伊勢湾岸自動車道
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伊勢湾岸自動車道とは、愛知県豊田市と三重県四日市市を結ぶ高速自動車国道である。高速道路ナンバリングはE1A「E1A」。
概要[編集]
東海インターチェンジ以東は高速自動車国道の第二東海自動車道、飛島インターチェンジ以西は高速自動車国道の近畿自動車道名古屋神戸線の一部として建設された。
名港トリトンを含む東海IC~飛島IC間は国道302号のバイパス有料道路の「伊勢湾岸道路」として建設されたが、3区間は事実上一体で運用されている。
路線名[編集]
法令、政令上の路線名は新東名高速道路、新名神高速道路と一部重複するが、これは伊勢湾岸自動車道成立の歴史的経緯と密接に関係するためである[1]。以下重複分も含めて解説する。
国土開発幹線自動車道の路線名は第二東海自動車道[2]、近畿自動車道名古屋神戸線[2]であり、以下の表のとおりとされている。
路線名 | 起点 | 重要な経過地 | 終点 | |
---|---|---|---|---|
第二東海自動車道 | 東京都 | 厚木市付近 静岡市付近 | 名古屋市 | |
近畿自動車道名古屋神戸線 | 名古屋市 | 四日市市付近 大津市付近 京都市付近 高槻市付近 | 神戸市 |
高速自動車国道の路線を指定する政令の路線名は第二東海自動車道横浜名古屋線[3]、近畿自動車道名古屋神戸線[4]であり、以下の表のとおりとされている。また、この路線名で基本計画区間にとどまっている区間は横浜市内 - 海老名南JCT間、東海IC - 飛島IC間である[3][4]。後者は高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路である[5]。下表の「起点」「終点」「重要な経過地」のうち、太字が伊勢湾岸自動車道の区間である。
路線名 | 起点 | 重要な経過地 | 終点 | |
---|---|---|---|---|
第二東海自動車道横浜名古屋線 | 横浜市 | 藤沢市 綾瀬市 海老名市 厚木市 伊勢原市 秦野市 御殿場市 裾野市 沼津市 富士市 富士宮市 静岡市 藤枝市 島田市 掛川市 磐田市 浜松市 新城市 豊川市 岡崎市 豊田市 安城市 刈谷市 豊明市 名古屋市 大府市 東海市 | 名古屋市 | |
近畿自動車道名古屋神戸線 | 名古屋市 | 飛島村 桑名市 四日市市 鈴鹿市 亀山市 甲賀市 栗東市 大津市 城陽市 京田辺市 八幡市 枚方市 高槻市 茨木市 箕面市 川西市 宝塚市 | 神戸市 |
これらについて、一般公衆に案内されている道路名(管理名称・営業路線名)に区分すると以下のようになる。
路線名 | 道路名 | 区間 | 備考 |
---|---|---|---|
第二東海自動車道横浜名古屋線 | E1A 新東名高速道路 | 横浜市 - 豊田東JCT | 横浜市 - 海老名南JCT間は未着工(基本計画路線[3]) |
E1A 伊勢湾岸自動車道 | 豊田東JCT - 名港中央IC[6] | 東海IC - 名港中央IC[6]は一般国道302号自動車専用道路[7] | |
近畿自動車道名古屋神戸線 | E1A 伊勢湾岸自動車道 | 名港中央IC[6] - 四日市JCT | 名港中央IC[6] - 飛島ICは一般国道302号自動車専用道路[7] |
E1A 新名神高速道路 | 四日市JCT - 神戸JCT |
インターチェンジ[編集]
IC 番号 |
施設名 | 接続路線名 | 起点 から (km) |
BS | 備考 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
E1A 新東名高速道路 | |||||||
1 | 豊田東JCT | C3 東海環状自動車道 | 0.0 | - | 愛知県 | 豊田市 | |
2 | 豊田東IC | 国道248号 | 3.1 | ||||
19-2 | 豊田JCT | E1 東名高速道路 | 5.0 | - | |||
3 | 豊田南IC | 県道56号名古屋岡崎線 国道155号(豊田南バイパス) 衣浦豊田道路 生駒IC 国道419号 |
12.6 | ||||
3-1 | 刈谷PA/SIC | 県道56号名古屋岡崎線 市道01-41号線 |
15.9 | ハイウェイオアシス併設 | 刈谷市 | ||
4 | 豊明IC | 国道23号(名四国道・知立バイパス) 国道1号(四日市方面出入口のみ接続) 県道57号瀬戸大府東海線(豊田方面出入口のみ接続) |
20.2 | 豊明市 | |||
5 | 名古屋南IC | 国道23号(名四国道)豊明方面のみ接続 県道50号名古屋碧南線 |
25.5 | 四日市JCT方面出入口 | 名古屋市 緑区 | ||
名古屋南JCT | C2 名古屋第二環状自動車道 名古屋高速3号大高線 |
- | |||||
- | JCT(名称未定) | E87 知多半島道路 | 計画中[8][9] | 大府市 | |||
6 | 大府IC | 国道302号 E87 知多半島道路 大府西IC方面 県道248号名和大府線 県道23号東浦名古屋線(四日市方面出入口のみ接続) |
27.0 | ||||
7 | 東海IC | 国道302号 国道247号(西知多産業道路) 県道59号名古屋中環状線(国道247号重複) 県道55号名古屋半田線 |
29.9 | 東海市 | |||
7-1 | 東海JCT | 名古屋高速4号東海線 | - | 西知多道路と接続予定 | |||
8 | 名港潮見IC | 県道225号名古屋東港線(臨港道路[注釈 1]を介しての間接接続) | 32.4 | 名古屋市 港区 | |||
9 | 名港中央IC | 市道金城埠頭線 | 34.8 | ||||
10 | 飛島IC | 国道302号 県道71号名古屋西港線 |
37.6 | 豊田JCT方面出入口 | 海部郡 飛島村 | ||
10-1 | 飛島JCT | C2 名古屋第二環状自動車道 | - | - | 名二環本線と飛島ICの相互利用は不可 | ||
10 | 飛島IC | 国道302号 県道71号名古屋西港線 |
37.6 | 四日市JCT方面出入口 | |||
11 | 湾岸弥富IC | 県道71号名古屋西港線(西尾張中央道) | 40.5 | 豊田JCT方面出入口 | 弥富市 | ||
- | 鍋田JCT | 一宮西港道路(計画路線) | 計画中 | ||||
12 | 弥富木曽岬IC | 県道103号境政成新田蟹江線 | 43.3 | 四日市JCT方面出入口 | |||
13 | 湾岸長島IC/PA | 県道7号水郷公園線 | 45.9 | 三重県 | 桑名市 | ||
14 | 湾岸桑名IC | 県道69号湾岸桑名インター線 | 48.4 | ||||
15 | みえ川越IC | 国道23号(名四国道) 県道401号桑名四日市線 国道1号(北勢バイパス) |
50.2 | 三重郡 川越町 | |||
16 | みえ朝日IC | 県道66号四日市朝日線 | 54.2 | 四日市JCT方面出入口 | 四日市市 | ||
29-1 | 四日市JCT | E23 東名阪自動車道 | 56.4 | - | |||
E1A 新名神高速道路 |
歴史[編集]
- 1998年(平成10年)3月:名古屋南IC - 飛島IC間開通
- 2000年(平成12年)3月:飛島IC - 湾岸弥富IC間開通
- 2002年(平成14年)3月:湾岸弥富IC - みえ川越IC間開通
- 2003年(平成15年)3月:みえ川越IC - 四日市JCT、豊明IC - 名古屋南IC間開通
- 2003年(平成15年)12月:豊田南IC - 豊明IC間開通
- 2004年(平成16年)12月:豊田JCT - 豊田南IC間開通
- 2005年(平成17年)3月:全線開通
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ 名古屋市道潮見町第1号線
出典[編集]
- ↑ 荒牧英城 1992, p. 1.
- ↑ a b 名古屋都市計画史編集実行委員会 2017, p. 414.
- ↑ a b c 日本道路公団(年報H15) 2003, p. 135.
- ↑ a b 日本道路公団(年報H15) 2003, p. 140.
- ↑ イカロス出版 2011, p. 30.
- ↑ a b c d 『第二東名・名神高速道路 21世紀の快適なハイ・モビリティ社会の実現をめざして』日本道路公団、1998年4月、折りたたみ式パンフレット(豊田市中央図書館蔵)
- ↑ a b 伊勢湾岸道路編集委員会 1998, p. 3.
- ↑ “知多半島道に新JCT 設置構想 中部空港→伊勢湾岸道”. 読売新聞. (2022年6月20日) 2022年6月22日閲覧。
- ↑ “知多半島道と伊勢湾道にJCT 愛知県が計画”. 日本経済新聞. (2022年6月20日) 2022年6月22日閲覧。
参考文献[編集]
- イカロス出版 『東名高速をゆく』〈イカロスMOOK〉、2011年8月29日。 。
- 名古屋都市計画史編集実行委員会 『名古屋都市計画史II(昭和45年~平成12年度)上巻』 名古屋市 公益財団法人名古屋まちづくり公社、2017年12月。
- 日本道路公団(年報H15) 『日本道路公団(JH)年報 平成15年版』 日本道路公団、2003年11月。* 荒牧英城「名古屋環状2号線の計画概要」、『高速道路と自動車』第25巻第5号、公益財団法人高速道路調査会、1982年5月1日、 49-55頁。