東海市
東海市(とうかいし)とは、愛知県にある市。知多半島北部に位置し、尾張地方に属する。人口は9.2万人。
地理[編集]
知多半島北部に位置し、西側は伊勢湾に面している。名古屋南部に隣接している。北は名古屋市港区・南区・緑区、東は大府市、南東は知多郡東浦町、南は知多市に接している。人口は11.4万人であり、知多半島で最も人口の多い半田市とほぼ同等である。中京工業地帯の一翼を担う臨海部の埋立地、旧来からの市街地がある低地、新興住宅地がある丘陵地からなる。聚楽園公園には高さ18mの聚楽園大仏がある。
市域の西部に名鉄常滑線が通っており、名鉄常滑線の太田川駅から名鉄河和線が分岐している。名鉄常滑線には名和駅、聚楽園駅、新日鉄前駅、太田川駅、尾張横須賀駅の5駅があり、中心駅は特急停車駅の太田川駅である。名鉄河和線には太田川駅、高横須賀駅、南加木屋駅、八幡新田駅の4駅がある。
歴史[編集]
1666年(寛文6年)の横須賀には横須賀御殿(尾張藩主の別荘)が築かれ、これを機に商業町として発展。1783年(天明3年)には尾張藩の横須賀代官所も設置され、西浦(知多半島西岸)随一の町となった。
1960年代初頭には上野町や横須賀町の西側にある臨海部に、東海製鐵(現在の日本製鉄名古屋製鐵所)が操業を開始した。東海製鉄は当時の日本有数の製鉄所であり、現在でも中部地方唯一の銑鋼一貫製鉄所である。
現在の東海市域の人口は、1960年に約3万4000人だったが、1960年代に爆発的に増加し、1970年には約8万7000人となった。1969年(昭和44年)、知多郡上野町と横須賀町が合併し、愛知県23番目の市として東海市が発足した。
上野町と横須賀町はほぼ同等の人口を有していたため、臨海部にあり、両町に跨っていた東海製鐵が市名の由来になったとされている。翌年の1970年(昭和45年)には知多町が市制施行して知多市が発足、知多町と同時に大府町が市制施行して大府市が発足しており、名古屋市大高・有松地域を除く、知多半島は現在の5市5町に再編された。
経済[編集]
東海市には新日鐵住金名古屋製鐵所(旧・東海製鉄)、大同特殊鋼知多工場、愛知製鋼本社・工場などもあり、全国でも有数の鉄鋼業の町となっている。
- 自治体別の鉄鋼業出荷額(2014年)
- 1位 愛知県東海市 - 115億2100万円
- 2位 岡山県倉敷市 - 99億986万円
- 3位 広島県福山市 - 97億9619万円
- 4位 福岡県北九州市 - 79億2789万円
- 5位 千葉県君津市 - 77億3209万円
教育[編集]
大学[編集]
高校[編集]
市内に私立高校は存在しない。
- 愛知県立横須賀高等学校 - 知多半島北部における最難関校であり偏差値は60を超える。
- 愛知県立東海南高等学校 - 芥川賞作家である中村文則の出身校。
- 愛知県立東海樟風高等学校 - 旧・県立東海商業高校
その他[編集]
固定電話の市外局番は北部の旧上野町で「052」、南部の旧横須賀町で「0562」と分かれていて、MA(市内通話エリア)も異なる[注 1]。このため、両地の中間にある東海市役所は、南北双方から市内通話できるように、2つの市外局番の電話番号を持っている。
外部リンク[編集]
関連項目[編集]
東海市 (韓国) - 韓国の同名の市
注[編集]
外部リンク[編集]