JR東海道線 (名古屋地区)

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東海旅客鉄道(JR東海)
CA 東海道線(名古屋地区)
JRcentral series313-5000 Y105.jpg
使用車両313系
岐阜 - 木曽川間にて
基本情報
日本国旗.png日本
所在地愛知県岐阜県滋賀県
起点豊橋駅
終点米原駅
駅数43駅
経由路線東海道本線
路線記号CA
開業1886年3月1日
所有者東海旅客鉄道(JR東海)
運営者東海旅客鉄道(JR東海)
使用車両使用車両を参照
路線諸元
路線距離152.3 km
軌間1,067 mm
線路数複線
電化方式直流1,500 V
架空電車線方式
閉塞方式自動閉塞式
保安装置ATS-PT
最高速度120 km/h

JR東海道本線名古屋地区(とうかいどうほんせんなごやちく)は、愛知県豊橋市豊橋駅から滋賀県米原市米原駅までの区間を指す。JR東海東海鉄道事業本部が管轄するが、厳密には、愛知県東部の二川駅も管轄下に含んでいる。

概要[編集]

愛知県を南東から北西に貫く線形となっており、豊橋駅から岐阜駅の間は名鉄名古屋本線と競合している。そのため、この区間ではクロスシートの快速列車が多数運転されており、青春18きっぱーに快適な高速移動タイムを提供している。

一方、中央西線と社内格差がある[注 1]名岐間の特定運賃が容認された国土交通省の庇護の下、全列車で名鉄特急をも圧倒する高速運転の定着に味をしめ、東京圏のクロス着席料金徴収の流れに乗じるせいか、2021年以降、ロングシート地獄が拡大する根源であるオールロングシートの315系の導入が、この区間に及ぶと思われる[注 2]

種別[編集]

主要駅[編集]

駅一覧[編集]

この節では、豊橋駅 - 米原駅間の設置駅(貨物駅含む)と営業キロ・接続路線・停車列車を一覧で示し、また過去に存在した接続路線についても列挙する。なお廃止となった駅・信号場については「東海道本線#廃駅」を参照。

  • 営業キロは東海道本線起点の東京駅からのほか、東海旅客鉄道管轄エリアの起点である熱海駅からの営業キロを併記する。
  • (貨):貨物専用駅、特定都区市内制度における「名古屋市内」の駅
  • 停車駅
    • 普通:すべての旅客駅に停車
    • 快速(各種)・ホームライナー:●印の駅は全列車が停車、▲印の駅は一部の列車が停車、△印の駅は土休日のみ一部の列車が停車、|印の駅は全列車が通過、*印が付いた各臨時停車駅は後述する。
      • 区間快速・新快速・特別快速はいずれも豊橋駅以東(浜松駅方面)は全旅客駅に停車
    • 特急(ひだしらさぎ):列車記事参照。なお寝台特急は本表の区間に停車駅なし
  • 接続路線 : 駅名が異なる場合は⇒印で駅名を示す。またJR東海では「琵琶湖線」といった他社独自路線名称で案内しないため、本表でもこれに準じて示す。
  • 駅番号は静岡地区からの通し番号となっている。
駅番号 駅名 駅間
営業
キロ
累計
営業キロ
停車駅 接続路線・備考 所在地
熱海
から
東京
から
区間快速 快速 新快速 特別快速 ホームライナー
直通運転区間 CA 東海道本線 静岡駅から直通[* 1]
CA42 豊橋駅 - 189.0 293.6 東海旅客鉄道■ 東海道新幹線CA 東海道本線〈浜松方面〉CD 飯田線 (CD00)
名古屋鉄道NH 名古屋本線 (NH01)
豊橋鉄道 渥美線新豊橋駅: 1)
豊橋鉄道: 東田本線駅前停留場: 1)
愛知県 豊橋市
CA43 西小坂井駅 4.8 193.8 298.4   豊川市
CA44 愛知御津駅 3.7 197.5 302.1  
CA45 三河大塚駅 3.1 200.6 305.2   蒲郡市
CA46 三河三谷駅 3.1 203.7 308.3  
CA47 蒲郡駅 2.3 206.0 310.6 名古屋鉄道:GN 蒲郡線 (GN22)
CA48 三河塩津駅 2.3 208.3 312.9 名古屋鉄道:GN 蒲郡線(蒲郡競艇場前駅: GN21
CA49 三ケ根駅 2.6 210.9 315.5   額田郡
幸田町
CA50 幸田駅 3.0 213.9 318.5  
CA51 相見駅 3.1 217.0 321.6  
CA52 岡崎駅 4.3 221.3 325.9 愛知環状鉄道 愛知環状鉄道線[* 2] (01) 岡崎市
CA53 西岡崎駅 4.2 225.5 330.1  
CA54 安城駅 3.6 229.1 333.7   安城市
CA55 三河安城駅 2.6 231.7 336.3 東海旅客鉄道:■ 東海道新幹線
CA56 東刈谷駅 1.8 233.5 338.1   刈谷市
CA57 野田新町駅 1.6 235.1 339.7  
CA58 刈谷駅 1.9 237.0 341.6 名古屋鉄道:MU 三河線 (MU02)
CA59 逢妻駅 1.9 238.9 343.5  
CA60 大府駅 3.0 241.9 346.5 東海旅客鉄道:CE 武豊線 (CE00) 大府市
CA61 共和駅 3.0 244.9 349.5  
CA62 南大高駅 2.3 247.2 351.8   名古屋市 緑区
CA63 大高駅 1.8 249.0 353.6  
CA64 笠寺駅 3.2 252.2 356.8 名古屋臨海鉄道東港線(貨物線) 南区
CA65 熱田駅 4.0 256.2 360.8   熱田区
CA66 金山駅 1.9 258.1 362.7 東海旅客鉄道:CF 中央線 (CF01)
名古屋鉄道:NH 名古屋本線 (NH34)
名古屋市営地下鉄M 名城線 (M 01)・E 名港線 (E 01)
中区
CA67 尾頭橋駅 0.9 259.0 363.6 (中央本線には駅が設置されていない) 中川区
CA68 名古屋駅 2.4 261.4 366.0 東海旅客鉄道:■ 東海道新幹線・CF 中央線 (CF00)・CJ 関西線 (CJ00)
名古屋臨海高速鉄道AN あおなみ線 (AN 01)
名古屋市営地下鉄:H 東山線 (H 08)・S 桜通線 (S 02)
名古屋鉄道:NH 名古屋本線(名鉄名古屋駅: NH36
近畿日本鉄道E 名古屋線近鉄名古屋駅: E01
中村区
CA69 枇杷島駅 4.0 265.4 370.0 JR東海交通事業 城北線 清須市
五条川信号場 - 267.4 372.0  
CA70 清洲駅 3.8 269.2 373.8   稲沢市
CA71 稲沢駅 3.3 272.5 377.1  
CA72 尾張一宮駅 6.0 278.5 383.1 名古屋鉄道:NH 名古屋本線・BS 尾西線名鉄一宮駅: NH50 一宮市
CA73 木曽川駅 5.5 284.0 388.6
CA74 岐阜駅 7.7 291.7 396.3 東海旅客鉄道:CG 高山本線 (CG00)
名古屋鉄道:NH 名古屋本線・KG 各務原線名鉄岐阜駅: NH60
岐阜県 岐阜市
CA75 西岐阜駅 3.2 294.9 399.5  
(貨)岐阜貨物ターミナル駅 1.2 296.1 400.7  
CA76 穂積駅 1.6 297.7 402.3   瑞穂市
CA77 大垣駅 7.7 305.4 410.0 東海旅客鉄道: 東海道本線支線(美濃赤坂線)
養老鉄道 養老線
樽見鉄道 樽見線[* 3]
大垣市
南荒尾信号場 - 308.5 413.1 (美濃赤坂線、下り迂回線〈新垂井線〉との分岐点)
CA78 垂井駅 8.1 313.5 418.1   不破郡 垂井町
CA79 関ケ原駅 5.7 319.2 423.8 (迂回線〈新垂井線〉との合流点) 関ケ原町
CA80 柏原駅 7.1 326.3 430.9   滋賀県
米原市
CA81 近江長岡駅 4.3 330.6 435.2  
CA82 醒ケ井駅 4.6 335.2 439.8  
CA83 米原駅 6.1 341.3 445.9 東海旅客鉄道:■ 東海道新幹線
西日本旅客鉄道A 東海道本線〈京都方面〉北陸本線 (JR-A12)
近江鉄道 本線
  1. 静岡駅直通列車は下り列車(岐阜着)のみの設定。上りの直通列車は掛川駅までの設定。
  2. 1988年1月30日までは東海旅客鉄道岡多線
  3. 1984年10月5日までは日本国有鉄道樽見線
  • 逢妻駅 - 大府駅の間で愛知県知多郡東浦町を、笠寺駅 - 熱田駅の間で愛知県名古屋市瑞穂区を、木曽川駅 - 岐阜駅の間で岐阜県羽島郡笠松町岐南町を、穂積駅 - 大垣駅の間で岐阜県安八郡安八町をそれぞれ通るが、いずれも当該区間内に駅はない。また名古屋駅 - 枇杷島駅の一部区間は愛知県名古屋市中村区と西区との境界付近を通る。

*印の臨時停車の解説

使用車両[編集]

311系
1989年に運用を開始し、313系が登場するまでは新快速を中心に運用されていた。現在は本線区の普通運用主体となっているが、ラッシュ時は特別快速などの優等列車に使用される。
近年は廃車が進んでおり、2024年のダイヤ改正で名古屋駅に乗り入れる運用が激減。しかしラッシュ時の優等種別運用はわずかながら残存している。
313系
同線区では1999年7月に0番台が運用を開始。2006年には居住性をグレードアップさせた5000番台が運用を開始し、2010年には中央線仕様の1100番台が本線区にも配置された。
2022年以降、中央線で運用していた1000番台列の転属が相次ぎ、順次311系の運用を置き換えている。
315系
同線区では2024年3月より運用を開始。武豊線直通の区間快速を中心に運用され、朝・夕方ラッシュ時には岐阜駅まで直通する。

その他[編集]

支線[編集]

詳細は「美濃赤坂線」を参照

廃止区間[編集]

詳細は「名古屋港線」を参照

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈
  1. 同じキロ運賃帯の名古屋〜春日井間の330円に対し、名古屋〜尾張一宮間は300円。
  2. もっとも、現状クロスシート地獄に悩まされており、ロングシートが配備されても地獄ではない可能性が高い。また、2024年時点では武豊線直通とその間合い運用のみで使用されており、新快速・特別快速の運用には一切入らない。

外部リンク[編集]


首都圏地区 運転系統 : 東海道線 - 横須賀線 - 湘南新宿ライン - 上野東京ライン - 京浜東北線 - 山手線 - 相鉄・JR直通線
貨物線・支線 : 東海道貨物線 - 品鶴線 - 高島線
東海地区 静岡地区 - 名古屋地区
貨物線・支線 : 名古屋港線(2024年3月廃止) - 稲沢線 - 美濃赤坂線 - 沼津港線(廃線) - 西名古屋港線名臨高に移管) - 南方貨物線(未成線)
京阪神地区 琵琶湖線 - JR京都線 - JR神戸線 / 京阪神快速 - 京阪神緩行線
貨物線 : 北方貨物線 - 梅田貨物線 - 大阪貨物ターミナル線 - 神戸臨港線(廃線)
関連路線 旧東海道本線 : 根岸線(横浜駅 - 桜木町駅) - 御殿場線(全線) - 奈良線(稲荷駅 - 京都駅) - 清水港線(清水駅 - 三保駅)
新幹線 : 東海道新幹線 - 山陽新幹線(新大阪駅 - 新神戸駅)
路線
営業路線 CA 東海道本線名古屋地区 - 美濃赤坂線 - 新垂井経由下り本線) - CD 飯田線 - CE 武豊線 - CF中央本線木曽地区 - 名古屋地区) - CI 太多線 - CG 高山本線 - CJ JR関西線 (名古屋地区) - 紀勢線 - 参宮線 - 名松線
廃止路線 岡多線(1988年転換) - 東海道本線(西名古屋港線)(2004年転換)
車両基地・車両工場
現有組織 大垣車両区 - 神領車両区 - 名古屋車両区 - 美濃太田車両区 - 名古屋工場
廃止組織 伊勢車両区
乗務員区所 大垣運輸区 - 名古屋運輸区 - 豊橋運輸区 - 神領運輸区 - 中津川運輸区 - 亀山運輸区 - 伊勢運輸区 - 高山運輸区 - 美濃太田運輸区 - 伊那松島運輸区
指令所 東海総合指令所
支店 三重支店 - 飯田支店
JR東海の鉄道路線
新幹線 Shinkansen blue.png 東海道新幹線 - リニア中央新幹線
東海道線 CA 東海道本線熱海 - 豊橋豊橋 - 米原大垣 - 美濃赤坂) - CB 御殿場線 - CC 身延線 - CD 飯田線 - 岡多線(現:愛知環状鉄道線) - CE 武豊線
中央線 CF 中央本線塩尻 - 中津川中津川 - 名古屋) - CI 太多線 - 城北線
関西線 CJ 関西本線名古屋 - 亀山
紀勢線 紀勢線(亀山 - 新宮) - 参宮線 - 名松線
高山線 CG 高山本線(岐阜 - 猪谷)
事業予定路線。 全区間を他社移管。 子会社である東海交通事業が第二種鉄道事業者。JR東海は列車を運行していない。