東海旅客鉄道

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東海旅客鉄道(とうかいりょかくてつどう、英:Central Japan Railway Company)は、愛知県名古屋市に本社を置く日本の鉄道会社。通称JR東海(ジェーアールとうかい)。英語表記では JR Tokai よりも JR Central のほうが好まれる。国鉄を分割民営化した際に、東海地方を管轄するために設立された。なお、これについては東海道新幹線をJR東日本JR西日本のどちらに帰属させるか決めきれなかったためにJR東海が生まれたという説もまことしやかにささやかれている。ちなみに、NEXCOなどにちなんでJR中日本とグーグルで検索するとJR東海のホームページがトップに躍り出る。

概要[編集]

国鉄民営化にあたり国鉄の線区を地域分割することとなった。北海道四国九州の3地域は1地域1社、本州については西日本東日本への2分割の予定だったが東西にまたがる東海道新幹線の所属の決定に際して、東日本と西日本の中間にある名古屋を拠点とする地域も分離独立させることになった。エリアは主に東海地方長野山梨両県の南部とされた。だが東海道新幹線保有の都合上から東京~熱海と米原~新大阪で地図上では他社区間にバリバリ食い込むイビツな形となった。

東海道新幹線を抱えているため、旧国鉄系の会社のなかで最も高い収益性を誇る。また、学生の就職人気においてもJR東日本よりJR東海の方が高い。自動車界における三菱などに対するトヨタなどと同様に、同一業界内で名古屋本社の企業が東京本社の企業に人気で勝る珍しい事例である。

沿革[編集]

  • 1987年(昭和62)4月、東海旅客鉄道株式会社設立
  • 1990年(平成2年)2月、運輸大臣より中央新幹線の地形、地質等に関する調査の指示を受け調査開始。同年6月、山梨リニア実験線の建設計画を運輸大臣に申請、承認。
  • 1997年(平成9年)4月、山梨リニア実験線における走行試験開始。同年10月、名古屋、東京、大阪(平成25(2013)年7月に東京証券取引所に統合)の各証券取引所市場第一部及び京都証券取引所(平成13(2001)年3月に大阪証券取引所に合併)に株式上場。
  • 2002年(平成14年)7月、愛知県小牧市に研究施設を開設
  • 2008年(平成20年)10月、日本車輌製造株式会社を連結子会社化。
  • 2014年(平成26年)10月、国土交通大臣が中央新幹線品川・名古屋間の工事実施計画(その1)を認可。
    • 2015年12月18日、「南アルプストンネル」(延長約25キロ)の山梨工区が着工[1]
  • 2016年1月27日、リニア新幹線・品川駅工事に着工[2]
  • 2016年(平成28年)11月、鉄道・運輸機構に対して、中央新幹線の建設のため総額3兆円(予定)の財政投融資を活用した長期借入を申請。
  • 2016年12月19日、リニア新幹線「三大難所」(南アルプストンネル、品川駅、名古屋駅)の最後の一つ「名古屋駅」に着工[3]

保有路線[編集]

詳細は各記事を参照。

東海道新幹線の700系電車。
東海道新幹線
東京駅新大阪駅を結ぶ。新大阪から山陽新幹線に直通して最遠で博多駅まで至るものも多い(東海道山陽新幹線)。「のぞみ」、「ひかり」、「こだま」の3種類の種別があり、最速の「のぞみ」なら静岡県内は全通過する。「こだま」は各駅停車だが、発車しては通過待ちを繰り返しているため結局そんなに速くない……。「ひかり」は前2者の中間的ポジション。
東海道本線
「東海道本線」といえば東京駅大阪駅間だが、このうちJR東海が管轄しているのは熱海駅米原駅の区間。また、途中大垣駅から美濃赤坂駅に至る支線がある。
中央本線
「中央本線」といえば東京駅名古屋駅間だが、このうちJR東海が管轄しているのは塩尻駅以西。東西の区別を強調するとき、塩尻駅以東(JR東日本区間)を「中央東線」と呼ぶのに対して「中央西線」と呼ぶこともある。中津川駅を境に運用が分かれ、以南はわりかしたくさんの列車が運行されているのに対して、人口が希薄な以北は普通列車が2時間に1本程度しか運行されていない。沿線には馬籠宿寝覚の床恵那峡などで有名な木曽地域があり、観光路線としての利用も目立つ。
関西本線
名古屋駅JR難波駅を結ぶ関西本線のうち、名古屋駅~亀山駅の区間を管轄。ちなみに、亀山駅はJR東海と他のJRとの境界駅のなかで唯一JR東海が管理している駅。
紀勢本線
亀山駅和歌山市駅を結ぶ紀勢本線のうち、亀山駅~新宮駅の区間を管轄。
御殿場線
国府津駅沼津駅を、御殿場市を経由して結ぶ。もともと熱海駅-函南駅間のトンネルが完成する以前の東海道本線の正規ルートであった区間。
身延線
富士駅甲府駅を結ぶ。南部の富士駅~西富士宮駅の区間は地方交通線なのに複線電化のレア区間。
飯田線
豊橋駅辰野駅を結ぶ。もともと私鉄により建設されたため駅間が極端に短いとこもあり、全体では4つの私鉄が連なっていたらしい……。
武豊線
大府駅武豊駅を結ぶ盲腸線2016年にやっと電化された。
高山本線
岐阜駅から美濃太田、飛騨高山、猪谷を経て富山駅に至る全区間非電化の路線。猪谷駅以南がJR東海の管轄。通勤客より観光客が多い。特急ひだ号が走る。「本線」とついているのに地方交通線。
太多線
高山本線美濃太田駅と中央線多治見駅の短絡路線だが、当線区間の利用者は少ない。美濃太田側では岐阜駅まで乗り入れる。
参宮線
多気駅鳥羽駅を結ぶ、参拝するための路線。赤福の会長が廃止を提唱していた路線。紀勢線とともに近鉄と並行する。運賃は近鉄より安いが名古屋から伊勢神宮へのアクセスはぶっちゃけ近鉄のが便利。
名松線
松阪駅と名張を結ぼうとしたが名張に近鉄に先を越されたのか伊勢奥津駅で挫折した。採算性が乏しい地域沿線である。結果、儲からないとこだけが残り赤字路線となった。詐欺路線。2009年10月に家城駅~伊勢奥津駅間が台風による水害被災で運休し、バス代行が続きJR東海も復旧するそぶりをみせず廃止も危惧されたが、沿線の支援により2016年3月にまさに奇跡的に復活を遂げた。

関連項目[編集]

JRグループ各社

参考文献[編集]

日本の主な鉄道
JR
JR旅客JR北海道 - JR東日本 - JR東海 - JR西日本 - JR四国 - JR九州
JR貨物
大手私鉄
関東地方東武鉄道 (東武) - 京成電鉄 (京成) - 西武鉄道 (西武) - 京王電鉄 (京王) - 小田急電鉄 (小田急) - 東京急行電鉄 (東急) - 京浜急行電鉄 (京急) - 東京地下鉄 (東京メトロ) - 相模鉄道 (相鉄) - 新京成電鉄 (新京成)
中部地方名古屋鉄道 (名鉄)
近畿地方近畿日本鉄道 (近鉄) - 京阪電気鉄道 (京阪) - 阪急電鉄 (阪急) - 阪神電気鉄道 (阪神) - 南海電気鉄道 (南海) - 北大阪急行電鉄 (北急) - 泉北高速鉄道 (泉北高速) - 山陽電気鉄道 (山陽) - 神戸高速鉄道 - 神戸電鉄 (神鉄) - 大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)
九州地方西日本鉄道 (西鉄)
公営鉄道
東北・北海道地方札幌市営地下鉄 - 札幌市電 - 函館市電 - 仙台市営地下鉄
関東地方都営地下鉄 - 東京都電車 - 横浜市営地下鉄
中部地方名古屋市営地下鉄
近畿地方京都市営地下鉄 - 神戸市営地下鉄
九州地方福岡市営地下鉄 - 熊本市電 - 鹿児島市電