京阪8000系電車

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京阪8000系電車(けいはん8000けいでんしゃ)は、京阪電気鉄道の列車形式である。

当初は鴨東線の開業時の特急用車両の増備分として投入されたが、その後も追加で投入されて初代3000系を置き換えていった。1997年(平成9年)から1998年(平成10年)にかけては2階建車両(ダブルデッカー)が製造、さらに2016年(平成28年)から2017年(平成29年)にかけて編成内の中間車1両が座席指定車(プレミアムカー)に改造され、各編成に組み込まれている。かつては、車内にテレビを設置した車両(テレビカー)も連結されていたが、2011年の車内リニューアルの際にテレビはほとんど撤去された。

概要[編集]

京阪8000系電車。

かつてはテレビカーが設置されていたが、2011年の車両リニューアルと相前後してすべて撤去された。京阪の特急専用車両としては6代目である。また、京阪の特急専用車としては初めて新造当初からの固定編成形式である。

登場の経緯[編集]

京阪鴨東線が開業し、特急の輸送力増強用に1989年に7連1本と中間車5両が登場したが、3000系を見送ってまで8000系に乗りたがる人々まで続出したため、3000系をすべて当系列で置き換えることになった。

1993年までに7連10本が出揃い、3000系は7連1本と予備車2両、および富山と大井川への譲渡車を残してすべて代替廃車された。

その後、ダブルデッカーが各編成に組み込まれて8連10本の80両体制となった。

構造[編集]

車体長18m級、片側に片開き2扉を備えるアルミ車体で、ダブルデッカーのみ普通鋼製となっている。

塗色は京阪特急伝統のオレンジと赤のツートンカラーだが、色調は若干明るくなった。

機器類については出力175kWの主電動機に中空軸平行カルダン駆動と界磁位相制御の組み合わせで、主電動機には3000系より提供されたものもある。制御装置の方は新製で、1C8M方式とされた。

ブレーキ方式は電気指令式ブレーキだが、京阪初のワンハンドルマスコンが採用されている。

台車はダイレクトマウント空気バネ台車を採用し、電動車が川崎重工業製の軸梁式、付随車は住友製のSUミンデン式となっている。

新塗装化[編集]

座席モケットの交換と、配色を逆転させた新塗装への塗替えが2008年より行われた。この時点でリニューアル施工車も現れた。

この工事は2011年までに全車に対して行われた。

リニューアル[編集]

製造から20年を経過したことからバリアフリー化や車端部のロングシート化などの改造が行われた。テレビの撤去も先述のように開始され、2012年までに撤去が完了した。

プレミアムカー[編集]

2017年より中間1両をプレミアムカーに改造して運用している。これが好評だったことから後に新3000系にも導入されることになる。

運用[編集]

2021年現在、8連10本80両全車が在籍し、特急・快速特急・ライナーの他、間合い運用で深夜帯の急行に用いられることもある。

現有車両
京阪線優等列車用 8000系0番台 - 3000系II
京阪線一般車 1000系III - 2200系 - 2400系 - 2600系 - 6000系 - 7000系 - 7200系 - 9000系 - 10000系 - 13000系
鋼索線 1・2号II
大津線 600形III - 700形III - 800系II
過去の車両
京阪線優等列車用 1700系2 - 1800系I2 - 1810系→1900系2 - 3000系I→8000系30番台1
京阪線一般車 1型 - 100型1 - 200型1 - 1000型I→300型I→310型 - 1500型→500型I - 1550型→600型I - 1580型→700型I - 16型貴賓車 - 1000系II(1000型II・1100型I・1500型II・1200型I・1280型) - 250型 - 1300系 - 1650型→600系II(630型) - 600系II(600型・650型・680型) - 700系II - 1800系II - 2000系 - 5000系
鋼索線 1・2号I
大津線 1型 - 5型 - 10型 - 20型 - 30型 - 50型 - 60型(びわこ号) - 70型 - 80型I - 800型I - 260型 - 80型II - 300型II - 350型 - 500型II
1:一部車両は他社譲渡。2:後に一般車に格下げ。
関連項目
京阪グリーン