中部地方
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中部地方(ちゅうぶちほう)とは日本の本州の中央部を占める地方。
定義[編集]
中部地方の定義は色々あり、新潟県・富山県・石川県・福井県・岐阜県・長野県・山梨県・静岡県・愛知県の9つの都道府県を指すこともあるが、富山県・石川県・福井県・岐阜県・静岡県・愛知県の東海北陸6県を指す場合[注 1]もある。新潟県と長野県と山梨県は甲信越地方と呼ばれることもあり、山梨県は関東地方に含まれる場合もある。
歴史[編集]
古くは東海道 6ヵ国(尾張・三河・遠江・駿河・伊豆・甲斐),東山道 3ヵ国(美濃・飛騨・信濃),北陸道 6ヵ国(越前・加賀・能登・越中・越後・佐渡)からなり,江戸時代には東海道,中山道,甲州街道,北陸道などの主要街道の整備に伴い,畿内(山城・大和・河内・和泉・摂津)と東国を結ぶ交通の要衝であった。
実態[編集]
中部地方全体としてのつながりはほぼ無い。概ね、以下の3地域に分類される。
- 甲信越+静岡(新潟・長野・山梨・静岡)・・・基本的に親東京で、関東地方の周縁部という扱い。東京(さいたま副都心)本庁管轄下の裁判所や地方支分部局が多い。いずれも関東との交流が多く、4県間の相互の交流は少ない。
新潟は、直線距離では東京より仙台に近いが、公共交通での往来が不便なため電力以外は基本的に親東京である。 - 北陸(富山・石川・福井)・・・東京、名古屋、大阪とも微妙な距離が離れていて、独自の地域圏を形成しているが、福井県嶺南はほぼ親関西である。
- 東海(岐阜・愛知・〔三重〕)・・・名古屋、および親名古屋の地域。名鉄・近鉄の走っているエリアで、中京圏とも言われる。静岡も東海地方に含めることが多いものの、県全体は名古屋より東京寄りのスタンス。一方で、浜松など静岡県西部と長野県南信州(飯伊)地域は、互いが距離的に近く共に県庁所在地から遠隔の愛知県東三河と三遠南信で連携するなど、愛知県(名古屋)との繋がりも持つ。
学校地理[編集]
学校の地理では、以下のやや無理のある区分がよく使われる。
- 北陸(新潟・富山・石川・福井)・・・新潟と富山の間に難所「親不知」がある関係で、無理の多い分類。
- 中央高地(山梨・長野・岐阜)・・・岐阜は濃尾平野の低地に位置し、親名古屋である。
- 東海(静岡・愛知)・・・静岡は名古屋色より東京色が強い。
スポーツ・衆院選[編集]
中高や一部社会人スポーツでは、山梨県が関東地域の大会で闘い、静岡県と愛岐三の東海4県が大会で代表を争う。残った5県は、北信越の区分で大会を行い、代表争いをしている。
この区分の地域バランスが良いのかスポーツの世界だけでなく、衆院選の比例代表も同様に山梨県は南関東ブロックで、東海4県は東海ブロック、残り5県が北陸信越ブロックとなっている。