石川県
石川県(いしかわけん)は、中部地方・北陸地方に位置する日本の都道府県である。人口はおよそ115万人。県庁所在地は金沢市。中部地方北西部に位置する。
概要[編集]
旧令制国の加賀国と能登国に相当する。日本海に面した県で、北陸地方の中央に位置している。南東部に白山などの2000m級の山々がそびえる一方で北部は能登半島であり海に面している。県庁所在地の金沢市は北陸地方では新潟市に次ぐ人口で、北陸経済の中心地で北陸3県を管轄する官公署も置かれる中核市となっている。
地理[編集]
隣接都道府県[編集]
自治体[編集]
平成の大合併などにより市区町村の数は41から19に減少。区は存在せず村は消滅した。
能登地方[編集]
加賀地方[編集]
歴史[編集]
関ヶ原の戦い以降、加越能3国が前田氏の領地となり、加賀100万石の中心地として栄え、城下町の金沢は「北陸の小京都」と呼ばれていた。この時代、加賀藩が文化振興に力を入れたことで伝統文化が多く生まれ、享保の改革期に徳川吉宗のブレーンとなった儒者の室鳩巣を輩出している。その一方、前田氏が幕藩体制に従順的だったため、幕末に加賀藩から有為な人材が出ず、明治維新の流れから取り残された。
明治維新後の1871年に行われた廃藩置県で金沢県と大聖寺県の2県が設置され、1972年に金沢県の県庁が石川郡美川[注 1]に移転して石川県に改称。翌年に石川県の県庁が金沢に戻るが、県名はそのままで現在までの県名の由来となる。
その後、全国の府県の数を3府37県にまで減少する県の統廃合が推進され、石川県周辺でも、現在の福井県嶺北地方と富山県を含め、現在の新潟県の面積とほぼ同等の「大石川県」が1876年に成立した。
しかし、全国的に分県運動が起こり、大石川県でも旧来より広い県域と旧親藩意識の強い福井嶺北や被支配意識の強い旧越中国で、県庁の金沢を擁する加賀地方と対立する不都合が生じ、また、旧藩士が1878年に起こした大久保利通暗殺事件で、反政府意識の強い不平士族が多いことが明らかになったため、その流れで1881年に福井県が滋賀県域の嶺南地方を併合して分離し、1883年に富山県も分離して、現在の県域が確定した。
文化[編集]
スポーツ[編集]
- PFUブルーキャッツ - 女子バレーボール
- 金沢武士団 - 男子バスケットボール
- 石川ミリオンスターズ - 野球(独立リーグ)
- ツエーゲン金沢 - 男子サッカー
メディア[編集]
- 新聞は北國新聞の普及率が高く、保守的な県民思想を支えている。
- テレビは1989年のテレビ金沢開局まで、MROテレビと石川テレビの2局だけだったが、東西に狭い県域のため、アナログテレビは隣県のVHF1ch[注 2]北日本放送の視聴が容易な地域が多く、県南部は福井放送、能登先端部は新潟放送と割と隣県テレビ視聴には困らなかった。
昭和末期に岡山・香川のような複県エリア構想が潰れて局数が増えたが、反面、民放局はCM料の値下がり競争で収益が挙がらない難点を抱えてしまっている。
石川県を舞台とした作品[編集]
テレビドラマ[編集]
- こおろぎ橋(1979年・TBS系 ポーラテレビ小説)
- おあねえさん(1981年・東海テレビ)
- はるちゃんシリーズ(東海テレビ)
- 花嫁のれんシリーズ(東海テレビ)
- まれ(2015年・NHK 連続テレビ小説)
- 私たちはどうかしている(2020年・日本テレビ系列)
アニメ[編集]
交通[編集]
鉄道線[編集]
道路[編集]
バス[編集]
姉妹州省・提携州省・姉妹都道府県[編集]
- 中国、江蘇省 - 1991年7月に友好交流に関する議定書締結
- 韓国、全羅北道 - 1995年11月に友好交流に関する議定書締結
- ロシア連邦、イルクーツク州 - 2001年9月に友好交流に関する議定書締結
関連項目[編集]
注[編集]
外部リンク[編集]
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