日進市
日進市(にっしんし)とは、愛知県にある市。名古屋市域の東部に隣接する。
概要[編集]
北は長久手市、西は名古屋市(名東区、天白区、緑区)、東は豊田市、南は東郷町、南東をみよし市と接する。
かつて、この町の主要産業は農業であった。市域は愛知用水の受益地域で、稲作を中心とする農業も行なわれているが、兼業農家率が極めて高い。市内には東郷町にまたがる愛知池(愛知用水幹線水路調整池)があり、年間を通じて太公望で賑わう。また桜の名所である五色園、景勝地で知られる岩崎御嶽山、小牧・長久手の戦いの古戦場である岩崎城跡、市の古い歴史を物語る陶器古窒などがあり、郷土芸能として「棒の手」が伝えられている。
歴史[編集]
戦国時代、当地は丹羽氏に支配されていた。織田信長の重臣として有名な丹羽長秀とは別の丹羽氏である。天正12年(1584年)の小牧・長久手の戦いで当地の岩崎城は羽柴秀吉に属する池田恒興に攻められ、丹羽氏重はこの城をよく守ったものの落城する。だが、この城攻めにおける城方の善戦で徳川家康に中入りを察知され、池田は徳川軍の逆襲を受けて戦死を遂げた。
明治39年(1906年)に愛知郡香久山村、白山村、岩崎村が合併し、愛知郡日進村が発足する。昭和33年(1958年)1月、町制を施行して愛知郡日進町が成立する。
その後、名古屋市に接する西部の丘陵地に住宅団地が建設され、名古屋市に隣接することや名鉄豊田線開通といった交通利便の向上から都市化が著しく進んだ。当地での急激な人口増加に伴い、平成6年(1994年)に市制が施行されて日進市が成立した。
交通[編集]
- 鉄道
- 市の東西を名鉄豊田線が貫く。
- 市西部の赤池駅で名古屋市内からの名古屋市営地下鉄鶴舞線と名鉄豊田線が連絡し、相互直通運転が実施されている。
- 市域にリニモの駅は無いが、市北部で利便性が良い地域がある。
- 道路
南東から北西へ東名高速道路が通じている。また自動車専用道路の名古屋瀬戸道路が南北を貫通している。
- 高速バス
- 路線バス
- 名鉄バス名古屋営業所および知立営業所の管轄下にあり、市内にバス路線がある。
- コミュニティバス
- 日進くるりんバス
教育[編集]
大学[編集]
市内には以下の大学があり、文教都市的な性格も持つ。
高等学校[編集]
県立高校普通科は尾張学区の他、豊田市の一部やみよし市の高校へ進学可能である。
- 愛知県立日進高等学校 - 市内で最初に設置されたが、北東の不便な地にある。
- 愛知県立日進西高等学校 - 赤池駅近くにあり交通の利便は良い。
- 中部大学第一高等学校 - 中部大学の系列校。旧校名は名古屋第一高等学校。
- 国際高等学校