名鉄小牧線
小牧線 | |
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概要 | |
系統 | ■犬山方面 |
起終点 | 起点:上飯田駅 終点:犬山駅 |
駅数 | 14駅 |
路線記号 | KM |
ウェブサイト | 小牧線 |
運営 | |
開業 | 1931年2月11日 |
全通 | 1931年4月29日 |
上飯田連絡線開業 | 2003年3月27日 |
所有者 | 名岐鉄道→ 名古屋鉄道 ※上飯田 - 味鋺間は 上飯田連絡線(第三種) |
運営者 | 名古屋鉄道 (上飯田 - 味鋺間:第二種) (味鋺 - 犬山間:第一種) |
路線諸元 | |
路線総延長 | 20.6 km (12.8 mi) |
軌間 | 1,067 mm (3 ft 6 in) |
電化 | 直流1,500 V, 架空電車線方式 |
運行速度 | 最高95 km/h[1] |
最急勾配 | 33 ‰ |
外部リンク | |
小牧線(こまきせん)は、愛知県名古屋市北区の上飯田駅から愛知県犬山市の犬山駅までを結ぶ名古屋鉄道(名鉄)の鉄道路線である。
概要[編集]
愛知県名古屋市の上飯田駅と犬山市の犬山駅を結んでおり、名古屋市、春日井市、小牧市、犬山市を通る。主要駅には上飯田駅、小牧駅、犬山駅などがある。上飯田線を含んだ線内完結の普通しか運行されておらず、小牧駅から北は単線であることもあり、ローカル線の雰囲気が強い。
名古屋市から北部郊外に向かって走るという点で、約5km西を並行する名鉄犬山線に似ている。犬山で名鉄犬山線や名鉄広見線と接続している。
名古屋市営地下鉄上飯田線と乗り入れをしているものの、名古屋市の都心に向かう場合、犬山線は名古屋駅や伏見駅に直通しているが、小牧線は上飯田線の南への延伸が凍結され、都心北寄りの平安通駅での乗り換えを必要とする。
現在の小牧線に観光路線としての性格はほとんどないが、毎年3月の田縣神社の豊年祭りの際は参拝客で賑わい、かつては犬山線経由の臨時特急も運行していた。また、1980年代には普通列車が各務原線と直通して、新岐阜(当時)- 上飯田間を通し運行していた。
使用車両[編集]
通常はこの2形式だが、2021年7月14日の落雷で300系1編成が被災して車両不足となったため、臨時で小牧〜犬山間に3300系を充当し、一部列車を小牧で系統分離する臨時ダイヤが設定されていた。
運行種別[編集]
- 普通
- 日中は毎時4本程度運行。
駅一覧[編集]
駅番号 | 駅名 | 接続路線 | 所在地 |
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KM13 | 上飯田駅 | 名古屋市営地下鉄:K 01名古屋市営地下鉄上飯田線 | 名古屋市 北区 |
KM12 | 味鋺駅 | ||
KM11 | 味美駅 | 春日井市 | |
KM10 | 春日井駅 | ||
KM09 | 牛山駅 | ||
KM08 | 間内駅 | ||
KM07 | 小牧口駅 | 小牧市 | |
KM06 | 小牧駅 | ||
KM05 | 小牧原駅 | ||
KM04 | 味岡駅 | ||
KM03 | 田県神社前駅 | ||
KM02 | 楽田駅 | 犬山市 | |
KM01 | 羽黒駅 | ||
五郎丸信号場 | |||
IY15 | 犬山駅 | 名古屋鉄道:IY名鉄犬山線・HM名鉄広見線 |
廃駅[編集]
- 瀬古駅(上飯田駅 - 味鋺駅間)1942年4月1日廃止[注 1]。
- 春日井口駅(味美駅 - 春日井駅間)1944年休止、1969年4月5日廃止。
- 豊山駅(春日井駅 - 牛山駅間)1968年10月1日廃止。貨物駅。
- 上新町駅(小牧駅 - 小牧原駅間)1944年休止、1969年4月5日廃止。
- 楽田原駅(楽田駅 - 羽黒駅間)1944年休止、1969年4月5日廃止。
- 五郎丸駅(休止時、羽黒駅 - 東犬山駅間)1944年休止、1969年4月5日廃止。
- 東犬山駅(五郎丸駅 - 犬山駅間)広見線の犬山駅への起点変更に伴い、1946年3月1日廃止。
過去の接続路線[編集]
- 味鋺駅:名鉄勝川線 … 1937年2月1日廃止。
- 小牧駅:
- 名鉄岩倉支線 … 1964年4月25日廃止。
- 桃花台新交通桃花台線 … 2006年10月1日廃止。
- 小牧原駅:桃花台新交通桃花台線 … 2006年10月1日廃止。
- 東犬山駅(廃止):名鉄広見線 … 広見線の犬山駅への起点変更に伴い、1946年3月1日犬山口駅 - 富岡前駅間廃止。東犬山駅も同時に廃止。
歴史[編集]
1931年2月に名岐鉄道が城北線として開業。開業時は、上飯田 - 味鋺 - 新勝川間が城北線の本線、味鋺 - 新小牧(現・小牧)が支線だった。新勝川駅からは中央西線に並行する路線免許も持っていたが失効した。同年4月には支線を犬山まで延長。上飯田 - 犬山間を大曽根線として、上飯田 - 大曽根間の軌道特許も得た。
鉄道敷設法別表第72号には「愛知県名古屋ヨリ岐阜県太田ニ至ル鉄道」があり、経由地も特定されないので、勝川駅で国鉄駅と接続する大曽根線等が買収候補とされてもおかしくなかったが国鉄が触手を延ばすことは無く[注 2]、勝川線と改められた新勝川 - 味鋺間は1937年に廃止。軌道特許も得た上飯田 - 大曽根間も立ち消えになり、1944年開通の名古屋市電に変わられた。
1942年は上飯田 - 新小牧間が電化、1945年には、現在も廃止を惜しむ声がある岩倉支線が、軍需輸送対応で新小牧まで延長して、新小牧駅を小牧駅に改称した。1947年には小牧以北を電化し、翌年に小牧線に改称した。
1964年に岩倉支線が廃線になると途中駅での接続路線が一旦無くなった。1991年には小牧駅・小牧原駅より桃花台新交通桃花台線が開通したが、接続する路線がこちらも小牧線のみで、JR春日井駅に直行するバスが運行されると全く対抗できず、2006年には廃止に至っている。
2003年には上飯田線の開業と共に、上飯田駅が地下駅化した。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ↑ 徳田耕一 『名古屋鉄道 今昔―不死鳥「パノラマカー」の功績』 交通新聞社〈交通新聞社新書〉、2017年8月、180頁。ISBN 978-4330819174。
参考文献[編集]
- 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳 7号 東海』新潮社、2008年、p. 50 - 駅の改廃
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
名古屋鉄道(名鉄)の路線一覧 |