不遇の鉄道車両

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不遇の鉄道車両(ふぐうのてつどうしゃりょう)とは、同じ鉄道会社や路線の中でも他の車両より冷遇されたり、鉄道愛好者が期待するような活躍ができなかった車両のことを指す。いわゆる不遇ポケモンの鉄道版と言ってよい。

概要[編集]

鉄道車両によっては思った通りの使われ方をされないものも存在し、他より早く廃車解体される例も少なくない。若干短命車両ニートレインの項目と被るが、今回は「短命車両の項目の条件から外されるもの」で、かつ「他の鉄道車両より冷遇されたパターン」のみを取り上げる。

一例[編集]

この一覧は永遠に未完成です この節にある一覧は網羅性がないため永遠に未完成です。加筆、訂正して下さる協力者を募集中!

加越能鉄道キハ15000形気動車 (1953年落成/1969年廃車)
電車化を見越して1両だけが製造されたが、重量が嵩み、故障も頻発し、車齢わずか16年で廃車された。
高松琴平電気鉄道10000形電車 (1952年落成/1986年廃車)
更新改造の後、使い勝手が悪くなったことから10000形登場直後に登場した1010形よりずっと早く1986年に車齢34年で廃車解体された。
水間鉄道501形電車(1990年野上入線/以降全く稼働せず)
引退後、再就職先で稼働できなかった不遇車両。水間鉄道での引退後に野上電気鉄道に譲渡されたが、譲渡後に橋梁で耐えられない重量であることが分かり廃車。解体費用は野上持ちだったため、鉄道廃業を加速化させた。もっとも、この近辺の年では、この車両以上に野上電鉄にフィットすると思われた名鉄岐阜市内線からの廃車が出ており、野上電鉄の経営陣の計画性の甘さも廃業を加速させた要因と感じる
北陸鉄道6000系電車 (1962年落成/1996年廃車)
加南線の廃止後、6010系とともに大井川鐵道へ譲渡されたが、1500Vへの昇圧ができないことから電装解除され、さらにワンマン化の対象からも外されたため、6010系より早く1996年に廃車解体された。
近鉄11400系電車ク11520形 (1969年運用開始/1997年全廃)
12200系と同時期に、11400系全3連化の目的で製造されたが、11400系の淘汰時に行き場を失い廃車解体されている。
国鉄715系電車 (1984年改造/1998年全廃)
国鉄末期に大量に583系から改造されたが、ラッシュ時に不向きなことや特急車時代の長距離走行により老朽化が進んでいたことからこれらより経年の高い475系457系を差し置いて1998年までに全車廃車された。
同時期には419系も改造されていたが、交直流電車の導入が遅れたことから2012年まで使用された。
JR東日本E257系電車0番台付属編成(2001年落成/2020年廃車)
踊り子転用のため基本編成が2000番台へ改造されたが、付属編成(2両)は転属先が見つからなかったためか廃車となった。
近鉄ク2591号車 (1969年落成/2001年廃車)
近鉄では通勤車を50年以上使用する傾向があるが、2410系の中でこの車両のみ下記のように単位スイッチ式制御器を備えた1480系や2470系を淘汰する際に行き場を失い廃車解体されている。
近鉄2470系電車 (1968年電動車登場/2002年全廃)
近鉄では単位スイッチ式の制御器の全数淘汰を目指していたため、この2470系も2410系と同時期の登場であるにも関わらず2002年までに全車廃車となっている。
なお、この2470系は10400系からの機器流用車ではあったが、主電動機と台車のみの流用で現役の2000系と似た経緯を辿っており、機器流用車だからというよりこの単位スイッチ式制御器の淘汰により不遇扱いとなったとみなしてよい。
近鉄2600系電車 (1970年登場/2004年全廃)
日本初の4ドアオールクロスシート車であったが、車体更新時に車内をクロスシートのままとしたためか先に登場した2410系を差し置いて全廃された。
名鉄7500系電車 (1963年登場/2005年全廃)
空港線のホーム自体が低床式構造を採用していた7500系の床面高さより高く、逆段差ができてしまい、パノラマカーの中で最も早く空港線開業後の2005年8月7日までに運用を離脱し、翌9月までに全車両が廃車解体された。
小田急9000形電車 (1972年登場/2006年全廃)
地下鉄区間と地上線区間の両方に対応した機器構成により運転士や保守部門からかなり嫌われ、より高経年の5000形を差し置いて全廃された。
近鉄2800系電車サ2959号車 (1973年登場/2006年廃車)
4両編成で落成した2809Fについては3両編成での運転に対応しており、実際に名古屋線転属の際に3連化され、同時に抜かれたサ2959のみ廃車解体されている。
名鉄キハ8500系気動車 (1991年登場/2010年会津鉄道撤退)
特急「北アルプス」用車両。名鉄が中部国際空港開港前に飛騨方面との交通経営資源を高速バスにシフトしたため、名鉄内で当初予想できなかった10年余りの短命。会津鉄道に転属したが、各停中心の低速運用で性能を持て余し、会津でも9年ほどの運用で廃車した。
のちに2両がマレーシアのサバ州立鉄道に譲渡され、臨時列車として運行されている。
東京都交通局7500形電車 (1962年登場/2011年全廃)
車齢自体は2007年時点で45年と7000形より若かったものの、7000形とは異なり主要機器が未更新であったことから7000形を差し置いて8800形に置き換えられて先に形式消滅した。
営団6000系電車6135F (1990年登場/2011年廃車)
6000系の最終増備車であり、更新工事の対象に入ってもいたが、重大な故障を起こし、6000系で2番目に廃車解体処分となった。
京阪3000系電車 (初代) (1971年登場/2013年引退)
1989年の8000系登場後、先代の1900系のように一般車への格下げをされず、1990年から廃車が開始され、1995年までに9両を残して廃車解体または地方私鉄に譲渡された。
もっとも、それ以降は2階建て車の組み込みなどかなり優遇され、2008年には8000系30番台に編入となり、2013年の引退時には盛大なお別れイベントが開催された。
営団06系電車 (1993年登場/2015年廃車)
10連1本のみの存在であったことから保守性が悪く、16000系に置き換えられる形で一部の6000系より先行して2015年9月に廃車解体となり、07系のように東西線などへの転属が行われることはなかった。
南海7000系電車 (1963年登場/2015年10月全廃)
高野線のオールステンレス車6000系より後に登場した鋼製電車であったが、塩害魔王と言われるくらい摩耗が激しく、8000系8300系3000系へと置き換えられる形で6000系よりも先に全車両が廃車された。しかし、この時点で6000系に廃車は1両も出ていなかった。
西鉄8000形電車 (1989年3月登場/2017年10月全廃)
車齢は30年を割っていたが、ラッシュ時に不向きな2ドア構造と長距離走行による老朽化が災いしてより古い5000形を差し置いて全廃となった。
東京都交通局10-000形電車8次車 (1997年登場/2018年全廃)
さらなる輸送力増強のために2本が製造され、都営新宿線のATCの関係から普通鉄道最後のチョッパ車となっていたが、電機子チョッパ制御の淘汰と10連化の推進により、VVVF化などが行われることはなく、車齢わずか20年で廃車された。それを言ったらR形はもっと短命である。
名古屋市営地下鉄3050形電車3159H (1993年登場/2019年9月廃車)
1993年に鶴舞線が6連化された際に3000形の新造は行わず、編成組替で6連化を行ったが、不足分については3050形の新造で補った。ここで3000形が2両余ったので3050形の4両と編成を組んだが、予定通りに3000形の置き換えが始まらず、N3000形の導入が進み、2019年に編成まるごと廃車となり、その後全車搬出されている。もっとも、両端4両のみ上飯田線の予備向けに転属させても良かったように思えるが実現しなかった。
京阪5000系電車 (1970年登場/2021年引退)
ホームドア設置を阻害していた5ドア車で、より経年の古い2200系に先立って13000系に置き換えられる形で廃車が進行し、2021年9月の運用をもって引退。
東京都交通局10-300形電車8両固定編成 (2005年登場/2022年8月全廃)
都営新宿線では全列車の10両化を目指しており、その車両をすべて新造で賄うため、8両固定編成は車齢20年未満であるもののすべて引退している。
小田急50000形電車(VSE) (2005年登場/2022年3月定期運用終了/2023年完全引退予定)
箱根特急の新たなフラッグシップとして活躍したが、ダブルスキン構造の補修や、連接台車などの特殊機器の更新が極めて困難なことから、2022年3月のダイヤ改正をもってロマンスカーとしては異例の17年での定期運行終了となった。3月からはイベント列車などで運行し、翌年秋には完全引退してしまう。
また、代替車両の新造はなく、今後は70000形の2本で展望席つきロマンスカーを運行しいていく。また、このダイヤ改正では箱根特急の本数も減少する。
小田急1000形電車の大半 (1987年登場/現役)
当初はワイドドア車を除く全車両に更新工事を施す予定であったが、8000形は全編成に対して施工されたのにもかかわらず更新費用が高くついたためか計画が変更され、8連、6連、4連の一部および10連の全車がリニューアルされた以外は順次廃車が進んでいる。
名鉄モ880形電車(1980年登場/現役)
2005年の岐阜地区の600V区間廃止に伴い、福井鉄道に転属。新岐阜乗り入れのために複電圧車だったが、単電圧の福井鉄道では飼い殺し状態である。これだったら、市内線乗り入れ要望のある富山地方鉄道上滝線に移籍させた方が生きた使い方と思うが。もっとも、1500V電圧のもとでは冷房が使えなかったということは特筆できる。
名鉄モ800形電車 (2代)(2000年登場/現役)
登場5年で岐阜600V区間廃止の洗礼を浴びた車両。福井鉄道に2両、豊橋鉄道に1両転属し、現在は豊橋鉄道市内電車に集約されているので、福井鉄道に当初転属した2両はたらい回し転属である。この車両も前記のモ880形同様に複電圧車だが、豊橋駅の構内で渥美線と分断されている状態で、複電圧車としては飼い殺し状態である。
名鉄モ770形電車 (1987年登場/現役)
上記のモ880とモ800と同様の理由で福井鉄道に譲渡されたが、ホーム高さを切り下げられたため、揖斐線で使用していたステップを使用する機会がなくなっている。
のちにえちぜん鉄道三国芦原線への直通に対応させたが、高床ホームしかない鷲塚針原駅以北に乗り入れることはなく、また、2021年現在は定期乗り入れの運用がない。
名鉄モ780形電車 (1997年登場/現役)
上記の名鉄の路面電車3形式と同様の理由で豊橋鉄道に譲渡。しかし、せっかく設置されたステップを使用する機会はなく、更には豊橋鉄道にて増結は行わないことから連結器も撤去されている。この場合はホームを切り下げないまま福井鉄道に譲渡したほうが良さそうにも思える。もっとも、重連で運転した場合はワンマン運転が不可能であったという点は特筆できる。
近鉄1810系電車 (1967年登場/現役)
後述の機器流用車1000系からの編入を除いても同時期に製造された2410系などと比較すると抑速ブレーキを備えていなかったことから大阪線の代走は不可能であり、運用減になると真っ先に廃車の対象となり、1000系への編入車を含め2013年までに43両中27両が廃車解体され、1810系として残るのは6両のみとなっている。
なお、2024年以降の新車投入の際は奈良線8000系などの代替完了後、2410系とともに真っ先に代替対象となることも予想される。
南海6200系電車6連 (1974年登場/現役)
ほとんどが登場から40年を超えるが、他社とは異なり一向に本格的な車体更新工事を受ける気配がなく、特に6515F以降は全くもって未更新のままとなっている。これは京阪2600系電車30番台や、廃車進行中の阪神新5001形電車もほぼ同様である。
阪急6300系電車 (1975年登場/現役)
2ドアであったことと、特急運用での長距離走行により老朽化も進んでいたことから、より古い2300系や3300系を差し置いて置き換えが進み、嵐山線向けの4連3本と京とれいん向けの6連1本を残して全廃された。特に6330Fは2009年をもって車齢25年で廃車されている。

機器流用車の事例[編集]

機器流用車の場合は完全新造車よりも冷遇される傾向にある。

京阪700系電車 (2代) (1967年登場/1978年形式消滅)
足回りは京阪600系電車 (2代)と同様旧品流用の吊り掛け駆動であったことから、そのままでの昇圧が困難であり、先に登場した京阪2200系を差し置いて、「1000系に車体を提供する」という形で44両中42両が廃車、残る2両も600系に編入され、短命車両の項目で述べたように廃車解体に至っている。
同時期には昇圧困難だった2000系も先に登場した1900系を差し置いて廃車対象となり全車が2600系に車体と台車を提供する形で廃車されている。
近鉄18000系電車 (1965年登場/1982年9月全廃)
吊り掛け駆動方式で抑速ブレーキを備えていなかったことから11400系よりも早く廃車解体された。
小田急4000形電車 (初代) (1966年登場/2005年全廃)
足回りは当初旧品流用の吊り掛け式で、2400形の発生品により高性能化された後は幅広く活躍したが、相前後して登場した2600形5000形とは異なりさよなら運転を行うことなく運用を終えひっそりと廃車された。
もっとも、こうなったのは機器流用車だからというわけではなさそうである。
東武5000系5050系5070系電車ほか (1979年登場/2007年全廃)
足回りは7800系からの流用であったことから、速度向上を阻害していたため、より高経年のものもある8000系等に置き換えられ全車が淘汰された。
なお、5000系列の登場と同時期に廃車された7300系は機器流用の対象とならなかったが、これも一度だけ更新を受けていたためである。
近鉄1000系電車 (1972年登場/現役)
1810系と同様に抑速ブレーキを備えていなかったこと、また、付随車の台車は廃車発生品のままであったことから1810系への編入車を含め2004年までに淘汰され、その後も廃車が進行。結果1000系としては5両が残るのみとなっており、それ以外の10両は1810系からの編入車である。
名鉄6750系電車 (1986年登場/2011年全廃)
4000系への置き換えの際、機器流用車であることから経年のやや高い6000系や6600系を差し置いて真っ先に代替対象となり、2011年4月に全廃された。
阪神5131形電車阪神5331形電車 (1980年登場/2019年全廃)
5131形のうち5143と5144については5311形5313Fと編成を組んでいたことから5550系に代替されて他車より早く淘汰された。なお、これより前に5331形の5337と5338が阪神・淡路大震災で被災し廃車されている。
それ以外についても足回りが5231形からの流用で製造から55年近く経過していることや、電機子チョッパ制御の部品の劣化が進んだことから、2017年の5700系導入に伴いより高経年であった5001形を差し置いて真っ先に代替対象となり、5331形は2017年に全廃。5131形についても2019年5月までに全車両が廃車され、いずれも廃系列となった。
近鉄2680系電車 (1971年登場/2020年全廃)
大阪線の特急車10000系から機器を流用しており、試作冷房車ということもあったためか先行して登場した2410系や2430系を差し置いて2002年に2682Fが廃車解体、2001年に鮮魚列車に転用された2684Fについても2020年の鮮魚列車廃止で運用を終了し廃車された。

COVID-19流行に伴い不遇となったパターン[編集]

2020年の新型コロナウイルス感染症流行に伴い冷遇されるようになった事例も存在する。なお、リゾートみのりリゾートうみねこなどラストラン延期という形などで不遇の埋め合わせがあったものは除外する。

JR西日本271系電車 (2020年運用開始/現役)
2020年4月以降COVID-19流行による緊急事態宣言の発令で運用開始からたったの18日で運用を離脱したが、2021年3月より一部のはるかが9両編成での運用となったため運用を再開した。
新幹線700系電車0番台 (1997年登場/2020年全廃)
COVID-19の流行に伴い2020年3月に予定していたラストランが中止となり、3月1日の運用を最後に同月12日の全廃まで一切稼働しなかった。
伊豆クレイル (2016年改造/2020年廃車)
3月30日以降の運用ははすべて中止となり、6月に予定されていたラストランも行われることなく10月にひっそりと長野総合車両センターに送られ廃車された。

関連項目[編集]