名鉄広見線

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広見線
概要
系統犬山方面
起終点起点:犬山駅
終点:御嵩駅
駅数11駅
路線記号HM
ウェブサイト広見線
運営
東濃鉄道線開業1920年8月21日 (1920-08-21)
名鉄今渡線開業1925年4月24日 (1925-04-24)
起点変更1946年3月1日 (1946-03-01)
最終延伸1952年4月1日 (1952-04-01)
所有者東濃鉄道

東美鉄道+(旧)名古屋鉄道

東美鉄道+名岐鉄道

東美鉄道+名古屋鉄道

名古屋鉄道
路線諸元
路線総延長22.3 km (13.9 mi)
軌間1,067 mm (3 ft 6 in)
電化直流1,500 V,
架空電車線方式
運行速度最高90km/h[1]
外部リンク

広見線(ひろみせん)は、愛知県犬山市犬山駅から岐阜県可児市新可児駅を経て岐阜県可児郡御嵩町御嵩駅までを結ぶ、名古屋鉄道(名鉄)の鉄道路線。線名は可児市の母体の一つ広見町にちなむ名称である[注釈 1]

運賃計算区分はC(運賃計算に用いる距離は営業キロの1.25倍)。犬山駅 - 新可児駅間の各駅ではmanacaなどの交通系ICカード全国相互利用サービス対応カードが利用できる。

特徴[編集]

愛知県犬山市犬山駅岐阜県可児郡御嵩町御嵩駅を結んでおり、犬山市、岐阜県可児市、御嵩町を通る。主要駅には犬山駅、新可児駅、御嵩駅などがある。新可児駅でスイッチバックしており、新可児駅を中心として路線西側と路線東側で運行系統が異なる。路線西側の沿線には可児市のニュータウンが発達しているが、路線東側は典型的な郊外路線である。

犬山駅にて名鉄犬山線と、新可児駅にてJR太多線と接続している。2001年までは明智駅から加茂郡八百津町に至る名鉄八百津線が分岐していた。

運行状況[編集]

運行系統は全て新可児で分割されている。

新可児以西
日中は、犬山折り返しの普通が毎時4往復運行されていて、犬山発全てと休日全列車は線内運行のみ。平日の朝のみ名古屋方面へ直通の普通を運行。
2024年3月15日以前は犬山線直通の中部国際空港(犬山以西は準急)発着の普通と、犬山折り返しの普通が日中毎時片道2本ずつ交互に運行。中部国際空港行きのミュースカイも運行され、休日は豊橋行特急も運行されていた。
2023年3月改正以前は各務原線経由の岐阜発の直通列車も運転されていた。
新可児以東
末端の御嵩方面は新可児⇔御嵩を往復する普通のみで、朝を除きワンマン運転である。御嵩発着の犬山線直通列車は設定されていない。

駅一覧[編集]

駅番号 駅名 接続路線 所在地
IY15 犬山駅 名古屋鉄道:IY犬山線KM小牧線 愛知県犬山市
HM01 富岡前駅
HM02 善師野駅
HM03 西可児駅 岐阜県可児市
HM04 可児川駅
HM05 日本ライン今渡駅
HM06 新可児駅 東海旅客鉄道:CI太多線CI02可児駅
HM07 明智駅
HM08 顔戸駅 岐阜県可児郡御嵩町
HM09 御嵩口駅
HM10 御嵩駅

過去の接続路線[編集]

キロポストについて[編集]

歴史的経緯から、広見線では距離を示すキロポストが、前述の運行系統のように2つに分かれている。(矢印の方向にキロ数が増える)

  1. 犬山駅→新可児駅
    旧名古屋鉄道広見線として開通した区間を犬山起点でキロポストを打っているため。
  2. 新可児駅→御嵩駅
    旧東美鉄道として開通した区間を新可児起点でキロポストを打っているため。

歴史[編集]

前述のように、新可児を境に路線の東西に分かれるが、先に開業したのは路線東側で、現在の太多線の可児以南とともに軌間762mmの初代東濃鉄道によって1920年多治見〜広見〜御嵩間が開業した。現在から見ると奇異に見えるが、当時の御嵩は可児郡役所や県東部初の旧制中学が置かれる可児郡東濃の有力な街だった。

ところが、多治見 - 広見間が中央本線と高山本線を連絡する路線として、国鉄に買収されると、孤立化した広見 - 御嵩間の受け皿として東美鉄道が設立された。一方、路線西側は名鉄によって、1925年に犬山口 - 今渡間が開業後、1929年に新広見まで延伸。延伸に先駆けて東美鉄道も電化、軌間拡張をして、名鉄線と直通可能にした。1943年東美鉄道は名鉄に買収。1946年には起点が犬山口から犬山に移り、犬山口〜富岡前間の短絡線は廃止された。1982年には可児町が市制施行して可児市となり、新広見駅を新可児駅と改称。広見という地名の存在感が低下する一方で広見線という名称は維持されている

過去には、朝の豊橋駅発新可児行や休日の常滑発御嵩行の全車指定席特急が運行されていた。また、1980年代には高速も運行されていた。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. 広見町は1955年に今渡町などと合併して可児郡可児町となり、可児町は1982年にそのまま市に昇格した。新可児駅は市制施行後駅名を改名したもので、改名前の旧名称は広見駅、のち新広見駅であった。

出典[編集]

  1. 徳田耕一 『名古屋鉄道 今昔―不死鳥「パノラマカー」の功績』 交通新聞社〈交通新聞社新書〉、2017年8月、172頁。ISBN 978-4330819174

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

名古屋鉄道(名鉄)の路線一覧
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