岐阜県
岐阜県(ぎふけん)は、日本の都道府県。中部地方西部にある都道府県。
概要[編集]
日本の中部地方や東海地方に含まれる。飛騨地方にある世界遺産の白川郷や[1]、美濃地方を流れる清流長良川で行われる鵜飼いで知られている。織田信長が天下平定の足がかりとした岐阜城は、岐阜市中心部の金華山にある。大垣市は松尾芭蕉による『おくの細道』の終着地である。
地域[編集]
岐阜県は5つの地域に分けられ、岐阜県庁は中心都市を設定している。
地形[編集]
南部の美濃地方は、愛知県の伊勢湾沿岸まで濃尾平野を形成している。低地面積が広い。特に南西部の木曽三川と呼ばれる地域とその支流域には、海抜0mもしくは0m以下の地帯が続いている。この地域には水害から身を守るための輪中と呼ばれる堤防で囲まれた構造物が今でも残っており一定の役割を果たしている。
一方、北部の飛騨地方は、標高3,000m級の飛騨山脈を中心とする山岳地帯である。平地は高山盆地などわずかしかない。
岐阜県の河川は8つの水系からなっている[2]。そのほとんどが県境付近山岳地帯に水源がある。特筆すべきは河川の周辺にひるがの分水嶺公園や国営木曽三川公園のような河川にちなんだ公園が設置され維持管理されていることである。飛騨地方南部は太平洋に注ぐ木曽川水系流域。美濃地方の河川はその全てが太平洋へと流れている。
飛騨地方北部は日本海へと注ぐ神通川水系および庄川水系流域に属している。飛騨地方南部は太平洋に注ぐ木曽川水系流域に属している。西濃・岐阜・中濃地方と東濃地方北部は木曽川水系流域に属している。
東濃地方南部は、庄内川水系および矢作川水系流域属している。郡上市白鳥町石徹白地区は日本海へと流れる九頭竜川水系流域に属していて福井県を経由して日本海に流れる。
経済的結びつきの強い愛知県、三重県との県境は木曽川、長良川、揖斐川等の河川が各県との県境を形成している。長野県、富山県、石川県、福井県との県境は山地山脈によって分断されていた。しかし、東海北陸自動車道・中部縦貫自動車道が開通したため、分断状態は解消されつつある。特に飛騨地区と富山県との関係、飛騨地区と長野県松本市との関係は自動車道路のお陰で密接になった。中部縦貫自動車道が完全開通した暁には上高地から高山経由で永平寺まで1日で観光できるようになり、飛騨地区の一層の発展が期待できる。
主要な河川[編集]
太平洋へ流れる河川
日本海へ流れる河川
主要な山脈・山地[編集]
- 主な山
- 乗鞍岳
- 槍ヶ岳
- 南岳
- 奥穂高岳
隣接都道府県[編集]
歴史[編集]
美濃地方の歴史[編集]
- 徳川家康と石田三成による関ヶ原の戦いの舞台となった。
- 江戸時代には、大垣藩を始めとする9藩(後に8藩)に分かれていた。
- 1872年(明治4年)11月22日に廃藩置県によって作られた美濃国9県が合併。岐阜県になった。
飛騨地方の歴史[編集]
現県域の歴史[編集]
昭和戦後の合併により、現在の岐阜県は飛騨国全域、美濃国の大部分と信濃国、越前国の一部から構成されている。
- 岐阜県が筑摩県飛騨国部を吸収して、現在の岐阜県の形に近づいたのは1876年のことである。
- 1955年(昭和30年)4月1日、「岐阜県民の歌」制定。エイプリルフールではない。
- 上記と同日:恵那郡三濃村の南半分が、愛知県東加茂郡旭村(現在の豊田市)へ越県合併。
- 1958年10月15日:福井県大野郡石徹白村の大部分が郡上郡白鳥町(現・郡上市)に越県合併。
- 上記と同日:長野県西筑摩郡神坂村の大部分が中津川市に越県合併。
- 2005年2月13日:長野県木曽郡山口村の全域を越県合併。この合併では1958年に神坂村から分離した島崎藤村の出身地の馬籠地区も合併地に含まれている。
商業[編集]
聖地[編集]
アニメの聖地[編集]
詳細は「聖地#岐阜県の聖地」を参照
知る人ぞ知る隠れたアニメの聖地。
全国13位と大健闘!!全国アニメ聖地マップより。首都圏を除けば、京都府・広島県とならぶ聖地の集積地といえるだろう。しかし、残念なことに前出アニメマップによると僅差ながら群馬県の後塵を拝している。結局、群馬と岐阜の間に横たわる長野大陸のおこぼれを、群馬・岐阜の両県が頂いて上位に進出しているということであろうか?
Enpediaの影響でぎふアニメの聖地連合構想が立てられ[3]、2017年2月3日に発足した[4]。
代表的なアニメ作品[編集]
- 君の名は。 - 飛騨市。
- ルドルフとイッパイアッテナ -岐阜市 今町か本町のどちらか。
- 聲の形 - 大垣市。
- ヒカルの碁-下呂市湯之島他。
- 咲-Saki- - 岐阜県中津川市落合他。
- 僕らはみんな河合荘 - 岐阜市長良他多数。
- 僕は友達が少ない - 岐阜市・瑞穂市。
- 恋愛ラボ - 岐阜市長良福光他多数・各務原市那加緑町。
- ひぐらしのなく頃に - 大野郡白川町。
- 氷菓 - 高山市一之宮町。
- 星空へ架かる橋 - 高山市。
- のうりん - 美濃加茂市。
- B型H系 - 岐阜市。
- 電波女と青春男 - 郡上市大和町・岐阜市。
- 高杉さん家のおべんとう - 恵那市串原。
- 1/2 summer - 下呂市湯之島。
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NHKドラマの聖地[編集]
NHKドラマ、特に歴史ドラマである大河ドラマは、所謂、戦国時代をテーマにする事が多い。他の時代としては平安末期の平家繁栄の時代、源氏が繁栄した鎌倉時代、足利氏が繁栄した室町時代、そして江戸時代末から明治にかけての時代がテーマとなっている。このため三河・尾張・美濃や関ヶ原が登場することが多くなる[5]。
これだけ、NHKが日曜日のゴールデンタイムを割いて、岐阜県の観光促進のために働きかけてくれているにもかかわらず、岐阜県・岐阜市・大垣市・関ヶ原町の動きは鈍く「岐阜県の観光地=飛騨高山」のイメージが強いのはいかがなものかと言わざるを得ない[6]。
代表的な大河作品[編集]
- 太閤記 - 1964年放送 主人公 豊臣秀吉
- 国盗り物語 - 1973年放送 主人公 斎藤道三・織田信長
- おんな太閤記 - 1981年放送 主人公 ねね
- 徳川家康 - 1983年放送 主人公 徳川家康
- 武田信玄 - 1988年放送 主人公 武田信玄
- 信長 KING OF JAPAN - 1992年放送 主人公 織田信長
- 秀吉 - 1996年放送 主人公 豊臣秀吉
- 功名が辻 - 2006年放送 主人公 千代・山内一豊
- 江 〜姫たちの戦国〜 - 2011年放送 主人公 江
- 軍師官兵衛 - 2014年放送 主人公 黒田官兵衛
- 真田丸 - 2016年放送 主人公 真田信繁(幸村)
連続テレビ小説[編集]
NHKドラマのもう一つの看板である朝ドラこと連続テレビ小説の岐阜県初舞台はしっかり飛騨高山であり、その後2度岐阜県のシーンのある作品がある。しかしながら、晩年を岐阜市で過ごした前畑秀子の朝ドラ作品の誘致には失敗した。
※ 舞台地に認定されていないが、「おひさま」でも多治見市を描いたシーンがある。
ドラマ備考[編集]
フジテレビのドラマ『白線流し』はプロデューサーの都合で長野県松本市が舞台になっているが、実際に卒業式に「白線流し」をやっている高校は岐阜県立斐太高校である。一時期同じ県域だったとは言え、この点について、未だに納得がいっていない飛騨のドラマファンは少なくない。
県内市町村の一覧[編集]
市部[編集]
人口順
- 県庁所在地(1873年)[7]、中核市に指定(1996年)、柳津町と合併(2006年)[8]。
- 岐阜城、柳ヶ瀬、長良川等が全国的に有名。
東海道新幹線「のぞみ」増発と東海道本線速達化で岐阜駅は「岐阜県の玄関口」に変化しつつある。
- 「水の都」もしくは「水都」と呼ばれている。
- 奥の細道むすびの地。
- 関ヶ原の合戦前夜、西軍が立てこもったのは大垣城。東軍が陣を構えたのは「関ケ原合戦岡山本陣跡」周辺。
- 航空自衛隊岐阜基地(航空自衛隊唯一の航空団をはじめとした装備品の試験及び研究開発を担当する部隊を持つ)があり毎年航空祭が行われる。ブルーインパルスがあまり来ないことで有名(小松・浜松はほぼ毎年来るのに...)。
- 平成19年に国内最高気温40.9度を記録したこともある。(現在は2013年8月12日に四万十市で記録した41度が最高気温)
- かつては明智光秀出生地の明智(長山)城や森蘭丸出生地の金山城など多くの城が築かれていた。
- 昭和40年代後半に入ると、犬山市や多治見市との境界付近が名古屋市のベッドタウンとして人口が急増し、昭和57年4月1日市制を施行した。もはや岐阜県というより愛知県?
- 一大観光地。高山祭は年2回、春は山王祭が秋には八幡祭が行われる。温泉、紅葉、登山、古い町並み等観光資源には事欠かない。
- 世界の三大刃物産地の一つ。Sheffield(シェフィールド)、Solingen(ゾーリンゲン)、Seki(関)を合わせて刃物産地の3Sと呼ぶ。
- 平成の大合併で、自然の多い村を合併したので観光都市の側面も持つ市になった。
- 東海道新幹線岐阜羽島駅と名神高速道路岐阜羽島インターチェンジという2つの高速交通網の拠点があり、岐阜県の「高速交通の結接点」である。
- 美濃焼と呼ばれる陶磁器の産地。織部焼、志野焼が特に有名。
- 大企業の工場が多くあるため、在日ブラジル人や在日フィリピン人が岐阜県の市町村の中では多数在住している市である。ただ、工場の閉鎖が相次いだため新たな企業の誘致や工場の転用をはかる必要がある。
- 東海環状自動車道路沿いに日本昭和村がある。
- 大井ダムと恵那峡が有名。特に紅葉シーズンは中央自動車道が大渋滞になる。恵那峡周辺は県立自然公園に指定されている。他の観光資源都市は、恵那市中心街に中山道大井宿がある。また、南部には800年の歴史を持つ女城主の岩村城跡、明智地区にはレトロ感ある日本大正村がある。
- 第三セクター運営されている全長25.1キロメートルの明知鉄道が運行している。平成の大合併で恵那市と恵那郡の5つの町村(岩村町、山岡町、明智町、串原村、上矢作町)が新設合併し、新恵那市となった。
- NHK連続テレビ小説「半分、青い。」で東美濃市として、岩村商店街がロケ地となった。
- 瑞穂市出身の俳優平山浩行が市のPR動画に出演して瑞穂市の瑞穂市のアピールをしている[10]。大垣市、岐阜市に隣接しており非武装中立地帯としての役割を果たしている。平成の大合併で巣南町と合併したため「富有柿」の原産地になった。
- 郡上踊り(徹夜踊りが有名)、郡上八幡城(天空の城の一つ)、宗祇水(日本の名水)、あまり知られていないが「食品サンプル」(レストランとかのショーウィンドウで陳列されているあれ)も有名。
- ゴルフ場の数が非常に多い。そもそも岐阜県自体がゴルフ場が多い中瑞浪市はゴルフ場数が県内トップである。中でも瑞浪カントリー倶楽部は毎年女子プロのトーナメントを開催しており県内のゴルフ場の中で会員権価格(名義変更料除く)が一番高い。
- 国営木曽三川公園の「ちょっとしたタワー」が有名。
- 宝暦の治水中に工事で亡くなった薩摩藩士(自刃・病死等)藩士を祀る治水神社、治水工事で造った千本松原も有名である。
- 日本三大温泉の一つである下呂温泉が有名。
- 元々、岐阜県名産「富有柿」の一大産地。名鉄新岐阜駅改装に伴って、岐阜市からスターバックスが撤退した際には、本巣市のスターバックスが岐阜県唯一の店舗だった時期もある。因みに、タワーレコードは未だ岐阜県内では本巣市にしか無い。
- 平成の大合併で根尾村とも合併したため、薄墨桜や根尾川断層等の観光地も本巣市に含まれる。
- 伊自良湖、大桑城跡、四国山香りの森公園、観光やな等の観光地もあり、市内中心街には量販店やスーパーマーケットも揃っている。また主要道路も拡幅中であり、住みやすい町に変化しつつある。昭和の政治家大野伴睦の出身地でもある。平成の大合併で伊自良村、美山町と合併し高富町から山県市となる。
- 君の名は。で大ブレーク!!
- 東京大学宇宙線研究所 神岡宇宙素粒子研究施設ことスーパーカミオカンデはここにある。館内の見学には事前申込が必要である。
- うだつの上がる町並み(伝統的建造物群保存地区)と野口五郎の出身地で有名。1,300年の伝統がある和紙も有名。
郡部[編集]
人口順
- 元正天皇が西暦717年に年号を霊亀から養老に改元したことに因み、2017年(平成29年)には「養老改元1300年祭」が開催された。養老の滝や養老天命反転地などで知られる。
- 竹中半兵衛の陣屋跡、中山道の垂井宿、毛利、吉川両軍が陣をおいた南宮山と南宮大社が有名。
- 「岐阜のマチュピチュ 天空の茶畑」
- 「池田町サミット」は2005年10月を以て解散。解散理由は「普通の池田町に戻りたい!」ではなくて、平成の大合併で池田町と名の付く市町が2つ減少したことによる。
- 竹中半兵衛生誕の地はこの町。一つの花から二度花が咲く「揖斐二度ザクラ」、前方後円墳や円墳等10基以上が密集する「野古墳群」(昭和32年国史跡指定)が有名。
- 岐阜市のすぐ隣の町。平成の大合併で岐阜市が触手を伸ばすも色々あって頓挫する。国道21号線と22号線の交差点があり、物流施設や各種工場が進出している。
- 平成の大合併で谷汲村、久瀬村、春日村、坂内村、藤橋村と合併し面積は大幅に増えた。徳山ダムや揖斐峡、谷汲山といった観光資源がある。
- 「芦毛の怪物」ことオグリキャップのふるさと。笠松競馬自体は存続の危機にさらされているが、オグリキャップのラストラン「第35回有馬記念」での雄姿は誰も忘れることはない。
- 薔薇の栽培で有名。バラ祭りが毎年開催される。バラ以外にも小松菜、グリーンねぎ、水菜、ほうれん草、モロヘイヤ等の農作物が有名。
- かつては亜炭の一大産地だったらしい。産業廃棄物処分場計画で大きくマスコミに取り上げられたこともあるが、典型的な田舎町で旧中山道の宿場が2つ(御嶽宿と伏見宿)もある。かつては、郡役所や県東部初の旧制中学が置かれたように可児郡の中枢だった。
- 岐阜市の西側に隣接しており、面積は5.17km2で岐阜県最小、全国でも9番目の小ささである。人口密度は岐阜県最高である。東西は1.85km、南北は約4.2km。地価も岐阜市に比べれば安く岐阜市内に住むより住みやすい。
それだけに名鉄揖斐線が県南最大のバス会社の交通独占策で廃線になったのが惜しい。
- 新幹線で東京から大阪に向かう時、右手に見えるソーラーアークが目印。かつてはSANYOだったが、今はPanasonicに名称変更されている。県内有数の肥沃な農地が広がっている。
- 「命のビザ」で有名な杉原千畝の生誕地。「生誕地は八百津町でない」と一部で報道されたことに対して、ホームページ上で正式に反論している。杉原千畝記念館がある。
- 川辺町 公式ウェブサイト
- 川辺ダム湖のボートが有名。東京オリンピックのボート競技場として宮城では無くて川辺が候補に挙がっていたら、話は違ったかも知れない。
- 揖斐川と長良川に挟まれた地帯で、水郷地帯である。輪中に関する文化財が多数ある。
- 通称は「美濃白川」であり、世界遺産の白川郷がある白川村(「飛騨白川」)とは無関係である。美濃白川茶の産地として知られる。
- パジェロ製造株式会社があり、2018年度には町の法人税収入のうち34%がこの企業によるものだった。三菱自動車のパジェロが特産品とまで言われるが、2019年には国内向け生産の終了が発表されている[11]。
- そうした車の街らしく、自動車短期大学老舗の中日本自動車短期大学の本部が当町に置かれている。
- 安土桃山時代の慶長5年(1600年)には関ヶ原の合戦の主戦場となった。現在「史跡関ヶ原古戦場整備計画」に基づき史跡の整備中[12]。
- 岐阜県内の市町村名でトップ3に入るほど有名な町のわりには、観光にほとんど力を入れてこなかった。今でこそ各武将の陣地の標識が建てられたが、かつては陣場野の激戦地跡の石碑くらいしかなかった。
- 「日本最古の戸籍ゆかりのまち」を主張。この街は濃尾平野の最北端の地域であり、古墳も数多くあり、渡来人の住居が多かった。飛騨街道の出発点のひっとうであり、加治田衆の歴史があり、白華山清水寺と共に霊地の場所。実は歴史的観光資源が一杯あるし、隠れたスポットも今後沢山ある。
- 20億年前の「日本最古の石」の石が1970年(昭和45年)に飛騨川の河床で発見された。片麻岩である。「日本最古の石博物館」があり、発見された石も陳列されている。
- お茶(東白川茶)、ひのき(東濃桧)、清流の里(白川)が有名であるが、最も有名なのはツチノコである。1990年(平成2年)の目撃情報を最後に目撃情報はホームページに記載されていない。
- 世界遺産「白川郷合掌造り集落」で有名[13]。
交通[編集]
平安時代から交通の要衝で、日本の東西を結ぶ大動脈が通じている。江戸時代は五街道の一つの中山道が通じ、明治期も岐阜・西濃で東海道本線、東濃で中央本線の県内通過に成功し、1960年代以降も中央自動車道(名神高速道路、中央高速道路)、東海道新幹線等の主要輸送路が県内を貫いている。特に、滋賀県との県境付近では名神高速道路と東海道新幹線がほぼ並行して走っている。
他方、県の南北を貫く交通路は貧弱で、東海北陸自動車道が開通するまで豪雨等の災害リスクが高い国道しかなく、鉄道も昭和初期に全通した高山本線のみで、神岡線(トンネルが多く国道41号が雪などで途絶した際も運休しなかった)や中呂線(下呂〜中津川)が鉄建公団建設の高規格バイパス路線として見直されることは無く、越美線も全通することなく、岐阜県側が第三セクター化された。また、木曽川沿いを横断する県内の交通路も貧弱で、太多線も東濃と県西部を結ぶ交通路としての役割に乏しい。
高速道路[編集]
鉄道[編集]
廃止路線[編集]
- 駄知線
- 笠原線
- 北恵那鉄道線
- 大井線
- 名古屋鉄道
- 高富線
- 鏡島線
- 美濃町線
- 岐阜市内線
- 揖斐線
- 谷汲線
- 八百津線
- 竹鼻(南)線
- 地方私鉄
- 坂川鉄道
- 岩村電気軌道
- 第三セクター
メディア[編集]
新聞[編集]
県紙の岐阜新聞があり、ブロック紙の中日新聞に対し、これでもかというほどの敵愾心を持っていたが、2013年に起きた内紛で、傘下の岐阜放送(ぎふチャン)がライバルの中日新聞社の出資を仰ぐ事態に陥った。
放送局[編集]
戦前にNHKがラジオ放送を開始してから、岐阜県は名古屋の送信所のエリアとされ、日本で最初の民間ラジオ局であるCBCラジオや在名最初の民間テレビ局CBCテレビも岐阜県を放送区域としており、後の東海ラジオやVHFテレビ局も岐阜県を放送区域にしている。県域局は1954年にラジオ東海が開局したものの、1959年に東海ラジオ放送に合併。その後、伊勢湾台風襲来時の情報不足に対する反省から、1962年に改めて県域のぎふチャンラジオが開局、UHF波使用解禁の流れに沿い1968年にぎふチャンテレビも放送開始した。ぎふチャンテレビは上加納山の送信所からの電波を南西の海津市方面に指向させ、名古屋市内で徹底的に視聴できない戦略を取り、それが故に1960年代後半に日本教育テレビがニュース系列を立ち上げた際、系列入りが流れ、ぎふチャンテレビより後発の中京テレビ放送が系列入りする憂き目に遭い、1973年のオイルショックで需要抑制策が取られた時は平日の放送開始を昼11時から夕方5時に繰り下げる施策を取らざるを得ない状況になった。他方、1983年のテレビ愛知開局に際しては、先述の指向性がプラスとなり、テレビ東京の番組のネットが大幅に維持される結果となった。2001年には放送局本社の無かった大垣市にFM岐阜が開局するも旧社は経営難に陥り、2014年に新社によって再建された。
観光資源等[編集]
自然[編集]
- 飛騨山脈
- 根尾川断層
- 木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)
- 薄墨桜
- 臥龍桜
- 荘川桜
歴史・文化・遺産・科学[編集]
温泉[編集]
脚注[編集]
- ↑ “世界に誇る岐阜県の遺産”. 岐阜県. 2016-111-1確認。
- ↑ 木曽川・長良川・揖斐川の三川はかつては河口部付近で木曽川に合流していたため国土交通省との統計データでは、長良川も揖斐川も木曽川の支流の扱いではあるが、実際はほぼ河口まで分流されており、現在の地形の感覚から言えば三川は独立した河川と見なした方が感覚的には正しい。よって、木曽川・長良川・揖斐川は別の河川の扱いで記載する。
- ↑ 北村希; 浜崎陽介 (2017年1月7日). ““アニメ聖地連合”来月発足” (日本語). 中日新聞 (岐阜県版: 中日新聞社): pp. 20. オリジナルの2017年1月7日時点によるアーカイブ。 2017年1月18日閲覧。
- ↑ “岐阜のアニメ聖地 結束” (日本語). 中日新聞 (岐阜市内版: 中日新聞): pp. 32. (2017年2月4日)
- ↑ “大河ドラマ一覧”. 日本放送協会. 2016年11月1日確認。
- ↑ “平成27年岐阜県観光入込客統計調査(PDF)”. 岐阜県観光国際局観光企画課 (2016年8月1日). 2016年11月1日確認。
- ↑ 竹内 1985.
- ↑ * “市の歴史”. 岐阜市 (2015年10月14日). 2016年10月22日確認。
- ↑ 越県合併後も旧国名の場合は信濃国の美称である信州で誤りはない。
- ↑ “ちょっと気になるまち みずほ”. 瑞穂市 (2016年3月21日). 2016年11月1日確認。
- ↑ 「パジェロの町」岐阜県坂祝町、国内向け生産終了波紋 三菱自動車の子会社、パジェロ製造の税収大きく 日本経済新聞、2019年4月24日
- ↑ “整備の考え方”. 岐阜県 (2015年3月). 2016年10月22日確認。
- ↑ “白川村について”. 白川村 (2015年4月1日). 2022年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月5日確認。
- ↑ “下呂げろーる”. 下呂足湯温泉 あゆみ屋 (2015年4月1日). 2017年5月28日確認。
出典・引用等[編集]
- 竹内理三 『角川日本地名辞典』21、株式会社角川書店、1985年9月20日、新訂増補 3rd。
外部リンク[編集]
日本の都道府県一覧 |