カシオペア (列車)
カシオペア CASSIOPEIA | |
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EF510-514牽引のカシオペア号 | |
概要 | |
種別 | 寝台特急 |
運行開始 | 1999年 |
運行終了 | 2016年 |
運行事業者 | JR東日本 IGRいわて銀河鉄道 青い森鉄道 JR北海道 |
路線 | |
走行路線 | 東北本線 いわて銀河鉄道線 青い森鉄道線 津軽線 海峡線 江差線 函館本線 室蘭本線 千歳線 |
起点 | 上野駅 |
終点 | 青森駅 |
その他 | |
使用車両 | EF81 ED76 EF510 ED79 DD51 E26系 |
両数 | 12両 |
備考 | 現在はツアー列車「カシオペア紀行」として運行。 |
カシオペアとは、上野駅から札幌駅までを走った寝台特急である。
概要[編集]
1999年にサービス面で陳腐化が進んでいた24系北斗星のうち3・4号を置き換える形で登場した。全車A寝台個室、本格洋食を楽しめる食堂車、展望ラウンジ付きの超豪華列車ということで人気を博した。トワイライトエクスプレスと同じく臨時列車だが通年で週3往復運行しており、札幌発と上野発が概ね交互に運転されていた。牽引機関車は北海道でDD51、青函トンネル区間でED79、本州区間はEF510(これに加えてまれにEF81形が代走)であった。運行開始に際しEF81の79・89・92・99号機がカシオペアに合わせた塗装に変更されたが、2012年までに全車廃車となった。同色のEF510-509・510号機は富山機関区に左遷され、銀一色の塗装に変更された。なお、カシオペア色の機関車が必ず牽引運用に入るというわけではなく、北斗星色の車両が牽引に着くこともあった。満席日が続く人気列車であったが、2016年の北海道新幹線開業により保安装置の都合や新幹線誘導のため廃止となることが決まった。
カシオペア紀行・カシオペアクルーズ[編集]
北海道新幹線開業により特急としての運行はなくなったものの、客車であるE26系は比較的新しかった。そこで同年6月からツアー列車「カシオペア紀行」として運行を再開した。上野駅から青森駅・盛岡駅・秋田駅を結ぶ東北カシオペア紀行と、常磐線・武蔵野線・中央東線・篠ノ井線経由で長野駅に至る信州カシオペア紀行、常磐線経由で仙台駅や青森駅、盛岡駅を結ぶ常磐カシオペア紀行、さらに高崎線・上越線・羽越本線経由で秋田駅を結ぶ上越カシオペア紀行が存在する。
カシオペア紀行の牽引機は、定期運用時代のEF510形ではなくEF81形の尾久所属の機関車を使用している(但し信州カシオペア紀行はぐんま所属のEF64形、上越カシオペア紀行については尾久所属のEF81形に加えて長岡所属のEF64形連結の重連で運用される)。
経由路線 | 行先 | 牽引機 | 備考 | |
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東北カシオペア紀行 | JR東北本線 いわて銀河鉄道線 青い森鉄道線 |
青森行 | EF81形(尾久所属機) | |
JR東北本線 | 盛岡行 | |||
JR東北本線 JR田沢湖線 JR奥羽本線 |
秋田行 | |||
常磐カシオペア紀行 | JR常磐線 JR東北本線 |
仙台行 | 昼行での運転 | |
盛岡行 | ||||
JR常磐線 JR東北本線 いわて銀河鉄道線 青い森鉄道線 |
青森行 | |||
信州カシオペア紀行 | JR常磐線 JR武蔵野線 JR中央本線 JR篠ノ井線 |
長野行 | EF64形(ぐんま所属機) | EF64形にはヘッドマーク無し 2022年10月の運転を最後に設定なし |
上越カシオペア紀行 | JR東北本線 JR高崎線 JR上越線 JR羽越本線 |
秋田行 | EF64形(長岡所属機) EF81形(尾久所属機) |
上野→長岡間において重連総括運転を実施 EF64形にはヘッドマーク無し 2021年3月の運転を最後に設定なし |
今後の展望[編集]
JR東日本は2023年度を目処に管内の機関車を新型事業用車E493系・GV-E197系へ置き換える方針である。仮に牽引機のEF81形も置き換え対象となった場合、カシオペア紀行は運行終了に追い込まれる可能性もある。
E493系牽引で存続させるべきという意見もあり、理論的にも重連で実施すれば不可能ではないが、鉄道界隈でも賛否両論である。
関連項目[編集]
☆彡夜行列車☆彡 |