熊延鉄道ヂハ200形気動車
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熊延鉄道ヂハ200形気動車(ゆうえんてつどうヂハ200がたきどうしゃ)は、かつて熊延鉄道に在籍していた車両の1形式。廃止後は江若鉄道に譲渡され同社のキハ50形となったが、同線の廃止後は使命を終え全車廃車となった。
概要[編集]
1953年に帝國車輛工業で製造された機械式気動車で、201と202の2両が在籍した。車体長17.5mに湘南顔を備え、やや近代的な外観をしている。一方で機器類はDMH17系エンジンに機械式変速機とされ、ほぼ国鉄のキハ07に準じた堅実な設計となっていた。
熊延鉄道時代に変速機のみはTC2系液体式変速機に取り替えられたが、総括制御化改造はなされず、終始1両で運用され続けた。
1964年の熊延鉄道廃止後は江若鉄道に2両とも譲渡された。
江若鉄道キハ50形気動車[編集]
譲渡の際は形式をキハ50の51と52に変更し、塗装を江若鉄道の標準色に変更した程度で、エンジンもそのままで、総括制御化などの大規模な改造は行われずに運用され続けた。
しかし、1969年に江若鉄道線が廃止になると、液体式気動車なのに、再譲渡を受け入れる事業者は現れず、車齢16年の若さで2両とも廃車解体の憂き目に遭った。
というのも、総括制御ができず、連結運転だと、手間やコストが生じるのと、1960年代後半に非電化私鉄路線の廃線が相次ぎ、中古車市場も後年と違いだぶつき気味だったためと思われる。
関連項目[編集]