高速バス

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高速バス(こうそくバス)は、主に高速道路を通行する路線バスのことを指す。

概要[編集]

他の交通機関と比較して運賃が安価である場合が多く、人気はあるが、鉄道と異なり道路を利用する関係上、天気などの気象状態のほか、大型連休・旧盆年末年始などの行楽シーズンや、集中工事期間、突発的な交通事故などの発生による渋滞・交通規制などにより、定時運行ができないリスクが鉄道に比べ格段に高いことを覚悟する必要がある。さらに、スキー道具やサーフボードのような大型手荷物を有する場合、利用できないことが多い[1][2]。特にダブルデッカー車両は荷物収納室が非常に狭いためさらに厳しくなる。
また、一般の路線バスと異なり、いわゆるバリアフリー対象から除外されているため、車椅子などでの利用は困難を伴う(床下の荷物収納室に折りたたんで収納し、座席までは数段のステップを上り下りするため、かなりの労力が伴う[3])。特に電動式は利用できない[4][5]。ただし、ダブルデッカーが使用される場合、1階席はもともとノンステップであるため、1階に車椅子スペースが設置されていることも多い[6](この場合、スロープなども用意されており、電動式ももちろん利用可能)。

客層[編集]

短距離路線や陰陽区間や南九州横断のような鉄道が不便な中距離路線ではビジネス客も多いが、それ以外の中・長距離では学生(いわゆるバックパッカー)など、金銭的な余裕はないが時間的な余裕は取れる層が多い。また近年では、鉄道に比べて乗り換えが少ないことを好む年齢層や、時間的に余裕のある定年退職後のシニア世代が、新幹線と比較して速度が遅いにも関わらず、(金銭面を理由としない)車窓をより楽しめることを理由に利用する例が、東阪間を中心に増えつつある(ただ、一般的な高速バス用車両では、前述のように出入口から座席まで数段のステップを上下する必要があり、人によっては利用しにくいこともある)。

運行形態[編集]

1960年代後半に開設した東名ハイウェイバス1975年開設の中国ハイウェイバスは複数の速度種別で、高速道路上のバスストップに多く停まり、区間内は自由乗降可という旧来のスタイルを残しているが、2000年代前半にダイヤ形態を変えた名神ハイウェイバスをはじめ、多くの路線バスで停まる停留所は一般道路上を含めた起終点周辺のみで、途中区間はクローズドドアシステムで区間内の自由乗降が制限される「拠点間直行」方式が取られている。
この嚆矢になったのは、阪急バス1980年代から中国自動車道で運行し始めた高速バスで、特に東阪間のドリーム号以外での夜行新設路線になった大阪福岡間の「ムーンライト号」で、西鉄との2社共同運行かつ運賃を一括管理して走行キロに応じて精算する「プール精算方式」を採用し、以降、国内の夜行高速バスでのデファクト・スタンダードとなっている。

関連項目[編集]

脚注[編集]