紛らわしい鉄道車両の一覧

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このページでは、一般人、さらには鉄道オタクでも勘違いしそうになる紛らわしい鉄道車両を、一覧でご紹介する。

概要[編集]

鉄道車両はコスト削減のためある程度の部分をそろえて製造することが多いが、増備の際の仕様変更による細部の違いによって形式名が分けられる場合がある。この場合、一般人はもちろんのこと、鉄道オタクでも間違える可能性がある。

本項では、自社内の例を中心に挙げるが、区別が必要か疑問に思った場合はよく考えて載せよう。

一例[編集]

この一覧は永遠に未完成です この節にある一覧は網羅性がないため永遠に未完成です。加筆、訂正して下さる協力者を募集中!

国鉄・JR[編集]

63系以前の戦前の半鋼製旧型国電
  • 見分け方 - 車体長以外で判断不能
主電動機、台車と統一されてしまったため高頻度で混用されていた。
クハ55とクハ68
  • 見分け方- 前者はロングシート、後者は20両のみ建造されたセミクロスシートである。クハ68は戦後にクハ55から編入改造された車両がある。このうち、クハ68400~クハ68420は3位側に便所取り付け改造を行った。この中には新造車、クハ55切妻改造車、クハ55半流改造車がある。
スハ43とオハ46、及びスハフ42とオハフ46(旧型客車全般)
  • 見分け方 - 車番以外で見分け不可能
台車の取り替え、屋根の形状の相違によって形式が異なることがある。
スロ53とスロ54
  • 見分け方- 乗務員室窓と荷物保管庫の位置が異なる、室内灯がスロ53は白熱灯、スロ54が蛍光灯である。
キハ57、キロ27とキハ58、キロ28
  • 見分け方- 台車、車番。ただし、キハ57と類似した台車を履いたキハ58が国鉄とJR東海に在籍した(いずれもこの台車はキハ80系の発生品を転用)がJR東海にキハ57が配備されたことはない。
マニ32とスハ32改造マニ36
  • 見分け方- 窓割り、車番。マニ32は1970年頃までに形式消滅したが、スハ32改造マニ36は1966年頃に登場しているので、互いの現役期間が重なっている期間は短かった。
スニ40、スユ44、ワキ8000
  • 見分け方 - 台車、車番、〒マーク。スユ44は郵政省所有の私有車である。いずれも締め切り便に使用される高速貨車スタイルの車両。魚腹台枠、総開き引き戸、青15号の塗色である。
14系寝台車24系
  • 見分け方 - 床下の発電機の有無。ただ車番を見た方が早い。
EF60の5次車とEF65の0・500番台
  • 見分け方 - 見分け不可能。
手動加速方式がEF60で、自動加速方式がEF65に区分される。前者は全廃された。
EF62/EF63/EF64/EF65のPF型
  • 見分け方 - 車番を見るのが1番手っ取り早いと思われる。ブロワー音や側面通気口の形状で区別する猛者もいる。なお、EF62とEF63は全廃されて現存しない。
ED76形500番台ED77ED78
  • 見分け方 - 車番以外で判断不能。
いずれも全滅済み。ED77に回生ブレーキを搭載したのがED78であった。
ED75ED79
  • 見分け方 - 車番以外で判断不能。
ED79はED75からの改造車が大半を占めていた。
EF70の後期型とEF81
  • 見分け方 - 側面通気口が5つならEF70で、7つならEF81
前者を後者で置き換えるという手法も頻繁に存在し、前者はすでにいない。
101系103系
  • 見分け方 - モハの台車を見るか、先頭車のうち高運転台あるいは当初から前照灯2灯のタイプは103系。
通勤型の代表例。中身こそ違うが、ホームでは到底見分けることは不可能である。このため、形式間の改造車も存在した。
113系115系
  • 見分け方 - 湘南色とスカ色では前面の塗り分けで判断。2ドアはすべて115系。それ以外は見分け不可能。
もはや代表例。しかもJR西日本の岡山や山口などでは混用されているので余計に見分けにくい。かなりの113-115好きでも見分け切れられない。このため、形式間の改造車も存在した。
実際の違いは113系に抑速ブレーキがない程度である。
105系119系103系1500番台
  • 見分け方 - 使用線区、塗装(または台車)
105系と119系も113-115と同じく抑速ブレーキや耐寒設備等の違い、便所の有無のみである。105系をベースに抑速ブレーキや耐寒設備等が追加されたのが119系。なお、前面が類似している103系1500番台は2022年現在側面の扉の数で区別できるが、かつて105系に4扉車が存在していた頃はこれと混同した者もいたはずである。
209系500番台とE231系通勤型
  • 見分け方 - 前面が銀色か白か。それ以外の場合、前面の白いE231系通勤型が常磐線に走るが、ここで209系を見かけることはない(209系1000番台が昔は走っていたがこちらは各駅停車である)。
武蔵野線(・京葉線)・八高線で共通運用が組まれている例。もっとも、209系のほうが本数が少ないので出会えたら奇跡である。ちなみに、武蔵野線のE231系MU1編成だけ209系として登場し後に改番されている。
209系1000番台とE231系800番台
  • 見分け方 - 帯色・ホームドア検知器の有無(有:E231、無:209)
中野 - 三鷹間で出会う可能性があるが、帯を剥がすとほぼ同じになってしまう。この場合はVVVFの音で聞き分けた方が早い。
681系683系287系・289系
  • 見分け方 - 前面と帯色で判断
京都駅や大阪駅などでの誤乗防止のため帯が巻かれているほか、黒基調の塗装だったら681系か683系である。前者は北陸特急、後者はくろしおおよび城崎特急に充当される。
209系E501系
  • 見分け方 - 塗装で判断できるが、現在のE501系は運用範囲が土浦からいわきまでに指定されているため、滅多なことがない限り、常磐線を走っているかそうでないかだけで見分けが付く。
DE10DE11DE15
  • DE10とDE11の見分け方 - 手すりの部分の重連用ジャンパがあるかないかで区別できる。DE11の2000番台の場合、足回りが防音シールドで覆われている。
  • DE10とDE15の見分け方 - 前頭部に除雪用ラッセル車のための電気連結器がナンバープレートに設置されているのかされていないかで区別できる。
165系169系
  • 見分け方 - ほぼなし。(強いて言うならTcのジャンパ管の数)
碓氷峠に対応しているかどうかの違いである。167系についてはドア幅が異なるためすぐわかる人もいる。
485-1000系489-700系
  • 見分け方 - Gマークの確認、車体コンプレッサー点検口の有無
485系の場合はコンプレッサー点検口があるが489系の場合は床下に設置したため点検口がない。
183-1000系189系
  • 見分け方 - クハのコンプレッサー点検口・一部の窓が開閉できるかどうか
コンプレッサーの点検口の形状の違いで見分けられる。また、189系の場合は一部の窓が開いたようだ。
419系715系
  • 見分け方 - 両数、塗装。
これに関しては改造の種車が一緒であるが、運用線区が全く異なっていたことは特筆できる。
417系717系0・100番台
  • 見分け方 - クーラーの形状
クーラーが集中式の場合は417系、分散式(急行形転用)の場合が717系。なお、台車は同じため見分けがつかない。本音を言えば北陸地区にも417系は導入できたはずなのだが…。
713系と717系200番台
  • 見分け方 - 台車とクーラーの形状
上記の417系とほぼ同じだが、交流専用車にした関係上、713系は空気圧縮機を大型にできず、コイルばね台車が採用された。
キハ183形500・1500番台キハ185形
  • 見分け方 - 車体、タイフォンの位置、前面中位の前照灯の有無
側面が見える場合はすぐに区別がつくが、側面が見えない場合は混同する可能性が高い。最も、運用線区は全く違うが。
キハE120形キハE200形
  • 見分け方 - ドアと前面上部の形状
ドアが片開きだとキハE200であるが、この他に前面形状が完全にのっぺりしたほうがキハE120と判断することも可能である。両者はシステムが全く異なるため併結はできない。
731系733系735系キハ201系
  • 見分け方 - 帯色の他、パンタグラフなしはキハ201系、パンタグラフ&ステップ付きは731系、ビードなし&拡幅型は733系、ビードなし&ストレート車体は735系
735系のみアルミ車、それ以外はステンレス車。なお、キハ201系のみ他とシステムが全く異なるが、731系とのみ併結が可能である。
789系0番台キハ261系1000・5000番台
  • 見分け方 - 塗装、およびパンタグラフの有無
白鳥廃止後、0番台は札幌地区のライラックに転用された。

西武[編集]

701系旧101系
  • 見分け方 - 見分け不可能、強いて言うなら電動車の台車も空気バネなら101系
見た目は全く同じだが、旧101系は抑速発電ブレーキ付で主電動機出力が高く、全車が空気バネ台車で乗り心地も良かったことが特筆できる。
なお、後者の譲渡車は全廃されている。
9000系2000系・新2000系
  • 見分け方 - 前面の手すりが黒か銀か
黒が9000系、銀が2000系である。
かつては池袋線新宿線で、現在は多摩湖線で紛らわしさが生じる。

小田急[編集]

2600形旧4000形旧5000形
  • 5000形とそれ以外の見分け方 - 5000形には前面貫通扉に凹みがない
  • 4000形とそれ以外の見分け方 - 4000形のみ冷房の台数が1基少なく、電動車の台車が外付けディスクブレーキ仕様となっていた
  • それ以外 - 見分け不可能。モーター音だと2600形がうるさいのに減速時に途中で切れる、4000形は減速時にモーター音がほとんどしない。
小田急顔シリーズ。2004年以降は5000形のみが残留していた。

東武[編集]

7300系7800系
  • 見分け方 - 見分け不可能。台車も類似しているため。
当初車体更新グループで登場し、MT40形主電動機を搭載していたグループを前者に区分した。両者の併結は頻繁に見られたが、前者については機器流用されずに廃車となっている。
8000系未更新車と5000系5050系5070系
  • 見分け方 - 台車で一発判断
後者は7800系から機器を流用した旧性能車であったが、機器の寿命とともにあっさり廃車となっている。

相鉄[編集]

2100系・新5000系・7000系
  • 見分け方 - 2100系と新5000系は見分け不可能、7000系のみ外側に前照灯が寄っている。
アルミ車3兄弟。2100系と新5000系は平成のうちに相次いで姿を消し、7000系のみが令和に入っても運用されていた。
新3000系と旧6000系
  • 見分け方 - 3000系の標識灯交換後は見分け不可能
3000系はたった1本のみの存在だったが、旧6000系が一掃された後事故を起こして廃車された。

近鉄[編集]

ほとんど同じ形態のまま形式変更がなされており、素人には判断ができないことが多い。

1000系1810系
  • 見分け方 - 2022年現在、3両編成はすべて1000系、2両編成はすべて1810系。
当初吊り掛け車だったのが1000系だが、両形式間での改造を経て現在の形になった。
1810系2410系
  • 見分け方 - 2022年現在は運用線区のみ。
1810系は抑速ブレーキを持たないため名古屋線でしか使用されない他、廃車が進み消滅寸前となっている。
1010系8400系
  • 見分け方 - 2022年現在は運用線区の他、すべてコイルばね台車の編成および運転台撤去車組み込み編成は8400系、片端1両のみコイルばね台車かつ運転台撤去なし編成は1010系。
かつて京都線で共演した際はホーム上で見分けることが難しかった。なお、1010系のうち1両は里帰りして8600系に編入されている。
2410系2430系
  • 見分け方 - 見分け不可能だが、4両編成の中間車と3両編成はすべて2430系。
2430系自体が2410系の増備車という扱いのため、頻繁に混用されている。
2610系L/Cカーと2800系L/Cカー
  • 見分け方 - 側面窓の高さ以外で判断不可能
当初ロングシートだったのは2800系だが、2610系がロングあるいはL/C化されて以降はトイレの有無以外ほぼ同じとなった。しかも2800系L/Cカー改造車には2610系と同じ位置にトイレがつけられた。
1201系1420系
  • 見分け方 - 側面にVVVFマークがあれば1420系。車内に運賃箱があれば1201系。
2022年現在は伊勢中川駅以外で共演することは原則ないが、ダイヤが乱れると1420系が名古屋線に入ることもある。
1233系1430系
  • 見分け方 - 見分け不可能
VVVFの音で当てるしかない例。1233系は日立、1430系は三菱である。1026系、1620系、5800系でも同様だが、5800系のみは車内がL/C仕様になっている。
7000系7020系
  • 見分け方 - ワイパーの形状
7020系は7000系の設計を流用している。
12410系12600系
  • 見分け方 - ドアの位置、窓配置以外で判断不可能
当初から4両固定編成で登場したのが後者である。

名鉄[編集]

3780系7300系7500系のモ7515とモ7566
  • 見分け方 - 前照灯配置と前面窓の高さ。7300系のみ前照灯が1灯多く、7500系は低運転台構造で前面窓が低い。
いずれも特急運用に使用されることがあったが、21世紀を迎える前に名鉄から姿を消した。
6000系(初期車・中期車)と7700系
  • 見分け方 - 前面の行き先表示幕。6000系には搭載されているが、7700系には搭載されていない。
どちらもほぼ同時期に登場し、7700系の前面デザインがそのまま6000系に流用された形。
100系200系
  • 見分け方 - 前面貫通路に旧名鉄社章がついているかついていないか
200系は実質的には100系の増備車として製造が続けられたため、デザインは踏襲された。もっとも、先頭車の走行音で判断したほうが早い。
6600系6750系初期車、6000系旧3300系
  • 見分け方 - 窓配置と標識灯の形。
同じ19m3ドア、前面貫通型、前照灯上部型。6750系は6600系の、旧3300系は鉄仮面の側面デザインを踏襲した。特に前3形式は瀬戸線内で共演したことがある。
6000系(後期車)と6800系(前期車)
  • 見分け方 - 運転席後方の窓と側面行き先表示幕の有無。6000系9次車はライトが4灯となっているため区別はしやすい。
所謂「鉄仮面」と呼ばれるグループ。6500系は4両編成と一瞬で区別がつくのに対し、6000系後期車と6800系前期車は同じ2両編成のため見分けることが困難。
6500系(後期車)と3500系3700系
  • 見分け方 - 3500系と3700系には前面にスカート(排障器)と車番、「ECB」プレートが設置されていて、6500系には設置されていない。6500系と3500系は丸型車体で、3700系はストレート車体。
所謂「金魚鉢」と言われるグループの4両編成。6000系列末期から3500系列末期までほぼ同一デザインの車体が採用されたためこのようなことが起こっている。
6800系(後期車)と3100系
  • 見分け方 - 3100系には前面にスカートと車番、「ECV」プレートが設置されていて、6800系には設置されていない。6800系は丸型車体で、3100系はストレート車体。
「金魚鉢」2両編成バージョン。3500系と同時期に登場した2両編成の通勤型車両がないため、4両編成に比べれば比較的シンプル。3700系と3100系は同世代に当たる。3100系は2024年に全て新塗装になったため見分けは容易になった。

関連項目[編集]

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