名古屋市

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名古屋市(なごやし)は、愛知県にある市。愛知県の県庁所在都市であり、政令指定都市に指定されている。この地域は東京大阪の中間に位置することから中京(ちゅうきょう)と呼ばれ、名古屋市は中京工業地帯の核として発展している大都市である。自治体別の人口では横浜市と大阪市に次いで日本第3位である。

概要[編集]

名古屋市を中心とする中京圏は日本の3大都市圏の一つではあるが、「その割には田舎」という印象で語られる。高層ビル群があったりするのは、名駅エリアとそこから地下鉄東山線で2駅の栄エリア周辺のみで、他には市内でも田園があるなど自然豊かな地域もある。市民は車を基本的な交通手段としているが、駐車場は狭くて高い。地下鉄は発達しているが料金が高い。休日にはどの家庭でもエビフリャーが食され、初潮や卒業や昇進などの祝時にはひつまぶしが出されることも多い。平日朝には家族で喫茶店に大挙するのが名古屋市民の定番。市長の河村たかしがコスプレして名古屋弁を操るイメージを定着させているなどメディア露出が多いが、市民からは不評のようだ。

古代〜近代[編集]

名古屋市は先史時代から人が住んで集落が形成されていたことが、市域に残る縄文時代弥生時代遺跡から明らかになっている。ただ、奈良時代に国府国分寺、国分尼寺が設けられたのは稲沢市のほうであるため、当時の名古屋市の地域は尾張国の中心地ではなく、むしろ開発の遅れた後進地域だった可能性が指摘されている。

下之一色では明治30年頃には西洋野菜の栽培が始まっており、アスパラガス、オクラなどが栽培されていた。

名古屋の地名の発祥[編集]

12世紀後半に源平合戦治承・寿永の乱)が発生した際、小野法印という高僧荘園として「那古野荘」(なごやのしょう)として歴史上の記録に見えるのが、名古屋の名前が確認できる最初とされている。なお、明治3年(1871年)に現在の「名古屋」表記で統一されるまで、「那古屋」「那古野」「名護屋」などと表記されていたことが記録上から明らかになっている。

現代[編集]

21世紀に入ってからは、名古屋駅周辺を中心に大規模な再開発事業が進み、超高層ビルが建ち並ぶ地区となり、海外資本の有名ブランド店も進出している。2010年代に入ってからは、リニア中央新幹線の「東京-名古屋間」建設工事着工が実現し、「リニア版名古屋駅」ビル完成に向けて工事が進んでおり、駅前周辺ではそれと歩調を合わせてさらなる大規模再開発事業が次々と進行している。複数の超高層ビルが建設中であり、これらが完成すれば名駅地区は10棟前後の超高層ビルが立ち並ぶ日本国有数の超高層ビル群になる。

2006年(平成18年)3月20日、名古屋市との合併を検討していた師勝町西春町が、合併した場合「名北区」となる案が出されていたが、最終的に単独での新自治体創設で合意し、名古屋市北西部に隣接する新たな自治体北名古屋市として合併成立した。明治時代以降名古屋市以外の自治体で「名古屋」との名称を含む名を持つ市町村名は史上初となる。

2015年4月には世界8番目かつ国内では初となる大規模テーマパーク型レゴランドジャパン名古屋が正式に着工し、名古屋市港区金城ふ頭にホテルなどの関連施設と共に2017年オープンした。しかし、関連施設共々不振が続いている。

最近では邦画の撮影の舞台として名古屋市内の街並みが登場する事が増えてきた。(AMV限定生産作品終わりのセラフやたけし映画映画『龍三と七人の子分たち』などが該当する。また街中で東海圏テレビ放送局が番組を収録している平日午後などは、全国区で活躍しているタレントに出会える可能性が高い地区も市内に複数ある。

地味な都市[編集]

名古屋市は2016年では、都市的地域の人口は約1004万人であり、世界第36位の都市である[1]。また、アメリカシンクタンクが公表したビジネス人材文化政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、世界第69位の都市と評価された[2]

しかし国内では、同市は2016年6月に東京23区と札幌、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡の7市に住む20~60代の人間を対象にインターネット調査を実施しており、各都市から418人ずつ回答を得られている。それによると、「最も魅力に欠ける都市」では、大阪(17.2%)を引き離して30.1%に上り、「最も魅力的に感じる都市」に名古屋を選んだのは全体の3%で最下位となっている。そして「どの程度行きたいか」を尋ねて指数化したところ、名古屋は「1.4」となり、首位京都(37.6)の27分の1という結果となっていたことが明らかとなった[3][4]。このような結果を踏まえて、名古屋の情報・魅力を如何にして国内外に対して発信・宣伝していくのか、戦略を大きく考えていくことが課題であるとされている。

産業[編集]

現代において、名古屋は日本を代表する企業であるトヨタ自動車をはじめとした自動車製造業の本拠地として有名であるが、第二次大戦前は名古屋航空機製作所において国際的に有名な零戦(零式艦上戦闘機)など多数の航空機を製造した三菱重工業が拠点としている。また、市内にある名古屋航空宇宙システム製作所では国産H2Aロケットなどを製造しており、現在でも日本における航空宇宙産業の中心地である。

航空機製造産業に関しては日本の中枢を占めており、国産ジェット旅客機MRJ関連産業の他に、ボーイング社の次世代機B787型機の胴体や主翼などを市内各所及び周辺地域で製造している。名古屋市で製造されたB787の大型部品は中部国際空港まで陸送された後、特別貨物輸送機にてボーイング社の組み立て工場がある米国シアトルまで運ばれている。

その他には、自動車製造大手トヨタ関連グループ企業やパロマなど製造業関連の大企業が拠点を構える。

文化[編集]

何かと誇張される名古屋文化全般だが、本来の城下町としての上町言葉や料理などは、京都のそれに限りなく近いものであったが、戦後の一部マスコミや芸人などがテレビで名古屋の下町言葉や食文化を過剰に強調して全国に伝えた為に、本来の京都風上町文化は影に隠れてしまい、現在ではその経緯すら知らない地元民も多い。このように名古屋の文化に対して、戦後マスコミからの大きな風評被害が発生した事は言語学者も指摘している。現在では近代まで長らく「名古屋弁」であった上町方言を話せる人物は旧市街に暮らす一部の高齢者のみとなっているが、それらの本来の上品な名古屋弁を後世に残そうと、東区に住む高齢の上町方言ネィティブスピーカーの元に出向き、地道な録音活動を行っているNPOも存在している。研究者の中には近代までの本来の名古屋方言は、現在のように必要以上にデフォルメされたものではなく、地理的にも非常に近い平安京(京の都)で発展した関西風アクセントを持つ「京ことば」に近いものであったとの指摘も多い。

熱田神宮[編集]

名古屋市内でも、現在の熱田区にあたる地域の歴史は古代まで遡り、日本武尊の神話にも登場し、ヤマタノオロチの尾から出来たと伝わる三種の神器(草薙の剣)奉斎の社である熱田神宮も市内の熱田区に所在し、「宮きしめん」といった名物と共に名古屋市民の初詣定番スポットとなっている。戦国時代に名古屋で生まれ育った織田信長豊臣秀吉関連の古戦場や史跡を廻る歴史観光も人気があり、古代から江戸時代に至るまでの歴史を辿る歴史観光を楽しむことができる。

江戸時代中期頃から現在にかけて、三重県の伊勢神宮に向かう「お伊勢参り」に合わせて、日本三大神宮(伊勢・熱田・明治)のひとつである熱田神宮を参拝する観光経路は、元禄年間から数百年経っても変わらない定番中の定番であるが、近年のパワースポット人気などで、首都圏からの「お伊勢参り」の人気が再び高まっている。市内の街歩きの中心スポットとして人気がある地区や大須地区から熱田神宮のある熱田区までは、車で10分程の距離であり、名古屋城徳川園などの観光スポットが市北部にある為、街が放射状に広がる東京・大阪とは違い、主要な観光地が市街の南北方向に連なっている事も特徴のひとつである。

名古屋の旧国名である尾張藩の「尾張」とは、古代奈良盆地にあった大和朝廷の影響力が及ぶ前に、この地を治めていた古代の豪族「尾張氏」に由来する地名が残ったものであり、島根県の出雲と共に、後の平安京を中心とした大和朝廷が勢力圏を日本中に拡大する以前から独自の豪族政権が成立していた数少ない地域のひとつだといわれている。江戸の町すなわち現在の東京都を創り上げた徳川家康も、愛知県岡崎市出身であるため、大阪城と近代大阪の市街区を建造した「太閤はん」こと豊臣秀吉(現在の名古屋駅周辺出身)と共に、東西の文化の基礎を造った人物が愛知県及び名古屋市出身であることは、前述の古代豪族尾張氏の存在も含めて、現在の名古屋市民の日本史に対する歴史観に、他の地域ではみられない一種独特のアイデンティティを形成する要因となったと指摘する研究者もいる。

食べ物[編集]

中心部の栄地区から名古屋駅周辺地区、金山地区にかけては大規模な百貨店街や、繁華街が存在し、飲食業やサービス業・小売業も盛んである。最近の名古屋メシブームも追い風となり、国内外からの観光客は増加傾向にある。戦国三英傑(織田信長豊臣秀吉徳川家康)から、江戸時代にこの地で独自の文化を発展させた尾張徳川家所縁の徳川園日本庭園や名古屋城など日本史に関連した観光資産はとても豊富な土地柄である。地理的には京都や奈良など西日本に近いが、大河である木曽三川が間に流れていた為、その地理的な特異性が西と東をミックスした独特の方言や食文化が生んだといわれており、中でも日本三大地鶏のひとつである名古屋コーチン発祥の地らしく、鳥肉の味には特にこだわりを持つ人が多いといわれている。

全国的にはあまり知られていないが、名古屋市中川区は鍋物料理でお馴染みの「白菜」発祥の地である。そのあたりの事情もあり、名古屋で鍋物といえば関西風の薄味ダシで味付けした名古屋コーチンの水炊き鍋が冬の恒例料理となっており、全国的に揶揄されるように全ての料理が濃い味付けという事はなく、むしろ地理的に非常に近い(新幹線で25分程)の距離にある京都の影響を感じさせるおばんざいに近い献立の家庭料理も多い、これは古くから名古屋の家庭料理では常識であり、現在の名古屋メシといわれるものは戦後一部マスコミが創り上げた虚構に基づく物が多いが、名古屋に訪問する観光客は「濃い味」を期待して来ている場合が多いので、栄や大須などの繁華街では「観光客用」の「必要以上に濃い味を強調した料理」が供される場合も見受けられるが、名古屋人が普段そのような誇張された「名古屋メシ」を日常的に食べる事はない。

テレビや雑誌を中心に、全国的に知られている名物には鰻のひつまぶし、名古屋コーチンを使用した手羽先台湾ラーメンなどがあるが、これらの名物は名古屋市民であっても、外食以外で食べる事はほとんどなく、普段から家庭料理として登場する名物料理としては味噌煮込みうどん水炊き鍋、鍋のシメとして地鶏の出汁を使ったきしめんも食べられる事もある。だが、よく首都圏のメディアで登場するようなひつまぶし味噌カツなどを名古屋市民が日常的に食べているとはいえないのが現実である。地理的には当然であるが、日常の食生活では京阪神地域などに近い西日本寄りの味覚(薄味の出汁)を重視した食事を摂る事が多い地域である事は、全国的にあまり知られていない。中区などの中心街で観光客向けの店舗で提供される「味噌カツ」などは、生粋の名古屋人が食べると顔をしかめるような必要以上に濃い味付けをしており、地元で生まれ育った者でこれらの「観光客が期待するコテコテの名古屋メシ」を支持する者は少ない。しかし、一部の外食産業及び観光業関係者がこれらのブームを利用した「自虐的」な食文化の喧伝を行っている事は事実であり、生粋の尾張地方出身者からは、限りなく名誉棄損に近い「自虐的」な内容の本を出版する一部の民俗学研究者に対して、批判的な声も多い。

フキの生産量が全国一位である愛知県東海市をはじめとして、名古屋市西部を中心に食用フキの栽培が盛んである。醤油と砂糖で煮込み佃煮にした郷土料理の「きゃらぶき(伽羅蕗)」や、早春の時期には新鮮な「ふきのとう」が市内のスーパーマーケットで気軽に手に入るため、天ぷらにして食べる家庭も多い。

地理[編集]

名古屋市は千種区東区北区西区南区中村区中区昭和区瑞穂区熱田区中川区港区守山区緑区名東区天白区の16の行政区に分けられている。

交通[編集]

高速道路[編集]

自動車専用道路[編集]

国道・県道・市道[編集]

国道[編集]

県道[編集]

市道[編集]

陸運[編集]

鉄道[編集]

中心駅 - 名古屋駅名鉄名古屋駅近鉄名古屋駅

東海旅客鉄道 (JR東海)
名古屋鉄道
近畿日本鉄道
名古屋市交通局 (名古屋市営地下鉄)
東海交通事業
名古屋臨海鉄道
愛知高速交通 (リニモ)
名古屋ガイドウェイバス (ゆとりーとライン)

なお、JR東海・名鉄・名古屋市交通局・近鉄の4社局により、鉄道利用時のマナーなどが呼びかけられることがある。

水運[編集]

名古屋市の見所[編集]

市内中央部(中区、熱田区)[編集]

市内東部(東区、北区、守山区、千種区、名東区、昭和区、天白区、瑞穂区)[編集]

市内南部(緑区、南区、港区)[編集]

市内西部(中川区、中村区、西区)[編集]

脚注[編集]

  1. Demographia: World Urban Areas & Population Projections (英語)
  2. Global Cities 2016AT Kearney 2016年6月25日閲覧。
  3. 都市ブランド・イメージ調査”. 名古屋市観光文化交流局 (2016年7月8日). 2016年9月15日確認。
  4. 「行きたくない街」は名古屋 市自ら調査、つらい結果に”. 朝日新聞デジタル (2016年8月30日). 2016年9月5日確認。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]