横川駅 (群馬県)

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横川駅
よこかわ
Yokokawa
横川駅.JPG
当駅で撮影された211系SLぐんま よこかわ
所属事業者東日本旅客鉄道(JR東日本)
路線信越本線
前後駅西松井田駅 << 横川駅
駅構造地上駅
ホーム2面2線
開業1885年明治18年)10月15日
所在地群馬県安中市松井田町横川398番地
電報略号ヨコ
外部リンク駅の情報(横川駅):JR東日本
備考業務委託駅
横川駅 - 碓氷峠
よこかわ
Yokokawa
所属事業者東日本旅客鉄道(JR東日本)
路線信越本線
前後駅横川駅 >> 熊ノ平駅 >> 軽井沢駅
駅構造地上駅
ホーム1面2線
開業1893年明治26年)4月1日
廃止1997年平成9年)10月1日
所在地群馬県安中市松井田町横川398
電報略号ヨコ
備考北陸新幹線開業による並行在来線の経営分離により廃止
横川駅
(「白鳥」、「あさま」など停車駅)
停車開始日1961年10月1日
同期軽井沢、長野 等
停車理由補機連結、解結作業のため
停車廃止日1997年10月1日
廃止理由北陸新幹線開業に伴う列車廃止

横川駅(よこかわえき)は、群馬県安中市松井田町横川にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)信越本線である。

概要[編集]

JR東日本信越本線が利用可能な有人駅。中山道の坂本宿近くに所在する。

当駅のバス停からJRバス碓氷線を利用することで軽井沢駅まで向かうことができる。

発車メロディには恋の通勤電車を採用している。全列車が始発ということもあってか、途中切りは少ない。信越本線の高崎~当駅間で発車メロディがあるのは当駅と高崎駅のみである。

駅周辺には小さな町が広がるほか、碓氷峠鉄道文化むらという、鉄道公園があり、その公園内で峠の釜めしを販売している。

歴史[編集]

1885年中山道幹線構想の中途駅として開業[注 1]。険阻な碓氷峠をどう登坂するか悩んでいるうちに中山道幹線構想がポシャり、関東から日本海沿岸へ抜けるルートとして、当駅から軽井沢、長野直江津と線路が延び、北越鉄道の国有化で新潟駅方面と線路が繋がった。

上越線開業後は東京と信州との局地ルートになったが、1963年9月まで横軽間はアプト式軌道であり、直流電化後も電圧600Vで第三軌条からの集電だったため、旅客車は機関車牽引の客車か80系気動車キハ57形気動車のように空気バネディスクブレーキを備えた車両以外は通過制限があり、1962年の当駅以東の1500V電化後に80系電車で設定された準急「軽井沢」も愛称に反して当駅折り返しで、軽井沢までバス連絡をする始末だった。

1963年10月のアプト式運転廃止後も全ての列車で碓氷峠対策の装備や補機の電気機関車連結が欠かせなかった。1980年の国鉄再建法制定後、1984年に碓氷峠から貨物列車が撤退した。

1997年10月の北陸新幹線開業が決まると、ローカル普通列車だけでは運行コストが嵩むことから、当駅から軽井沢駅までが廃止された。加えて、軽井沢駅 - 篠ノ井駅間もしなの鉄道線に転換された。

駅弁[編集]

当駅ではいくつかの駅弁を販売しているが、中でもおぎのやの峠の釜めしは非常に有名である。おぎのや(株式会社荻野屋)会長であった高見澤みねじは旅客とのコンタクトから、暖かい家庭的な弁当が求められていると気づき、1958年益子焼の土釜に入った駅弁「峠の釜めし」を創り出した。雑誌「文藝春秋」に掲載されたため、売れ行きは爆発的になった。

1957年の試作時に厚生大臣賞を受賞している。また日本食品協会から食品衛生優良施設として会長賞を受賞した。

釜めしには、ウズラの卵、栗、ごぼう、椎茸、タケノコ、鶏肉、グリーンピース、紅ショウガなどが使われている。小さいサイズに見えるが、釜めしのみで805Kcal、香の物(お漬物)で15Kcal、合計して820Kcaある。食べ終わった空釜は販売所で引き取るため、リサイクルが可能である[1]

おぎのや本店は横川駅前にある。また、ドライブイン併設の店舗が、横川店、諏訪店、長野店、横川サービスエリア店(上り線)の5箇所に所在し[1]、北陸新幹線開業前でもドライブイン店舗など横川駅外での売上の方が大勢だった。

碓氷峠区間廃止後も北陸新幹線内で車内販売[注 2]される他、元祖有名駅弁と全国うまいもの大会など百貨店・スーパーの駅弁大会では常連となっている[2]

横川駅の名所[編集]

新線開通に伴い廃線となった区間に鉄道施設の名所がある。碓氷第三橋梁は通称「めがね橋」と呼ばれる煉瓦アーチ橋で径間数4、長さ91m、高さ31mの日本最大の煉瓦づくりアーチ橋である[3]。遊歩道「アプトの道」が整備され、橋の上を歩行できる。横川駅から徒歩またはタクシー15分である。「アプトの道」は横川駅から熊ノ平駅の約6kmを遊歩道として整備されている。旧丸山変電所は平成6年に国の重要文化財として指定された。アプトの道を歩行すると、横川駅から徒歩20分である。変電所の先には天然温泉「峠の湯」がある。

ダイヤ[編集]

かつては補機連結、解結のため、特急「あさま」、「白山」など全ての列車が停車していたが、現在は普通列車のみ。磯部方面に、毎時1本が発車する。

隣の駅[編集]

JR東日本
  • 信越本線
横川駅 - 西松井田駅

脚注[編集]

  1. 東海道本線が神奈川駅(現・横浜駅)以西に延伸したのは2年後の1887年。
  2. JR東日本サービスクリエーションによる販売。
出典
  1. a b おぎのや
  2. 第53回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会京王百貨店,2018年1月10日、2018年12月17日閲覧
  3. 碓氷第三橋梁(めがね橋)4Travel

外部リンク[編集]

信越本線の駅一覧
関東地区 高崎 - 北高崎 - 豊岡だるま(事業中) - 群馬八幡 - 安中 - 磯部 - 松井田 - 西松井田 - 横川
信越地区
長野地区 長野 - 安茂里 - 川中島 - 今井 - 篠ノ井
新潟地区 直江津 - 黒井 - 犀潟 - 土底浜 - 潟町 - 上下浜 - 柿崎 - 米山 - 笠島 - 青海川 - 鯨波 - 柏崎 - 茨目 - 安田 - 北条 - 越後広田 - 長鳥 - 塚山 - 越後岩塚 - 来迎寺 - 前川 - 宮内 - (貨)南長岡 - 長岡 - 北長岡 - 押切 - 見附 - 帯織 - 東光寺 - 三条 - 東三条 - 保内 - 加茂 - 羽生田 - 田上 - 矢代田 - 古津 - 新津 - さつき野 - 荻川 - 亀田 - 越後石山 - (上沼垂信号場) - 新潟
貨物支線 越後石山 - (貨)新潟貨物ターミナル / 上沼垂信号場 - (貨)焼島 - (貨)東新潟港(休止中)
廃線区間
1997年9月30日廃止(碓氷峠)高崎方面<<) 横川 - 丸山信号場 - (熊ノ平信号場) - 矢ヶ崎信号場 - 軽井沢 (>>篠ノ井長野方面
2010年廃止区間(貨物支線) 上沼垂信号場 - (貨)沼垂
第1回選定

東京 - 上野 - 原宿 - 国際展示場 - 高尾 - 奥多摩 - 柴又 - 浅草 - 三ノ輪橋 - 北鎌倉 - 強羅 - 緑園都市 - 横須賀 - 鎌倉高校前 - 船橋日大前 - 公津の杜 - 犬吠 - 明覚 - 長瀞 - 新守谷 - 真岡 - 日光 - 横川 - 水沼 - 河口湖 - 大月

第2回選定

府中 - 溜池山王 - 国立 - 両国 - 都庁前 - 三軒茶屋 - お台場海浜公園 - 秦野 - 上大岡 - 桜木町 - 八景島 - 大雄山 - センター北 - 航空公園 - 館林 - 西桐生 - 上総鶴舞 - 大多喜 - 流山 - 鎌ヶ谷大仏 - 印西牧の原 - 那珂湊 - 上三依塩原温泉口 - 足利 - 勝沼ぶどう郷

第3回選定

御茶ノ水 - 御嶽 - 後楽園 - 東久留米 - 天王洲アイル - 横浜 - 根府川 - 片瀬江ノ島 - 日吉 - 若葉台 - 神奈川 - 極楽寺 - 深谷 - 高坂 - 三峰口 - 下仁田 - 舞浜 - 館山 - 県庁前 - ひたち野うしく - 鹿島大野 - 佐野 - 益子 - 身延

第4回選定

新宿 - 駒込 - 神泉 - 羽田空港注1 - 田園調布 - 銀座 - 東大島 - 多摩センター - 海芝浦 - 鎌倉 - 大磯 - 新横浜 - 相模大野 - ゆめが丘 - 踊場 - 西武秩父 - 土合 - 成田空港 - 和田浦 - 印旛日本医大 - 玉川村 - 騰波ノ江 - 鉾田注2 - 桜川注2 - 東武日光

注1:現在の対象駅は羽田空港第1・第2ターミナル及び羽田空港第1ターミナル 注2:現在廃止