岐阜市
岐阜市のシンボル岐阜城 | |
国 | 日本 |
地方 | 中部地方 |
所属 | 岐阜県 |
人口 | 404,233 人 |
面積 | 203.60 km2 |
人口密度 | 1,985 人/km2 |
公式サイト | www |
備考 | 岐阜県県庁所在地 |
岐阜市(ぎふし)は、岐阜県にある市。岐阜県の県庁所在地である。中核市に指定されている。岐阜県の南西、濃尾平野の北部に位置する。観光と商工業を中心とした都市である。
概要[編集]
岐阜県の県庁所在地。日本の3大都市圏である中京圏に含まれ、名古屋市の衛星都市とされるが、名古屋市を模範にしているのでド田舎。JR駅前とJR駅から離れたところに繁華街(名古屋は栄、岐阜は柳ヶ瀬)が有るのもよく似ている。また、駅から離れた方の繁華街が長期凋落傾向にあるのもよく似ている。むしろこの部分は名古屋市の先を行っている感もある[1] 。
地方都市の宿命で主な交通機関は自動車である。結構網の目のように路線バスが走っているが、やはり車の利便性にはかなわない[2]。
地理[編集]
岐阜県の中心よりやや南西に位置している。中濃地方に分類されるが、リアル中濃地方である関市・美濃市・美濃加茂市等と比較すると雷が少なく、NHK岐阜の天気予報では大垣岐阜地方・中濃地方に分けて報道されることもある。岐阜県第二の都市大垣市とは犬猿の仲と言われているが、激しい合併合戦を行った岡山市 v.s.倉敷市、浜松市 v.s.静岡市と比較すると、本巣市や瑞穂市等の中立地帯のお陰で直接対決を行うことはなかった。逆に言えば、大垣市も岐阜市もそれほど魅力ある都市では無かったことの証明でもある。
市の中央やや北部を長良川が流れている。長良川では宮内庁式部職による鵜飼いが行われていて貴重な観光資源である。しかし、長良川おかげで市北部と市中部が分断されている。現在は藍川橋・鵜飼い大橋・長良橋・金華橋・忠節橋・大縄場大橋・鏡島大橋等の橋があるので、分断状態は幾分解消している。また市内中部と南部はJR東海道本線・JR高山本線・名鉄名古屋本線・名鉄各務原線によって分断されている。東海道本線については、そのほとんどが高架になったため問題は無いが、他の路線は一部高架になったものの、未だ開かずの踏切もある。
金華山以外には高い山がなく、いわゆる濃尾平野にふくまれる。長良川は岐阜市内で既に天井川になっており、河川にかかる橋を渡るには急勾配の坂を上り下りすることになる。冬期は急勾配の坂と橋が凍結することもあり追突事故が発生することも多い。当然ながら市民はスタッドレスタイヤを所有しており、11月末から12月前半にかけてでの土日、各カーショップではタイヤ交換に半日待つこともざらである。
歴史[編集]
明治22年(1889年)7月に市制を施行されて岐阜市が誕生する。以後、周辺の29の町村を編入して市の領域を拡大した。商業が発展し、第1次世界大戦後に工場が岐阜市に進出したことにより市自体が活性化したが、工場地帯になったことが第2次世界大戦で市街地の大半を空襲で焼失するという皮肉な結果になった。それでも、戦後復興も目覚ましく行なわれている。
観光[編集]
金華山と岐阜公園[編集]
金華山山頂付近に岐阜城が再建されている。なぜか頂上にはリス村がある[3]。
岐阜城からは長良川の流れと岐阜市内が一望できる。 晴天時に金華山と長良川を長良橋と金華橋の間から写真におさめると、どんなカメラ使っても、誰が写しても「美しい光景」が撮影できる。 金華山の麓には岐阜公園が広がり「飛騨・美濃紅葉三十三選」にも選ばれている紅葉の名所である。板垣退助が遊説中に刺客に襲われ「板垣死すとも自由は死せず」の逸話にちなんだ銅像が建てられている[4]。その他、歴史博物館、名和昆虫博物館、萬松館、織田信長公居館跡、加藤栄三・東一記念美術館、日中友好庭園、三重塔等がある[4]。
岐阜城[編集]
司馬遼太郎『国盗り物語』で使用され、有名になった言葉である「美濃を制するものは天下を制する[5] 」は岐阜城に行ってみると理解出来る。 西は不破関、南は伊勢湾近辺、東は中央アルプス、北は飛騨山脈までが一望でき、尾張・近江・飛騨・信濃等の不穏な動きを容易に捕捉できる。
長良川[編集]
五木ひろしの長良川艶歌で一躍有名になった。長良川演歌の石碑が長良橋の右岸にある。
鵜飼い[編集]
宮内庁式部職による鵜飼いは長良橋上流から長良橋にかけて行われる。皇室専用の船着き場が千鳥橋の下流にある。国の無形重要文化財に指定されている[6]。
神社仏閣[編集]
- 岐阜大仏(正法寺)
- 乾漆仏としては日本一の大きさの大仏が祀られている。
- 斎藤家の菩提寺。
- 円徳寺
- 岐阜城主であった織田信長や孫の秀信ゆかりの寺
- 伊奈波神社
- 景行天皇の14年に創建されたといわれ、1900年以上の歴史を持つ古社。
年中行事[編集]
- ぎふ梅まつり(2月下旬から3月上旬。梅林公園)
- 美江寺まつり(3月1日。美江寺)
- 花の薹(旧1月の晦日。伊奈波神社)
- 岐阜まつり・道三まつり(4月4日、4月5日、市内全域)
- 手力の火祭り(4月の第2土曜日。手力雄神社)
- 長良川鵜飼開き(5月の第2土曜日。長良川)
- 長良川まつり(7月15日、7月16日。神明神社)
- 中日全国花火大会(7月の最終の土曜日。長良川)
- 岐阜全国花火大会(8月の第1土曜日。長良川)
- 信長まつり(10月の第1土曜日・日曜日。市内全域)
- 長良川鵜飼じまい(10月15日。長良川)
- 池の上裸まつり(12月10日。葛懸神社)
特産品[編集]
脚注[編集]
- ↑ “基準地価”. 24年連続で 下落横ばい63地点、25地点は上昇 /岐阜. 毎日新聞 (2016年9月21日). 2016年11月24日確認。
- ↑ “岐阜バス”. 路線図. 岐阜バス. 2016年11月24日確認。
- ↑ “金華山ロープウェイ”. リス村. 2016年11月24日確認。
- ↑ a b “岐阜公園(PDF)”. 施設のご案内. 岐阜市. 2016年11月24日確認。
- ↑ “レファレンス協同データベース”. 「美濃を制するものは天下を制する」という言葉について. 岐阜県図書館. 2016年11月24日確認。
- ↑ “鵜飼観覧船事務所”. 祝!長良川鵜飼が国の文化財に指定!!. 岐阜市. 2016年11月29日確認。