サンライズ出雲
サンライズ出雲(サンライズいずも)は、サンライズ出雲号はJR東日本・東海・西日本の東京駅 - 出雲市駅間を、東海道本線・山陽本線・伯備線・山陰本線を経由して運行している寝台特別急行列車である。
なお、「サンライズ出雲」の母体となった列車で、主に東海道本線・山陰本線経由で、東京 - 出雲市・浜田間を運行していた急行・寝台特急「出雲」(いずも)、および東京 - 米子間の寝台特急「いなば」についてもここで記述する。
サンライズ出雲[編集]
SunriseIzumo
使用車両285系。 | |
種別 | 特急 |
運行事業者 | JR東日本 JR東海 JR西日本 |
走行路線 | 東海道本線 山陽本線 伯備線 山陰本線 |
起点駅 | 東京駅 |
終着駅 | 出雲市駅 |
両数 | 7両 |
使用車両 | 285系 |
運行開始年 | 1998年 |
概要[編集]
東海道本線東京駅 - 山陰本線の出雲市駅を結んでいる。現在、国内の在来線では最長距離を走る定期旅客列車である。主に、東京と岡山県備中地方、鳥取県西伯地方や島根県出雲地方北部を夜行で結ぶ役割を担っている。上りに限っては、ノビノビ座席が空席の場合、唯一の出雲市~米子間と神戸・大阪を直通する列車となっている。
多客期は、東京発後行、出雲市発先行の「サンライズ出雲91、92号」が設定され、東京発の「サンライズ出雲91号」は下り定期列車の停まらない大阪駅や三ノ宮駅にも停車する。
沿革[編集]
- 1998年 - 出雲一往復を置き換える形で伯備線経由の「サンライズ出雲」新設。
- 2006年 - 後述の客車「出雲」廃止に伴い、智頭急行接続の上郡駅に停車。
- 2009年 - 車内販売を終了。
- 2010年 - 上郡駅を通過へ。
停車駅[編集]
- 東京・横浜・熱海・沼津・富士・静岡・「浜松」・(大阪)・(三ノ宮)・姫路・岡山・倉敷・備中高梁・新見・米子・安来・松江・宍道・出雲市
- 「」は下りのみ停車 ()は上りのみ停車
- また乗務員交代のため、豊橋・米原・大阪に停車する。(ドアは開かない)
出雲/いなば[編集]
概要[編集]
東京から山陰方面を結ぶブルートレインであった。サンライズ設定後も1往復運転。山陰本線を香住・鳥取経由で運転したため、京都以西で原色のDD51が牽引した[注 1]が、2006年に惜しまれつつ引退した。
1972年の特急格上げ後、乗車率の高い状態が続き、急行「銀河」からダイヤや機関車運用を捻出して、豊岡以西を有効時間帯に置く補完列車として兄弟とも言える米子折り返しの寝台特急いなば号が3年間だけ設定されるも出雲市への延伸で「出雲」に統合された。
なお、サンライズ設定前の下り「出雲1号」は、米子以西を有効時間帯としたダイヤで、名古屋駅にも停車していたが、設定後の客車「出雲」は時間帯が繰り下がったため、名古屋駅に停車の山陰方面の夜行列車が消滅した。このことで名古屋のフリーアナウンサーが担当のラジオ番組で 「サンライズの名古屋飛ばし」 と発言した。
沿革[編集]
- 1951年 - 東京〜大社間に直通急行列車設定
- 1954年 - 東京〜浜田間に延長
- 1972年 - 東京〜浜田間の急行出雲を格上げし、20系客車で1往復運行開始。
- 1975年 - 24系に変更し、米子折り返しのいなば号を14系で一往復設定。
- 1976年 - 24系25形に変更し、A個室、B2段寝台の編成となる。
- 1978年 - いなばを出雲市まで延長、出雲に吸収して2往復となる。
- 1987年 - 国鉄分割民営化で、1、4号をJR東日本の25形編成、2、3号をJR西日本の14系編成(旧・いなば)とする。
- 1991年 - 1、4号の食堂車休止。なお、休止後も外されはせずオープンスペースとして開放された。
- 1993年 - 下り1号を伯備線経由に変更。
- 1995年 - 伯備線経由を山陰本線経由に戻す。
- 1998年 - 1往復を上記のサンライズ出雲に変更し、出雲市折り返しとなる。14系客車が撤退し、下りは旧3号、上りは旧4号の時刻となり、JR東日本編成となる。
- 2006年 - 出雲号廃止。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- サンライズ瀬戸・出雲 285系:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
脚注[編集]
- 注
- ↑ 豊岡以東が直流電化されても路線規格や乗務員運用の都合から廃止までDLによる牽引だった。
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