自由席
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自由席 (じゆうせき) とは空いている座席なら自由に座ることのできる特急列車の号車である。
概要[編集]
自由席を連結した急行列車と並立し、全車指定席が原則だった1970年代の特急でオーバーフローを許容させたり、新幹線「こだま」で東名高速道路開通後に利用減の傾向となった時点で設定されたのが始まり。そのため、特急料金は指定席から値引きした料金となっている。
1978年(昭和53年)10月のダイヤ改正で、信越線直通の上野特急『そよかぜ』以外の特急に自由席が付くことになり、以降、自由席は「あって当たり前」の存在化し、例えば、東海道新幹線「のぞみ」では3両のみが自由席である。
時間に余裕のある場合や混雑する場合は指定席を利用となるが、子連れ客は座席指定で家族離れ離れになるのを嫌って、スケジュールが詰まっているビジネス客は事前の予定を立てにくいことで、自由席を志向する傾向が高い。また、近距離利用など指定席ではコスパが合わないと考える利用者も自由席を利用する傾向がある。
2010年代後半以降、えきねっと、e5489などのネット予約の利用を促すため、JR東日本、西日本で全車指定席の列車が増加し、料金はえきねっとトクだ値のように、ネット予約利用者を優遇させる施策に変わった。一方、長らくの乗車習慣から自由席を志向する高齢者や家族連れなどからは歓迎されず、自由席廃止を認知しない客から車掌等の接客員に対するカスハラも生じている。
私鉄の座席指定席や在来線の自由席ではそれなりの座席を提供しているが、新幹線の自由席や指定席は明らかに質を落としていると言える。
その他[編集]
南海電鉄の特急サザンでは、運賃のみで乗れる車両のことを自由席と呼ぶ。