名古屋市営地下鉄3050形電車
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名古屋市営地下鉄3050形電車(なごやしえいちかてつ3050がたでんしゃ)は、名古屋市営地下鉄鶴舞線にて運用される通勤形電車の1形式。
概要[編集]
1993年の鶴舞線庄内緑地公園 - 上小田井間の開業および6連化により6連8本と4両が製造され、更に輸送力増強のために1994年に6連1本が製造された。このうち4両(3159H)については3000形の3706-3806ユニットを挟み込み6連で運用を開始した。
その後、2007年にも3000形置き換えのための導入計画があったが、N1000形の導入が優先され、さらに2011年から後継車N3000形の導入が開始されたため、これ以上の増備は行われなかった。
構造[編集]
20m級4ドア軽量ステンレス車体で、ほぼ桜通線6000形のクローンと共通設計である。
台車は日本車輌製の円錐積層ゴム式ボルスタレス台車を採用。これは2022年に至るまで唯一の日車製台車の採用となる。
主電動機は170kW級のものを採用し、制御方式はGTOサイリスタ適用のVVVFインバータ制御。制御装置のメーカーは三菱と東芝の両方があるが、ほぼ同じ仕様となっている。
改造と廃車[編集]
3159Hの処遇[編集]
N3000形の導入が進み、3000形初期車が組み込まれておりその後の処遇が注目されていた当該編成だったが、2019年9月に運用離脱。上飯田線への転用もなく車齢わずか26年程度で廃車された。搬出は2020年11月から12月にかけて行われている。
機器更新[編集]
登場から20年が経過し、機器の老朽化が進んだため、2020年より制御装置のIGBT-VVVF化などの機器更新が始まった。本来ならば2018年に工事開始予定だったが、入札不調により遅れた。2021年1月より機器更新が中断され、5編成が未更新の状態で残されていたものの、2023年9月より再開され、2024年7月までに既廃車の3159Hを除く全編成に対して完了した。
車内案内表示器の更新[編集]
車内案内表示器には3色LEDを採用していたが、劣化が進んだため新タイプのLED式、あるいはLCD式のものに交換されつつある。2024年6月現在は3151 - 55H, 3156HがLCD式に、3157H, 3158H, 3160Hが新型LED式に交換され、既廃車の3159Hを除き更新を完了している。
前照灯のLED化[編集]
東山線や桜通線で普及しているLED前照灯は鶴舞線の本系列にも普及し、2022年までに既廃車の3159Hを除いた全編成に対して完了した。
運用[編集]
2022年7月現在、9本54両が在籍し、鶴舞線・名鉄豊田線の全線と、犬山線の上小田井 - 犬山間、三河線の梅坪 - 豊田市間で運転される。定期運用で広見線や犬山線犬山 - 新鵜沼間、および三河線豊田市 - 土橋間などに乗り入れることはない。
今のところ置き換えの発表はないが、6000形や2000形の置き換え計画が示されたため、数年以内の置き換え発表と十数年以内の全廃は確実と思われる。
近い世代の車両[編集]
- 名古屋市営地下鉄6000形電車 - 桜通線用
- 名古屋市営地下鉄2000形電車 - 名城線用
- 名古屋市営地下鉄5050形電車 - 東山線用
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 地下鉄鶴舞線3050形(名古屋市交通局) - まるはち交通センター