富山県

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県旗
富山県の玄関口・富山駅
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富山県(とやまけん)は、日本海側にある日本地方自治体北陸地方にあり、中部地方北部に位置する。

概要[編集]

本州の中央部、日本海側にあり、県庁所在地は富山市。面積は4,247.62km²(県境が未確定な部分がある)。新潟県長野県岐阜県石川県と隣接している。かつての越中国の部分に当たる。

地理[編集]

気候[編集]

冬期は積雪量の多い日本海側気候である。また、夏季にフェーン現象により気温が上昇し、猛暑日になることもある。

地形[編集]

東部、南部は山岳地帯で最高峰。西部は丘陵地帯である。北に富山湾を面する。海岸平野である氷見平野および、河川流域に扇状地が広がり、新川平野富山平野砺波平野射水平野を形成する。飛騨山脈を源流とする河川は短距離で河口に到達するため、明治期に来日したオランダ人技師に「急流でのようだ」と形容された。

河川[編集]

いわゆる7つの河川がある。東から順に記す。

行政[編集]

市町村[編集]

合併を経て市町村の数は15。これは都道府県の中では最も少ない一方、本州で面積最小の村も存在する。

富山地区[編集]

新川地区[編集]

高岡地区[編集]

国の機関[編集]

地方官署[編集]

警察[編集]

消防[編集]

単独設置
組合設置

司法[編集]

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歴史[編集]

江戸時代初期に、前田利常の次男の分封により、富山藩が成立した。
明治時代に入って13代利同が版籍奉還したが、廃藩置県によって富山藩の領域の大部分が新川県となった。

その後の府県統合で新潟県の面積相当の「大」石川県の一部となったが、西南戦争後の旧加賀藩士による大久保利通襲撃事件勃発や県予算の加賀偏重への反発から、1883年に旧越中国域が富山県として分立して現在に至る。

1918年10月24日富山新報富山県内でのスペイン風邪の感染を初めて伝えた。翌日10月25日には富山日報高岡新報も感染を伝えた。11月10日までの富山県内の感染者数は20万人を超え、死者は800人を越えた。1920年1月17日から患者十数人がでたので兵士の外出を禁止した。1月25日には患者累計140名、死者は3名に達した。[1]

経済・産業[編集]

産業[編集]

富山県は古来より米所であった。特筆すべき資源として、豊富な水資源とそれを利用した水力発電があり、これを背景に北陸電力の本社が富山市に所在する。
富山県は明治から昭和にかけてこの電力を生かして第一次産業から第二次産業、つまり日本海側屈指の工業地域(北陸工業地域)へと産業転換を果たした。第三次産業の情報処理業はインテックなど企業向けが中心である。一方で美術アートデザイン)への関心が比較的高く、多くの美術館や、地方としては珍しいアニメ制作会社P.A.WORKS)がある。

第一次産業[編集]

農地は減少傾向にあるが、耕作地における水田率は全国1位 (95.9%)。明治時代から続く砺波地区やその後に発展した入善地区おいてはチューリップの栽培が盛んであり、異彩を放っている。北部に占める富山湾の恩恵により、漁業も盛んであったが、近年は定置網漁を除く、その他の漁業は衰退の傾向にある。しかし、国民のグルメ指向と輸送時間の短縮化により、従来は移送が不可能であったシロエビなど、今まで売れなかった商品が注目されている。

  • 農業:米、砺波のチューリップ、福光の干し柿、入善のジャンボ西瓜(黒部西瓜)
  • 漁業 - 富山湾は「天然のいけす」と呼ばれるほど豊かな漁場で[2]、漁業や魚介類を使う水産加工・食品産業(鱒寿司など)が発達している。他県に無い特色としては伝統的なブリ定置網漁、日本唯一の群泳海域を持つホタルイカ漁、保存技術の発達で可能になったシロエビ漁など。また、元々は捨てられていたゲンゲ(幻魚)は網に掛かったものが食用とされている。カニ籠漁は魚津が発祥である。
  • 林業 - 山の大半が国立公園のため、あまり盛んではない。

教育[編集]

大学[編集]

短大高専[編集]

高等学校[編集]

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交通[編集]

鉄道路線[編集]

2015年3月13日までは、JR北陸本線が東西を貫いていた。翌日、北陸新幹線が開業し、並行在来線となった北陸本線はJRから経営分離され、富山県内はあいの風とやま鉄道線となっている。以降、青春18きっぷの旨味のない地域になっている。

空港[編集]

道路[編集]

道路整備率は75.7%(2006年)と全国で最高水準にある[3]。その一方で混雑率は大都市圏よりずっと低く(1,079台/124時間)[3]、全国で最も快適に自動車生活を送れる地域の一つである。

高規格幹線道路高速道路[編集]

高速自動車国道[編集]
一般国道自動車専用道路[編集]

一般国道[編集]

県道[編集]

詳細は「富山県の県道一覧」を参照

路線バス[編集]

運行中
過去

文化[編集]

スポーツ[編集]

野球[編集]

野球の独立リーグであるBCリーグ(ベースボール・チャレンジ・リーグ)に初年度の2007年シーズンから参加。富山県のチームとしては、富山サンダーバーズが存在する。

サッカー[編集]

Jリーグチームのカターレ富山が存在する。

大相撲[編集]

明治期に横綱2代梅ヶ谷、大正期に横綱太刀山、昭和末期に関脇琴ヶ梅、平成期に朝乃山(現役)と各時代で活躍する関取が出ているが、隣県石川県と比べると関取の輩出は少ない。

メディア[編集]

テレビ[編集]

富山県のVHFテレビのチャンネルは、1、3、10、一方、石川県加賀平野部のVHFテレビのチャンネルは4、6、8で両県を合わせると12ch以外は関東広域圏と使用チャンネルが同じである。このため、高岡市などでは、双方のVHF局を見る視聴者も少なくなかったとされ、岡山県香川県に次ぐ相互乗り入れによる民放4局化も検討されたことがある。
ところが、1986年に石川県、富山県とも単県でUHFテレビ放送波が割り当てられたことから、相互乗り入れ構想は消滅し、高岡市本社でTUTチューリップテレビ1990年に開局し、そのまま民放3局で推移している。
他方、民放の放送対象地域がコンパクトなことを活かして、地上波デジタルテレビ放送を三大都市圏以外では最初に開始している。

ラジオ[編集]

ラジオはAM、FMが1局ずつである。石川県のFM局開局が難航したため、FM局のFMとやまが開局からしばらく石川県でも聴かれた。
AMの北日本放送は、FM波を使用した中継局といった現在に先がけた施策が行われた。

富山県を舞台とした作品[編集]

詳細は「富山県を舞台とした作品一覧」を参照

アニメ[編集]

漫画[編集]

連続テレビ小説[編集]

魚津市舞台の1990年前期の「凛々と」のみ。高柳健次郎のライバルの川原田政太郎が主人公のモデル。

観光地[編集]

姉妹州省・提携州省・姉妹都道府県[編集]

このほか、後述するように製薬産業が盛んな共通点で協力するため、スイスバーゼル=シュタット準州バーゼル=ラント準州と交流協定を結んでいる[4]

県出身の著名人[編集]

Category:富山県出身の人物」も参照

関連項目[編集]

特産品[編集]

脚注[編集]

  1. 富山県内へは米原駅から北陸本線伝いにウイルスが広まったとされている。
  2. 天然のいけす富山湾を知る富山県観光公式サイト「とやま観光ナビ」(2018年10月11日閲覧)。
  3. a b 国土交通省 道路統計年報
  4. 「バーゼルと医薬品で交流協定」日経産業新聞』2,018年8月28日(医療・ヘルスケア面)2018年10月11日閲覧。

外部リンク[編集]


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