神宮前駅
神宮前駅 | |
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じんぐうまえ JINGŪ-MAE | |
所在地 | 名古屋市熱田区三本松町18-1 |
駅番号 | NH33 |
所属事業者 | 名古屋鉄道 |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 島式 2面4線 |
乗降人員 -統計年度- | 33,766人/日 -2019年[1]- |
開業年月日 | 1913年(大正2年)8月31日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | 名古屋本線 |
キロ程 | 62.2km(豊橋起点) |
◄NH32 堀田 (1.1km) (2.2km) 金山 NH34► | |
所属路線 | 常滑線 |
キロ程 | 0.0km(神宮前起点) |
◄TA01 豊田本町 (1.4km) (-km) (金山 NH34)*► | |
備考 | 終日駅員配置駅 * 全列車が金山駅まで乗り入れ |
神宮前駅(じんぐうまええき)は、愛知県名古屋市熱田区三本松町にある名古屋鉄道(名鉄)の駅。
特徴[編集]
熱田神宮の東側に位置する。名古屋本線と常滑線の乗換駅。常滑線は起点駅であるが、常滑線に当駅始発もしくは終着列車はなく[注釈 1]、全ての電車が名鉄名古屋駅以北へ直通もしくは金山駅で折り返しをしている。また、1948年まで現在の名古屋本線を形成する豊橋線の終着駅、東西連絡線の起点駅であった。
名鉄では乗務員やダイヤ編成上の拠点駅の位置付けとしており、名古屋本線において当駅で乗務員の交代が行われる。また名鉄で頻繁に行われる名古屋方面の列車の種別変更が当駅で行われる。
2018年度の1日平均乗車人員は約1万6000人であり、常滑線では第1位、名古屋本線では第8位に相当する。
かつて設定されていた豊橋 - 中部国際空港の系統にて、豊橋方面から中部国際空港行きで来て、岐阜方面へ向かう場合は当駅か金山駅で乗り換えることになるが、金山駅の場合反対側ホーム(3番線から1番線または2番線)へ乗り換えをしなければならない為、乗り換えには専ら当駅が使われる(ホームの対岸に中部国際空港発岐阜行き特急が待機している)。中部国際空港方面から豊橋行きで来て岐阜方面へ向かう場合も同様である(この場合は豊橋発岐阜行きに乗り換え)。2008年12月改正で空港直通は下り1本となり、特急同士接続もなくなった。
名鉄バスにおける港区・中川区・南区方面への拠点バス停になっており、幹線系統のバスも多数発着している。また、名古屋市営バスの路線が中川区、港区、南区方面へ多数発着している。かつては名鉄バス(停留所名は神宮前)も鳴子方面(後に市バスの神宮13に変更)や加木屋方面(後に区間短縮され知多バスの路線に変更)などへ発着していたが現在は廃止されている。2012年に運行終了となった名古屋競馬場への無料送迎バスも発着していた。この他、毎月1日のみイオンモール熱田への無料シャトルバスも発着している。
地下鉄の直接の接続駅はないが、西口より南南西に名城線の熱田神宮伝馬町駅があり、かつては駅西側の道路上に市電の「熱田神宮前」電停があった。また、東海道本線熱田駅は西口より北へ300mほどの距離にある。
駅構造[編集]
金山方は方向別複々線となっており、知立方面から・常滑線からの列車は必ず同じホームに入る。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | NH 名古屋本線 | 下り | ■ 一宮・岐阜・■ 津島・■ 犬山方面 | 知立方面から |
2 | 常滑線から | |||
3 | TA 常滑線 | - | ■ 中部国際空港・河和・内海方面 | |
4 | NH 名古屋本線 | 上り | ■ 知立・東岡崎・豊橋方面 |
旅客用施設[編集]
トイレ:2F改札階の、改札の向かいにある。改札を入って正面右側。バリアフリー対応トイレは左側(2004年12月21日より)。
1・2番ホーム:清涼飲料水の自販機が3ヶ所にある。中部国際空港乗り入れ対応のバリアフリー工事が始まる前には、堀田・豊田本町寄りに飲食店も設置されていた。
3・4番ホーム:改札の下(階段下)に、新聞、雑誌、飲食物等を扱う売店がある。
待合室:改札口南側に位置し、和食店が出店。清涼飲料水の自販機が設置してある。
改札口前に、名鉄サービスセンター、コンビニエンスストアサンクス、ハンバーガーチェーンロッテリア、薬局、「神宮酒場」がある。
東海道本線を挟んで西側に建っている「パレマルシェ神宮店」には、かつて常滑・河和線専用の行き止まり式ホームがあった。
沿革[編集]
- 1914年:常滑線延伸により開業
- 1917年:名古屋本線の前身の有松線開業
- 1935年:名鉄駅となる
- 1937年8月20日:三信鉄道全通で、当駅から長野県辰野まで私鉄線のみで繋がる[注釈 2]
- 1940年11月:神宮前〜飯田間で、名鉄、豊川、鳳来寺、三信、伊那電の4私鉄経由で試運転を実施
- 1944年:新名古屋駅乗り入れで中間駅となる
- 1965年:国鉄直通の準急「たかやま」運転開始
開かずの踏切[編集]
かつて、駅のすぐ北側には、名鉄名古屋本線・常滑線とJR東海道本線を含めた8本の線路をまたぐ踏切(JR東海御田踏切と名鉄神宮前1号踏切)があり、いずれの路線も本数が多いため開かずの踏切となっていた(特にJR東海側は通過列車に合わせて比較的長い遮断時間となる)。なお、歩行者は踏切横にある歩道橋の利用が可能であるが、利用者はあまり多くない実情があった。
遮断時間を可能な限り短縮するため、手動で遮断機を上げ下ろしする踏切となっており、更に踏切全体を3つに区切って別々に動かせるようになっていて、「全開」・「閉鎖」の他にその内の一部の踏切だけ上げられる「半開」があった。これは、自転車・歩行者のみが通行できるように遮断機を半分だけ上げるものである。しかし2007年、この踏切で2度にわたり「半開」状態で列車が進入・通過をする事案があった。列車は神宮前駅を発車した直後で速度が出ていなかった上、踏切を通過する歩行者や自転車がいなかったため一人も負傷者を出さなかったが、重大事故につながるインシデントであったことから、以下のような安全対策をとることになった。
- 1度目の事案の際には、遮断機の係員を1時間毎に交代するよう変更。
- 2度目の事案の際には、遮断機の上昇・下降を知らせる警報音の音量を上げたほか、神宮前駅のホームに遮断機の状態を確認する係員を2名配置。
2度目の事故発生後、名鉄は名古屋市と話し合いを進め高架線に切替えて踏切を撤去する意向を示していた。また、列車の誤通過を防ぐために1・2番線に速度超過検知用のATS線上子を多数設置した。しかし、安全対策もむなしく2008年11月に死亡事故が発生し(これ以前の2002年、これ以降の2009年などにも死亡事故が発生している)、中日新聞社会面でも大きく報道されるなど社会的影響もあった。
その後、この踏切は廃止が決定し、従来の歩道橋は廃止のうえ旧道路付近にエレベーター・スロープ付きの歩道橋を新設することが計画された。当初は2010年に完成する予定であったが延期になった後、市および名鉄とJRの協議がまとまり、2012年7月1日をもって踏切は廃止となった。
廃止の後、自転車が通行可能な歩道橋が整備され、2016年9月1日に暫定供用された。なお、踏切廃止後は車両の通行が不可能となったが自転車を除いて特段の代替路は整備されず、既存の道路(熱田陸橋・秋葉アンダーパス)を経由する必要がある。また、現存の歩道橋は事業の進捗に合わせて撤去される[2]。
脚注[編集]
- 注釈
- 出典
- ↑ “令和元年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)(PDF)”. 名古屋鉄道. 2020年11月24日確認。
- ↑ 御田・神宮前1号踏切の廃止について(PDF) - 名古屋市(2012年5月28日付、同年12月16日閲覧)
外部リンク[編集]
- 神宮前駅 名古屋鉄道
NH 名鉄名古屋本線の駅一覧 |