南知多町
南知多町(みなみちたちょう)は、愛知県知多郡にある町。尾張地方に属し、知多半島南端に位置する。2015年10月1日時点の人口は1万8707人。
地理[編集]
知多半島の南端に位置している。北側は美浜町と接しており、西側・南側・東側は伊勢湾や三河湾に囲まれている。町域は三河湾国定公園と南知多県立自然公園に指定されており、自然資源を生かした観光業や漁業などが盛んである。
三河湾に浮かぶ篠島と日間賀島も南知多町に属している。両離島は観光業が盛んであり、名古屋市などからフグやタコやシラスを目当てに多くの観光客が訪れる。
歴史[編集]
良港に恵まれていることから伝統的に漁業が盛んであり、またその立地を生かした海運業も盛んだった。知多郡内海町・豊浜町・師崎町・篠島村・日間賀島村の3町2村が合併して南知多町が発足したのは、昭和の大合併ブームからはるかに後の1961年(昭和36年)である。同年に愛知用水が通水したことで農業も盛んとなった。2006年(平成18年)には美浜町との合併合意が発表され、新市名を中部国際空港(セントレア)から南セントレア市にすると発表したが、新市名への反発から合併自体が中止された。
2019年(平成31年3月末)現在の地区別人口は、内海地区が3,944人、豊浜地区が3,979人、大井地区が1,765人、師崎地区が1,485人、篠島が1,634人、日間賀島が1,872人であり、明確な中心地区は存在しない。あえて言うなら、豊浜・師崎あたりが中心かもしれない。
教育[編集]
- 当町に県立高等学校が存在する一方、隣接する美浜町には県立の高校が存在しない。当町は全日制普通科の尾張学区の南端だが、篠島、日間賀島の2島は交通事情から特例で県下一円の普通科に進学することが可能である。
テレビ[編集]
アナログテレビは在名放送局の親局(名古屋テレビ塔、東山タワー)を受信していたが、地上デジタルテレビ放送の親局が従来より東の瀬戸市に立地したことから難視聴地域になり、NHKとテレビ愛知は知多内海や山海にテレビ中継局を置き、民放4系列は伊勢湾を挟んだ伊勢テレビ中継局(朝熊山)からの受信で難視聴対応を行っている。
交通[編集]
内海地区には名鉄知多新線内海駅があるが開通時より利便は低下している[注 1]。路線は武豊町方面に延びているが、全て知多武豊まで各駅停車なので、名古屋へは時間がかかる。
豊浜地区や師崎地区には鉄道が通っていない。内海駅や名鉄河和線河和駅から、南知多町を走る路線バスが運行されており、師崎地区は河和駅の方が便利である。
師崎地区の師崎港からは、篠島や日間賀島に向けたカーフェリー/高速船が運航されている。篠島や日間賀島は名古屋市から日帰りでも1泊でも楽しめる手軽な観光地として人気がある。
注[編集]
外部リンク[編集]