飛騨国
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飛騨国(ひだのくに)はかつて日本の地方行政区分だった令制国の一つである。飛州の別称がある。東山道に属していた。
概要[編集]
「飛騨」の語源は様々有る。角川地名全集によると、
かの説等多数の説がある[1]。
江戸期〜明治維新[編集]
幕藩体制前期には外様大名の金森氏が支配したが、元禄時代に出羽上山藩に転封され、以降は天領として飛騨郡代の支配となった。
明治維新後、1871年に旧信濃国の一部とともに筑摩県の西部となり、1876年8月に岐阜県の北部となって今日に至っている。
現状[編集]
現在は飛騨市・高山市・下呂市・白川村が飛騨地方に該当し、岐阜県の地域区分や天気予報の予報区域に使われている。
東海地方に属しながら、気候は日本海側と同じく冬季に多雪の傾向がある。
地理[編集]
周辺の令制国は以下の通り。
海に面していない内陸国である。大部分が神通川(信濃川の信濃国内での名称)の上流・中流域に位置する。ただし、南部の伊那郡・諏訪郡は天竜川流域、木曽郡は木曽川流域となる。
西縁の両白山地が加賀国・越前国との境界で、東縁の飛騨山脈が信濃国との境界である。美濃国とは七宗ダムあたりが、越中国とは猪谷関所あたりが境界である。
脚注[編集]
出典・引用等[編集]
- 『角川地名大辞典 岐阜県』21、竹内理三、角川書店、1980年9月20日、1st。