近鉄名古屋線
近鉄名古屋線 | |
---|---|
名古屋線の最新鋭通勤車5800系DG12編成 | |
基本情報 | |
所在地 | 三重県、愛知県 |
起点 | 伊勢中川駅 |
終点 | 近鉄名古屋駅 |
駅数 | 44駅 |
開業 | 1915年9月10日 |
全通 | 1938年6月26日 |
運営者 | 近畿日本鉄道 |
路線諸元 | |
路線距離 | 78.8 km |
軌間 | 1,435 mm (標準軌) |
線路数 | 複線 |
近鉄名古屋線(きんてつなごやせん)は、近畿日本鉄道(近鉄)の鉄道路線。愛知県名古屋市中村区の近鉄名古屋駅から、三重県北中勢の主要都市を経由し、三重県松阪市の伊勢中川駅に至る路線である。伊勢中川駅で近鉄大阪線及び近鉄山田線に接続する。最高速度は120km/h。
概要[編集]
近畿日本鉄道の幹線路線のひとつで、沿線には名古屋市、愛知県弥富市、三重県桑名市、四日市市、鈴鹿市、津市、松阪市などがあり、三重県北中部の諸都市を結ぶ主要な交通手段である。近鉄大阪線に次ぐ路線距離を持つ。
1938年(昭和13年)に全通した後も、複線化、線形改良など様々な近代化施策が行われており、伊勢湾台風被災後の改軌によって、大阪線や山田線との軌間統一実現後は、当駅から大阪府大阪市・三重県伊勢市に向け近鉄特急が運行され、鳥羽線開業や志摩線改軌後は鳥羽市、志摩市とを結ぶ特急として延伸されている。
近鉄の幹線の中では輸送密度が低い路線ではあるが、最盛期からの落ち込みが少ない路線であり、東海道新幹線開通以降に東日本からの乗換客を誘導する施策は連絡運輸を広範囲に行ったり、広域連絡で運賃・料金が安くつくことから、現在も有効に機能している。
国鉄分割民営化後にJR東海が対抗した関西本線普通や快速みえとの競争も関西線弥富以東や伊勢鉄道中瀬古以南が単線であり、運転本数が少ないことから優位に立っている。
一方、名古屋 - 四日市間ではJRが特定運賃で安いため、近鉄の値上げ時に非定期客の流出が起こっている。
地上駅では急行列車停車駅であってもホーム間の連絡は構内踏切であることが多く、非常に危険である。
運用[編集]
特急[編集]
近鉄名古屋駅から特別急行列車が賢島駅、大阪難波駅へ運転され、津以北で名阪甲特急1往復、名阪・名伊乙特急3往復(20分間隔)が基本である。近鉄大阪線へ直通運転する特別急行列車は伊勢中川駅構内の短絡線を通って運転される。また、近鉄山田線、近鉄鳥羽線、近鉄志摩線とも直通運転を行っている。
急行[編集]
日中は20分間隔。全て山田線の松阪まで乗り入れる他、毎時1往復は宇治山田もしくは鳥羽線の五十鈴川に乗り入れる。江戸橋〜伊勢中川間は各停。
準急[編集]
日中は、近鉄四日市発着で近鉄蟹江以西が各停の列車が毎時2往復。
普通[編集]
日中は津新町以北で運行。日中は毎時、近鉄名古屋 - 津新町通しが1往復、近鉄名古屋 - 富吉間運行が2往復、近鉄四日市 - 津新町運行が1往復、近鉄四日市 - 塩浜間運行が1往復で、近鉄四日市〜塩浜間で20分間隔となる。うち近鉄四日市発着は四日市以東で準急として運転される。
駅一覧[編集]
出典:[1]
駅番号 | 駅名 | 接続路線 | 所在地 | ||
---|---|---|---|---|---|
E01 | 近鉄名古屋駅 | JR : ■東海道新幹線・CA東海道本線・CF中央本線・CJ関西本線...名古屋駅 名古屋鉄道 : NH名鉄名古屋本線・IY名鉄犬山線・TA名鉄常滑線...名鉄名古屋駅 名古屋市営地下鉄 : H東山線・S桜通線...名古屋駅 名古屋臨海高速鉄道 : AN あおなみ線...名古屋駅 |
愛知県 | 名古屋市 | 中村区 |
E02 | 米野駅 | ||||
E03 | 黄金駅 | ||||
E04 | 烏森駅 | ||||
E05 | 近鉄八田駅 | JR : CJ関西本線...八田駅 名古市営地下鉄 : H東山線...八田駅 | |||
E06 | 伏屋駅 | 中川区 | |||
E07 | 戸田駅 | ||||
E08 | 近鉄蟹江駅 | 海部郡蟹江町 | |||
E09 | 富吉駅 | ||||
E10 | 佐古木駅 | 弥富市 | |||
E11 | 近鉄弥富駅 | JR : CJ関西本線、名鉄尾西線...弥富駅 | |||
E12 | 近鉄長島駅 | 三重県 | 桑名市 | ||
E13 | 桑名駅 | 養老鉄道:■養老線 JR : CJ関西本線 (CJ07) 三岐鉄道:■北勢線…西桑名駅 | |||
E14 | 益生駅 | ||||
E15 | 伊勢朝日駅 | 三重郡朝日町 | |||
E16 | 川越富洲原駅 | 三重郡川越町 | |||
E17 | 近鉄富田駅 | 三岐鉄道:■三岐線 | 四日市市 | ||
E18 | 霞ヶ浦駅 | ||||
E19 | 阿倉川駅 | ||||
E20 | 川原町駅 | ||||
E21 | 近鉄四日市駅 | 近畿日本鉄道:K 湯の山線 (K21) 四日市あすなろう鉄道:■内部線…あすなろう四日市駅 | |||
E22 | 新正駅 | ||||
E23 | 海山道駅 | ||||
E24 | 塩浜駅 | ||||
E25 | 北楠駅 | ||||
E26 | 楠駅 | ||||
E27 | 長太ノ浦駅 | 鈴鹿市 | |||
E28 | 箕田駅 | ||||
E29 | 伊勢若松駅 | 近畿日本鉄道:L 鈴鹿線 (L29) | |||
E30 | 千代崎駅 | ||||
E31 | 白子駅 | ||||
E32 | 鼓ヶ浦駅 | ||||
E33 | 磯山駅 | ||||
E34 | 千里駅 | 津市 | |||
E35 | 豊津上野駅 | ||||
E36 | 白塚駅 | ||||
E37 | 高田本山駅 | ||||
E38 | 江戸橋駅 | ||||
E39 | 津駅 | JR:■紀勢本線 伊勢鉄道:■伊勢線 | |||
E40 | 津新町駅 | ||||
E41 | 南ヶ丘駅 | ||||
E42 | 久居駅 | ||||
E43 | 桃園駅 | ||||
E61 | 伊勢中川駅 | 近畿日本鉄道:D 大阪線 (D61)・M 山田線 (M61) | 松阪市 |
過去の接続路線[編集]
停車駅[編集]
凡例[編集]
- 特 - 特急停車駅
- 快 - 快速急行停車駅
- 急 - 急行停車駅
- 準 - 準急停車駅
- 斜字 - 乗り換え
営業キロ | 運賃 | 駅名 | 停車列車種別 | 急行 | 普通 | 特急 | 急行 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0.0 | 近鉄名古屋駅 | 特 急準 | 0530 | 0518 | 0650 | 2206 | |
1.1 | 160 | 米野駅 | ↓ | 0520 | ↓ | ↓ | |
2.1 | 160 | 黄金駅 | ↓ | 0522 | ↓ | ↓ | |
2.8 | 160 | 烏森駅 | ↓ | 0524 | ↓ | ↓ | |
3.8 | 210 | 近鉄八田駅 | ↓ | 0526 | ↓ | ↓ | |
6.4 | 260 | 伏屋駅 | ↓ | 0529 | ↓ | ↓ | |
8.4 | 260 | 戸田駅 | ↓ | 0531 | ↓ | ↓ | |
9.7 | 260 | 近鉄蟹江駅 | 急準 | 0538 | 0533 | ↓ | 2215 |
12.1 | 300 | 富吉駅 | 準 | ↓ | 0537 | ↓ | ↓ |
13.7 | 300 | 佐古木駅 | 準 | ↓ | 0539 | ↓ | ↓ |
16.1 | 360 | 近鉄弥富駅 | 急準 | 0543 | 0545 | ↓ | 2221 |
19.5 | 410 | 近鉄長島駅 | 準 | ↓ | 0549 | ↓ | ↓ |
23.7 | 450 | 桑名駅 | 特 急準 | 0550 | 0553 | 0707 | 2227 |
24.8 | 450 | 益生駅 | 準 | ↓ | 0555 | ↓ | ↓ |
27.4 | 500 | 伊勢朝日駅 | 準 | ↓ | 0558 | ↓ | ↓ |
30.0 | 500 | 伊勢富洲原駅 | 準 | ↓ | 0602 | ↓ | ↓ |
31.6 | 570 | 近鉄富田駅 | 急準 | 0557 | 0604 | ↓ | 2235 |
33.5 | 570 | 霞ケ浦駅 | 準 | ↓ | 0607 | ↓ | ↓ |
34.6 | 570 | 阿倉川駅 | 準 | ↓ | 0609 | ↓ | ↓ |
35.7 | 640 | 川原町駅 | 準 | ↓ | 0610 | ↓ | ↓ |
36.9 | 640 | 近鉄四日市駅 | 特 急準 | 0603 | 0613 | 0719 | 2241 |
38.1 | 640 | 新正駅 | ↓ | 0615 | ↓ | ↓ | |
39.6 | 640 | 海山道駅 | ↓ | 0617 | ↓ | ↓ | |
40.8 | 700 | 塩浜駅 | 急 | 0607 | 0619 | ↓ | 2245 |
42.6 | 700 | 北楠駅 | ↓ | 0622 | ↓ | ↓ | |
44.2 | 700 | 楠駅 | ↓ | 0624 | ↓ | ↓ | |
45.6 | 770 | 長太ノ浦駅 | ↓ | 0626 | ↓ | ↓ | |
47.0 | 770 | 箕田駅 | ↓ | 0628 | ↓ | ↓ | |
48.3 | 770 | 伊勢若松駅 | 急 | 0613 | 0631 | ↓ | 2252 |
50.1 | 840 | 千代崎駅 | ↓ | 0633 | ↓ | ↓ | |
52.9 | 840 | 白子駅 | 特 急 | 0618 | 0645 | 0731 | 2256 |
54.1 | 840 | 鼓ケ浦駅 | ↓ | 0647 | ↓ | ↓ | |
56.0 | 900 | 磯山駅 | ↓ | 0649 | ↓ | ↓ | |
57.9 | 900 | 千里駅 | ↓ | 0651 | ↓ | ↓ | |
59.8 | 900 | 豊津上野駅 | ↓ | 0654 | ↓ | ↓ | |
61.7 | 960 | 白塚駅 | ↓ | 0657 | ↓ | ↓ | |
64.1 | 960 | 高田本山駅 | ↓ | 0700 | ↓ | ↓ | |
65.3 | 1020 | 江戸橋駅 | 急 | 0627 | 0702 | ↓ | 2305 |
66.5 | 1020 | 津駅 | 特 急 | 0629 | 0704 | 0741 | 2308 |
68.8 | 1020 | 津新町駅 | 急 | 0633 | 0716 | ↓ | 2311 |
71.5 | 1090 | 南が丘駅 | 急 | 0635 | 0718 | ↓ | 2314 |
74.0 | 1090 | 久居駅 | 特 急 | 0639 | 0722 | ↓ | 2317 |
75.5 | 1160 | 桃園駅 | 急 | 0641 | 0724 | ↓ | 2319 |
78.8 | 1160 | 伊勢中川駅 | 特快急 | 0647 | 0733 | 0751 | 2328 |
81.8 | 1220 | 伊勢中原駅 | ↓ | 0736 | ↓ | 2332 | |
84.5 | 1220 | 松ケ崎駅 | ↓ | 0739 | ↓ | 2334 | |
87.2 | 1290 | 松阪駅 | 特快急 | 0654 | 0743 | 0758 | 2338 |
88.8 | 1290 | 東松阪駅 | ↓ | 0745 | ↓ | 2340 | |
92.7 | 1350 | 櫛田駅 | ↓ | 0749 | ↓ | 2344 | |
94.6 | 1350 | 漕代駅 | ↓ | 0752 | ↓ | 2347 | |
95.9 | 1410 | 斎宮駅 | ↓ | 0754 | ↓ | 2349 | |
98.6 | 1410 | 明星駅 | ↓ | 0757 | ↓ | 2352 | |
101.2 | 1470 | 明野駅 | ↓ | 0800 | ↓ | 2355 | |
103.0 | 1470 | 小俣駅 | ↓ | 0803 | ↓ | 2357 | |
105.1 | 1470 | 宮町駅 | ↓ | 0805 | ↓ | 0000 | |
106.5 | 1470 | 伊勢市駅 | 特快急 | 0708 | 0807 | 0811 | 0002 |
107.1 | 1470 | 宇治山田駅 | 特快急 | 0710 | 0810 | 0815 | 0004 |
120.3 | 1750 | 鳥羽駅 | 特 急 | 0726 | … | 0827 | … |
144.8 | 2010 | 賢島駅 | 特 | … | … | 0856 | … |
歴史[編集]
関西本線や参宮線が亀山を迂回したため、鉄道路線がなかった港町白子と津を結ぶために1915年に伊勢鉄道(初代、後の伊勢電気鉄道)によって1067mm軌間の蒸気鉄道として開業。1924年に四日市駅に延伸し、翌年、熊沢一衛が社長に就任すると強気の策に出て、1926年に高速運転を志向した電化、1929年に桑名への延長、1930年には、香良洲、徳和経由で伊勢市の大神宮前駅まで開業させた。こうして名古屋進出目前だった1930年前半に「熊沢バブル」が崩壊。1936年、江戸橋〜桑名間が参宮急行電鉄(参急)に買収され、香良洲・徳和経由の路線は徐々に支線化した。
伊勢中川〜江戸橋間(久居経由)は、軽便の中勢鉄道(伊勢川口〜岩田橋を運営)の路線権を活用した参宮急行電鉄によって1435mm軌間の電化路線として開業。江戸橋以北買収後1067mm軌間に改軌して直通した。
名古屋進出は、「熊沢バブル」の後始末として設立された関西急行電鉄(関急電)によって行われ、1938年に桑名〜近鉄名古屋間が開通し、現在の近鉄名古屋線が形成された[注 1]。
参急と関急電は1941年に合併して関西急行鉄道となったが、1942年に支線の新松阪以南が廃止されて名古屋〜伊勢間の直通が一時中断された。1944年には近畿日本鉄道の路線となった。
改軌による名阪連絡は戦後の課題となったが、1959年に伊勢湾台風が襲来して被災後、当時の佐伯勇社長が「復旧を兼ねて改軌作業を前倒ししよう。」と決断したことで、同年11月27日に名古屋線全区間の改軌を完工。同年12月には名阪直通列車を運行させ、さらに1942年以来中断していた名伊直通列車を復活させた。
1970年(昭和45年)には、1944年以降に「近畿日本**」だった各駅が「近鉄**駅」の駅名に改称された。
車両[編集]
名古屋線は大阪線や奈良線とは異なり、平坦区間が多いことから抑速ブレーキのない車両かつ低MT比の車両が優先的に用いられたが、運用や整備の都合で不便であることから、けいはんな線や南大阪線以外の線区からの転入により順次淘汰され、抑速ブレーキのない車両は2021年現在一部の3両固定編成と1810系のみとなっている。
また、鈴鹿線、湯の山線、山田線、鳥羽線、志摩線でも名古屋線の車両が使用される。
ここでは主に通勤車を挙げるが、新車投入は1997年で止まっており、シリーズ21は1両も投入されていない[注 2]。また、大阪線や奈良線と比べるとリニューアルのペースも遅れているなど車両に関してはかなり冷遇される傾向にある。この結果、一部からは通勤車両の墓場や名古屋飛ばしなどと散々な言われようで、エンペディアでも新車が来ない路線の代名詞的存在として認められた。
それでも車体更新に関しては積極的で、本線区所属の1230系のVC32編成と1233系のVC42編成に関してはVVVF車世代の中でも優先的にリニューアルが進められている。
2025年度に入りようやく4連3本の新車導入が決定したが、それ以外についても、近鉄線内に低経年の3連の在籍が少ないことから、名古屋線の3連運用を2連への減車や4連への増車をしない場合は比較的早期に新車が入る可能性がある[注 3]。
特記事項がない限りは富吉検車区に配置される。特急車以外の6両固定編成は配置されない。
通勤車両 (現有)[編集]
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2022年現在の保有状況を挙げる。
- 2両固定編成
- 1810系 (1967年〜) - 2本4両のみの配置。それ以外の2両は大阪線所属。抑速ブレーキをもたない。
- 2800系 (1972年〜) - AX12とAX14が該当。丸屋根車両はこの2系列のみとなっている。
- 1201系 (1982年〜) - 山田線ワンマンに対応。10本20両全車が明星検車区の配置。
- 9000系 (2003年〜) - 一部編成が山田線ワンマンに対応。8本16両全車の配置。2連の界磁チョッパ制御車は2021年現在名古屋線系統に集中配置されている。
- 1230系・1233系・1240系・1253系・1259系 (1989年〜) - 日立製VVVFを搭載。14本28両が該当。1233系と1253系以外はワンマン対応で、明星検車区に配置される。
- 1430系・1440系 (1990年〜) - 三菱製VVVFを搭載。5本10両が該当。1440系はワンマン対応で、明星検車区に配置される。
- 3両固定編成
- 1000系 - 3本9両全車が明星検車区に配置される。ワンマン非対応。抑速ブレーキをもたない。うち6両は1810系からの改造編入車。最大で6本在籍していたが、2008年に1本(T03)が、2022年に2本(T06とT07)が廃車された。
- 1010系 - 4本12両全車が明星検車区に配置される。抑速ブレーキをもたない。ク1111は名古屋線の旅客車で唯一金属ばね台車を履く。この車両を含むT11編成のみワンマン非対応。
- 2430系・2444系 - 7本21両が該当。うち2本がワンマン対応車の2444系で、2430系1本以外は明星検車区に配置される。
- 2800系 - AX01 - AX04, 09が該当。ワンマン非対応。
- 2000系 - 11本33両全車が配置され、うち2本のみワンマン非対応。
- 2050系 - 2本6両全車が明星検車区に配置される。
- 4両固定編成
- このグループはすべて富吉検車区の配置であり、トイレを備える。
- 1400系 - FC07編成が該当。宇治山田方先頭車にトイレを備える。
- 2610系 - L/Cカーの3本のみの配置。宇治山田方から数えて2両目にトイレを備える。明星車は代走で入るものの基本は大阪線で使用されるためここでは扱わない。
- 2800系 - AX11, 13, 15, 17編成が該当。宇治山田方から数えて2両目にトイレを備えるが、AX17編成のみ位置が異なる。
- 1200系・2430系・2410系 - 2本8両全車が該当。宇治山田方から数えて2両目にトイレを備える。
- 5800系 - DG12編成が該当。宇治山田方から数えて2両目にトイレを備える。
- 5200系・5209系・5211系 - VX02, 03, 07 - 13編成が該当。両先頭車にトイレを備える。この9本のみで限定運用を組んでおり、予備車がないことから代走は大阪線所属の2610系ロングシート車で行われる。
競合路線[編集]
伊勢鉄道を挟む広域往来は近鉄優勢。一方、近距離ではJRの方が運賃が安い区間もある。
距離 | 運賃 | 所要時間 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
近畿日本鉄道 | 120.3km | 1750円 | 1時間56分 | 急行 |
東海旅客鉄道・伊勢鉄道経由 | 125.6km | 2500円 | 2時間4分 | 快速 |
距離 | 運賃 | 所要時間 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
近畿日本鉄道 | 66.5km | 1020円 | 1時間 | 急行 |
東海旅客鉄道・伊勢鉄道経由 | 66.4km | 1290円 | 55分 | 快速 |
距離 | 運賃 | 所要時間 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
近畿日本鉄道 | 23.7km | 530円 | 20分 | 急行、6両編成 |
東海旅客鉄道 | 23.8km | 350円 | 23分 | 快速、2両または4両編成 |
距離 | 運賃 | 所要時間 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
近畿日本鉄道 | 20.7km | 490円 | 22分 | 急行、6両編成;3本/時 |
東海旅客鉄道 | 19.1km | 330円 | 17分 | 快速、2両または4両編成;1本/時 |
26分 | 普通、1両または2両編成;1本/時 |
関連項目[編集]
参考文献[編集]
- 『鉄道ピクトリアル727号』電気車研究会2003年1月20日発行。
- 『JTB小さな時刻表2021年秋号』JTBパブリッシング2021年10月1日発行。
- 『時刻表復刻版1968年10月号』JTBパブリッシング2021年11月1日初版発行。
- 〈JTB小さな時刻表2022年秋の号〉JTBパブリッシング2022年10月1日発行。
外部リンク[編集]
脚注[編集]
- 注釈
- ↑ 関急電の弥富、名古屋進出で名古屋市電を介して、柳橋駅や神宮前駅からの私鉄各路線もしくは弥富の徒歩連絡によって私鉄路線と繋がり、東日本方面は、1943年(昭和18年)7月まで神宮前駅に向かうことで、長野県の辰野駅まで官鉄無しで移動することができた。
- ↑ シリーズ21の標準軌・2両固定編成版である9020系自体についても制御装置が1つしかなく、名古屋線で多く設定される2両単独の運用には向かない。
- ↑ 1980年以降に製造された3連は2050系のみ。中間車抜き取りも考慮すると9200系程度しか該当しない。また、2022年に入っても1000系を2430系で玉突き淘汰していることから名古屋線内の3連運用をなくす気はないとみなして良い。
- 出典
- ↑ “路線図(名古屋線・湯の山線・鈴鹿線)”. 近畿日本鉄道. 近鉄電車ご利用案内. 近畿日本鉄道. 2022年1月5日確認。
近畿日本鉄道 (近鉄) の路線 |