東京都交通局10-000形電車
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東京都交通局10-000形電車とは、かつて都営新宿線で使用されていた電車。
概要[編集]
1971年から製造を開始。初期はセミステンレス車だった。1978年から量産が始まり、19年間、8次にわたって製造は続いた。期間は長く、変更点も多々見受けられた。
車体[編集]
2次車まではセミステンレス車体、3次車以降からオールステンレス車体、8次車は軽量ステンレス車体を採用。
試作車、1 - 7次車、8次車で顔つきも異なるが、すべて20m4扉車体の貫通型前面に統一されている。
走行機器[編集]
7次車までは、電機子チョッパ制御、8次車はGTOサイリスタチョッパ制御を採用。
主電動機は出力165kWの直流直巻電動機、駆動方式はWNドライブの歯車比5.31、ブレーキ方式は回生ブレーキ併用の電気指令式空気ブレーキ、台車はシュリーレン式のダイレクトマウント空気ばね台車に統一されており、都営線内で起動加速度3.3km/h/sを確保している。
内装[編集]
7次車からは、ドアチャイムとドア上の車内表示器が設置された。
改造[編集]
1986年までに編成単位で落成したグループと増結中間車については非冷房が故に冷房が取り付けられた。なお、試作車は当初冷房付きとなっていたため再設置されたことになる。1989年以降の車両についても行き先表示器のLED化が行われている。試作車は、時期不詳ながら前照灯の交換も行われた。
なお、7次車にのみスカートが取り付けられている。8次車は当初からスカートがついている。
廃車[編集]
まず2005年から2006年にかけて2次車までの108両が廃車された。この際に増結中間車については10-300R形に転用された。
そして2010年の東京都の計画で新型車両を導入するにあたって、残りの車両も2013年より廃車が進められ、10-300R形を含め2018年までにすべて運用を終えた。多くの編成が、製造から25 - 30年の間、新宿線を支えたが、8次車だけは、車齢わずか20年で廃車となっている。
なお、本系列の全廃により都営地下鉄から直流電動機搭載車が全滅した他、新宿線を走る車両からも直流電動機搭載車が無くなった。
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