夏休み

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夏休み(なつやすみ)とは、学校や企業などでにあるまとまった期間の休みである。夏季休暇(かききゅうか)とも呼ぶ。このページでは主に日本国内における学校における夏休みについて記載する。

概要[編集]

日本国内での夏休みの設定の主目的は特に公立学校の殆どで長らく冷房装置が整備されなかった事から夏の暑熱回避がその主因とされる。その他にも

  • 普段学校で体験できないことへ児童・生徒が挑戦することで得られる教育効果への期待
  • 家族が自営業や農林水産業に従事している家庭で子供が家業の手伝いをしやすくするため
  • 薮入りの習慣の影響
  • 教員採用試験・教職員研修といった学期中では行いにくい校務の実施
  • 校舎の補修・改修工事の施工
  • 教職員の休業

なども理由となる。

休暇期間中、子供には債務として夏休みの宿題が課される。その量は学期中に課されるものと比較して多く、手間もかかるものが多い傾向がある。

期間[編集]

小学校~高等学校[編集]

一般的には7月中頃(7月16日)か7月下旬(概ね20日頃)から8月下旬いっぱいまでだが、夏の間も涼しく冬の寒さが厳しい北海道・東北地方・岐阜県と長野県の山間部などは冬休みが長い分夏休みが短く、7月21日から8月20日頃までが夏休み期間となる。

しかし2002年の学校週5日制のスタートやゆとり教育の実施で特に高等学校は小中学校で教えなくなった内容を高校で教えるようになったために授業時間を確保する必要に迫られたこと、エアコンの整備が進められた事により高等学校を中心に夏休みを短縮する学校が増え始めている。2011年以降の脱ゆとり教育によって公立小中学校も授業時間を確保することが求められ、エアコンの整備が完了次第夏休みを短縮する所が増えている。
なお私立学校や一部の進学校・自称進学校では夏休み中も(建前上自由参加の)夏期講習の名目で登校するケースもあり、実質的な休みはお盆期間を含めて10日から2週間程度しか無い所もある他、私立校や進学校でなくとも部活動でほぼ毎日登校を強いられる所も多い。

夏休みは期間が長く、期間中に取り組む宿題も大量に出される。詳細は夏休みの宿題の記事を参照。

教員も子供に合わせて休みとなっていると思われている所もあるが、実際は授業やホームルーム活動がない事を除いて学校の職員室で普通に仕事をしているか、研修に参加している。

大学・短大・高等専門学校・専修学校[編集]

学校によって異なるが、概ね7月から9月頃に設定されている。中には小中高校と同じ期間しか無いところもある。

登校日[編集]

夏休み期間中でも1日から数日程度、在校生全員または学年全員が登校する登校日が設けられている所もある。ある学年のみ登校させる場合は学年登校日と呼ばれる。

概ね前半の8月5日頃と夏休み終盤8月20日前後を登校日として設定し、校長・担任・学年主任の講話やこの日を提出期日とする宿題の提出などを行う。

登校日の設定は夏休みで乱れた生活リズムを正すのと児童・生徒の健康確認が表向きの理由とされているが、実際は教職員の給与が手渡しで給与を渡すために学校へ教職員が来るならついでに子供も集めてしまえというのが理由だった模様。給与が手渡しから銀行振込になったことや登校日の下校中に子供が事故に巻き込まれた事もあって登校日を設定する学校は減っている。ただし今も登校日を設定している学校は少なからず存在している様子。

夏休み中に行われる行事[編集]

夏期講習
夏休みは授業進行がストップするため、それを利用して受験対策にターゲットを絞った指導や苦手な教科・科目の苦手解消を狙った指導が受けられる講習会。
自由参加という建前だが、自称進学校は建前上自由参加でも実際は強制参加という例も多い。また成績が低迷している児童・生徒は強制参加の場合もある。
臨海学校林間学校
夏休みの定番行事の一つ。自然の家や野外教育センターなどに1泊~数泊して自然と触れ合う。出発当日よりも前に学年登校日を設定し、持ち物のチェックや行程の説明などを行う場合もある。(全校登校日に済ませる場合もある)
プール開放
主に小学校で行われ、平日の午後に学校のプールで泳ぐ事ができる。終業式の日にプールカードを配布し、プール開放へ来ることを促す。小学校のプール開放は監視員の役割をPTAの保護者が担っており、近年の共働き世帯の増加や保護者への負担低減などから実施しない学校も増えている。
中学校以上でも行っている場合があるが、こちらは1学期の体育の水泳を見学した者への補講の意味合いが強い。

日本国外[編集]

アメリカでは、夏休みは概ね6月末から8月であり、年度替りの休暇である。
アメリカでも「Sunmer Camp」の名称で林間学校があり、先取り学習として上級学校の修得単位に認定されることがある。

関連項目[編集]