阪神5231形電車

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
Achtung.png 意見募集
内容に関する意見が出されています。
議論は「トークページ」で行われています。

阪神5231形電車(はんしん5231がたでんしゃ)は、かつて在籍していた阪神電気鉄道青胴車の1形式。

登場の経緯[編集]

阪神では旧5001形5101形5201形により1960年までに日中の普通列車すべてをジェットカーに置き換え、かつ従来の小型車のうち1001形601形を淘汰した。

しかし、未だに小型車自体は残留しており、さらには1968年の神戸高速線開通&山陽乗り入れ&昇圧を控えていたため、これらの小型車一掃を目的として、経済型ジェットカーである本系列が投入されることになった。

構造[編集]

全長19m級・両開き3ドアの全鋼製車体は5201形に準ずるが、屋根周りのカーブがやや緩やかになった。

台車については金属ばね台車とされたが、車輪径はジェットカー特有の762mmとされた。主電動機は出力75kWのTDK-814Bを4基、阪神のジェットカー初となる中空軸平行カルダン駆動で搭載し、制御装置は東芝製のMM-12-Aとなり、昇圧に即時対応できるようにしてある。起動加速度は他のジェットカーと同様に4.5km/h/sを確保した。

沿革[編集]

1963年までに合計24両が増備され、これにより1101形などの小型車は阪神線上から一掃された。

登場当初から普通列車運用に就き、高加減速性能を遺憾なく発揮した。当初は2両編成での運行が主体だったが、後に3連での運用も見られるようになった。

1967年の昇圧時には予定通り2両をペアにして昇圧工事を実施し、中間連結器も棒連結器に変更された。以降は2~4連を組み普通運用に就いていたが、普通列車用車両の冷房化が進むころには製造から20年程度が経過したことから冷房化の対象外、かつ置き換え対象となり、1981年から83年にかけて5131形5331形に台車や機器を供出する形で廃車され、阪神線上からは姿を消したが、後述のように合計18両分の車体が京福電気鉄道福井支社(のちのえちぜん鉄道)や高松琴平電気鉄道に譲渡されている。最後まで残ったのは5249 - 52の4両で、この4両の廃車をもって阪神線における非冷房車も全廃となった。

高松琴平電気鉄道1053形電車[編集]

5243と44の2両は1981年に高松琴平電気鉄道に入線し、2ドア化の上で新造品と組み合わされて同社の1053形となった。琴電では初となるカルダン駆動車で、自動加速制御ではあるものの在来のHL車との併結も可能なようになっている。

増備計画もあったが没になり、終始2両体制であった。

2005年に1200形の増備によって代替され、同年6月のさよなら運転を最後に廃車解体された。

えちぜん鉄道MC2101形電車[編集]

5231 - 40, 49 - 54の16両は1986年までに京福電気鉄道に譲渡され、2ドア化の上で同社のモハ2001形の車体を載せ替える形で、モハ2101形に形式変更して営業運用を開始した。のちに2111 - 16は両運転台化されたが、えちぜん鉄道への移管後は京福時代の衝突事故の影響もあって常に2両編成で運行された。

えちぜん鉄道には2103と2104を除く14両が継承され、うち2111, 12, 15の3両以外は冷房化もなされた。この他、一部の車両の台車や主電動機が名鉄3300系電車 (2代)からの発生品に交換された。

しかし、2005年以降、愛知環状鉄道からやってきたMC6001形・6101形に代替される形で6両が廃車され、2013年以降は元119系MC7000形に代替される形で残りについても廃車が進行。最後まで残った2111と2116が2014年1月に廃車となり、形式消滅した。これをもって阪神5231形を系譜とする車両(主要機器を除く)、およびえちぜん鉄道における吊り掛け車は全廃となった。

関連項目[編集]