犬山市
犬山市(いぬやまし)は、愛知県の最北にある市。人口は7万4000人。
概要[編集]
尾張地方の北部に位置する。
近世には成瀬氏が城主の犬山城の城下町として栄えた。
名称[編集]
2005年(平成17年)に大分県大野郡の4自治体が合併して豊後大野市となり、大野郡犬飼町が廃止されたため、犬山市は全国で唯一「犬」が付く自治体となった。ただし、日本モンキーパークや日本モンキーセンターなど、「猿」に関する施設が多い。「犬猿の仲」ということわざがあるが、犬山市立図書館には猿文庫と犬文庫があり、犬と猿が隣に並んでいる。
地理[編集]
市域の西部は濃尾平野の一部をなす平地が広がっている。市域の東部は山地であり、尾張富士(275m)、本宮山(293m)、八曽山(327m)などがある。
これらの山に囲まれた場所には愛知県最大の池沼である入鹿池(いるかいけ)がある。入鹿池は全国有数の規模を持つ農業用ため池である。
観光[編集]
犬山城は「現存天守12城」のひとつであり、国宝に指定された5城(犬山城、姫路城、松本城、彦根城、松江城)のひとつである。
城下町には古い町並みが残っており、「尾張の小京都」とも呼ばれる。昭和初期まで犬山には多くの芸妓がおり、接待旅行や社員旅行などの目的地となったことから、「名古屋の奥座敷」と言われることもあった。愛知県民にとって手ごろな観光地として人気を集めている。
祭礼[編集]
毎年4月には「山・鉾・屋台行事」としてユネスコ無形文化遺産に登録されている犬山祭が盛大に行われる。
南郊の楽田地区にある大縣神社では、毎年3月中旬に「豊年祭」が行われる。
教育[編集]
- 大学
- 高校
交通[編集]
鉄道[編集]
- 名鉄
犬山駅を中心として東西南北に名古屋鉄道(名鉄)の路線が走る交通の要衝である。木曽川を隔てて岐阜県と接しており、北に向かう名鉄犬山線が岐阜県各務原市に通じているほか、東に向かう名鉄広見線が岐阜県可児市に通じている。西に向かう名鉄犬山線は愛知県丹羽郡扶桑町に、南に向かう名鉄小牧線は小牧市に通じている。
- JR
市内にJRは通じていないが、犬山城や有楽苑周辺はJR鵜沼駅から徒歩圏内である。
道路[編集]
小泉総理似の市長[編集]
1995年から2006年まで市長だった石田芳弘は、内閣総理大臣を務めた小泉純一郎に似ていることで多数の票を集め、教育面で30人学級の導入、成人式を参加成人主導の「新成人の集い」にするなどの改革を行った。
2007年には愛知県知事選挙に出馬したが現職の神田真秋に僅差で敗れている。2009年から2011年には衆議院議員を務めた(1期)。2011年には名古屋市長選挙に出馬したが、現職の河村たかしに大差で敗れている。
その他[編集]
固定電話の市外局番は全域「0568」で、春日井MA(単位料金区域)のエリアである。ちなみに旧丹羽郡域で唯一である。
外部リンク[編集]