臨時列車

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臨時列車(りんじれっしゃ)とは、毎日運転を行う定期列車とは異なり、何らかの理由で運転される列車である。通常のダイヤグラムに存在する予定臨時列車と、突発的に運転される狭義の臨時列車の2種類があり、後者は盛りスジと通称される。

概要[編集]

臨時列車は多くの場合、通常は存在しない特別な需要に合わせて運転される。しばしば珍しい車両や第一線を退いた車両を用いて運転される上に、定期の列車を優先するために下位の種別を待避するダイヤが組まれることがあり、注目を集めやすい。

運転時期としては、JR発足後は、年末年始や盆、ゴールデンウィーク、3連休などの旅客輸送需要が増加する繁忙期や路線の沿線で祭礼やハイキング企画などのイベントが行われる際が主力となっている。大晦日の終電後に行われる終夜運転も一種の臨時列車である。

修学旅行大相撲巡業などで運転される団体列車は大抵の場合毎日運転されるわけではないため、臨時列車となる。この他、災害など突発的な事情により臨時列車が運転されることもある。例えば、ある路線が不通となった際に、その路線を迂回するような臨時列車が運転される例がある。

国鉄時代は、在来線で帰省シーズンや海水浴場スキー場といった観光地への急行・快速といった臨時列車が現在より多く運転された。かつての房総夏ダイヤが有名である。また東北方面の夜行列車を主とする臨時列車を待つ上野駅品川駅での長時間の坐りこみも名物だった。

名称[編集]

日本国有鉄道の時代は特に運転日の多い臨時列車を「不定期列車」と称したが、昭和43年10月1日日本国有鉄道ダイヤ改正によって季節列車と名称を変更した。この列車の列車番号は千の位の数字は「6」か「7」であった。また、愛称の号数も定期列車と同じものであった。