エレベーター

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エレベーターとは、以下のものをいう。

  1. 人や荷物といったものを移動させる機械である。主に縦に移動することが多いが、斜めや水平に移動するものもある。
  2. 飛行機昇降舵

本ページでは「1」について記載する。

概要[編集]

エレベーターは階段エスカレーターと異なり、足を動かす必要がないので、車椅子や足が不自由な人でも乗る事が出来る。また、階段やエスカレーターを使うことが難しい大きい荷物でもエレベーターであれば載せることができる。

広義では段差解消機、ダムウェーター(小荷物専用昇降機)もエレベーターに含まれる。

エレベーターの定員は、積載を65で割り、小数を切り捨てた数で表される。例えば、1300を65で割ると20なので、定員は20名となる。

種類[編集]

エレベーターは主にロープ式エレベーターと油圧式エレベーターが存在する。ロープ式エレベーターの1つであるマシンルームレスロープ式エレベーターの登場以降、ロープ式は乗用エレベーターで広く使われ、油圧式は重量物の運搬に向いているため荷物用で多く使われている。しかし、それ以前は低層な建物や機械室が屋上に設置できない建物にも油圧式が使われていた。

直流と交流[編集]

ロープ式エレベーターは1980年代までは直流エレベーターと交流エレベーターの2タイプが存在し、直流エレベーターは高速運転をするエレベーターに使われ、交流エレベーターはそうでないエレベーターに使われた。
しかし、1980年代に登場したインバーター制御で交流でも回転速度を上げて直流エレベーターのような高速運転が可能になり、モーターのブラシ等のメンテナンスが欠かせない直流エレベーターは徐々に交流エレベーターに統合されていき、今では交流エレベーターのみが販売されている。

運転方式[編集]

運転方式には主に「乗合全自動方式」「単式自動方式」が存在する。乗合全自動方式は主に乗用系エレベーターに使わる。単式自動運転は荷物用エレベーターに使われ、乗り場ボタンは「呼」「閉」のみ存在する。かご内には閉ボタンは存在せず、ドアは行き先ボタンを押すか乗り場ボタンの「閉」を押さない限り閉まらない。

また、ハンドルで運転する手動運転のエレベーターも存在するが、現在ではほとんどが自動運転のエレベーターに改修されて姿を消している。

他にも、ドアのみ人が開け閉めする手動ドアエレベーターも存在するが、こちらもほとんどが自動のエレベーターに改修されて姿を消している。

用途[編集]

乗用[編集]

人が乗るために設計されたもの。

人荷用[編集]

人と荷物の両方が利用できるように設計されたもの。乗用とほとんど変わらない場合もあれば、荷物用に近いものも存在する。

寝台用[編集]

病院等で、ベッドをそのまま載せて移動させるために設計されたもの。

非常用[編集]

非常時に消防活動が行えるように設計されたもの。「非常用」という名前だが、非常時にしか利用できないというわけではない。日本では高さが一定以上の建物には設置が義務付けられている。非常用の定員は17名1150kg以上にする必要がある。非常用エレベーターは他の用途と兼ねており、「乗用兼非常用」「人荷用兼非常用」となっている。

日本のビルでは非常用エレベーターは搬入に使われるエレベーターとして裏方に設置されることが多い。

荷物用[編集]

荷物や貨物を移動するために設計されたもの。荷物用なので定員はキログラムのみとなっている。店舗のバックヤード、鉄道駅航空母艦に設けられる。

自動車用[編集]

自動車をそのまま移動できるように設計されたもの。

建物以外に設置されるエレベーター[編集]

新幹線E4系電車三菱ふそう・エアロエースの一部では車椅子専用のエレベーターが設置されている。中にボタンなどはなく、操作は係員が行う。

関連項目[編集]