わかしお (列車)
運行概要[編集]
東京駅からJR京葉線を経由し、JR外房線の茂原駅・上総一ノ宮駅・勝浦駅・安房鴨川駅とを結んでいる。
かつては東京発着の列車も総武快速線経由だったが、成田エクスプレス開業に伴い現在の経路に変更され、新規に蘇我駅に停車するようになった。これにより、JR山手線などから東京駅で乗り換える際や錦糸町、千葉駅からの定期列車の利用に手間を要するようになった。
行楽期には新宿駅発着の臨時「新宿わかしお」も運行され、こちらはJR中央快速・総武緩行・総武快速線経由である。
2023年3月改正時点では、下り14本・上り12本の計26本が運行されている。全列車が幕張車両センター所属の255系またはE257系500番台で運転。
2024年のダイヤ改正では運行形態が再編され、平日2本・土休日4本が運転取り止めとなって、全車指定席になる。他、同年6月末より255系及びE257系10両での運転列車が消滅し、E257系5両編成に統一された。
沿革[編集]
ルーツは1950年代に運行されていた外房線の気動車臨時快速である。その後紆余曲折を経て1972年にエル特急わかしお号が誕生する[注 1]。1982年11月改正で外房線の優等列車は「わかしお」に一本化された。
民営化直後は、後述の通り様々な派生列車が誕生したが、21世紀に入ると運行体系の整理が行われ、一転して縮小が進んだ。
内房線のさざなみ号と違い、東京湾アクアライン開通の影響は安房鴨川駅のみに止まり、日中も定期列車が運転されるなど、勝浦以北では健闘を続けている。
類似・派生列車[編集]
おはようわかしお・ホームタウンわかしお[編集]
東京・上総一ノ宮間を結んでいた列車。全車自由席の通勤特急としての側面が強かった。2004年10月にまとめて「わかしお」に統合され廃止。
ビューわかしお[編集]
255系が充当される列車は、183系との差別化を図るためこの愛称が用いられた。2005年に「わかしお」へ統一。
急行外房[編集]
1966年に急行へ格上げ。時期によって「そと房」の愛称もある。1972年には電車運転も始まったが、総武地下線開通による特急編入と減便も始まり、残存分は「なぎさ」(木更津先回り)、「みさき」(茂原先回り)として1975年まで房総循環運転も行ったが、総武地下線乗り入れ可能な急行型電車の新造が行われなかったため、上越新幹線開通後の1982年11月に「わかしお」に格上げされ、全廃した。
関連項目[編集]
注[編集]