起点が新八代となった。
  2. “2010年9月定例社長会見” (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2010年9月15日), オリジナル2010年9月19日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20100919164150/http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1174977_799.html 2010年9月19日閲覧。 
  3. “九州新幹線全通 鹿児島中央?博多257キロ”. 南日本新聞 (南日本新聞社). (2011年3月12日). オリジナル2011年5月15日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110515183937/http://373news.com/_kikaku/shinkansen/kiji.php?storyid=30963#news 2016年4月24日閲覧。 
  4. “熊本震度7 九州新幹線、全車両の全48車輪が脱線 全車輪の脱線は新幹線で初”. Yahoo! ニュース. 産経新聞 (産業経済新聞社). (2016年4月15日). オリジナル2016年4月23日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160423081231/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160415-00000534-san-soci 2016年4月15日閲覧。 
  5. “新幹線の脱線車両撤去へ JR九州、午後から”. 産経新聞 (産業経済新聞社). (2016年4月18日. http://www.sankei.com/photo/story/news/160418/sty1604180006-n1.html 2016年5月26日閲覧。 
  6. “九州新幹線、脱線車両の撤去完了 28日全線再開めざす”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2016年4月24日). オリジナル2016年5月29日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160529193200/http://www.asahi.com/articles/ASJ4S4JD5J4STIPE00V.html 2016年5月26日閲覧。 
  7. 新幹線時刻表(4月28日以降分) Icons-mini-file acrobat.gif PDF - 九州旅客鉄道、2016年4月28日閲覧
  8. “九州新幹線、全面再開=主要交通網、ほぼ復旧-熊本地震2週間”. 時事通信 (時事通信社). (2016年4月27日. http://www.jiji.com/jc/article?k=2016042700540&g=soc 2016年5月24日閲覧. "28日から山陽新幹線との直通列車も再開し、通常の9割程度の本数を運行。一部区間は徐行運転を続ける。" [リンク切れ]
  9. “山陽・九州新幹線直通列車を通常の運転本数で運転します” (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2016年6月3日), オリジナル2016年6月3日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20160603115749/https://www.westjr.co.jp/press/article/2016/06/page_8787.html 2016年6月3日閲覧。 
  10. 「福北ゆたか線」はJR九州独自の案内名称(愛称)であるため。同様の例は新大阪駅でもあり、山陽新幹線側から到着した際には「JR京都線 吹田高槻方面、JR神戸線 大阪尼崎芦屋方面と地下鉄線」とJR西日本独自の案内名称(愛称)で案内する一方、東海道新幹線側から到着した際には「東海道線と地下鉄線」と正式路線名での案内を行っている。
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