JR総武快速線
東日本旅客鉄道(JR東日本) JO 総武快速線(東京駅 - 千葉駅間) | |
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総武快速線を走行するE235系 | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 東京都、千葉県 |
区間 | 東京駅 - 千葉駅 |
駅数 | 10駅 |
経由路線 | 総武本線(東京駅 - 千葉駅間[注 1]) (以下は直通路線) 内房線(蘇我駅 - 君津駅間) 外房線(千葉駅 - 上総一ノ宮駅間) 成田線(佐倉駅 - 成田空港駅・香取駅間) 鹿島線(香取駅 - 鹿島神宮駅間) |
電報略号 | ソムホセ |
路線記号 | JO |
開業 | 1972年7月15日 |
「快速」運行開始 (東京駅総武線乗り入れ開始) | 1972年7月15日 |
横須賀線直通運転開始 | 1980年10月1日 |
所有者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
運営者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) (東京駅 - 千葉駅間) |
車両基地 | 鎌倉車両センター |
使用車両 | 使用車両を参照 |
路線諸元 | |
路線距離 | 39.2 km |
軌間 | 1,067 mm |
線路数 | 複線 |
電化方式 | 直流1,500 V 架空電車線方式 |
閉塞方式 | 複線自動閉塞式 |
保安装置 | ATS-P |
最高速度 | 東京駅 - 錦糸町駅間100 km/h(ATC時代は90 km/h) 錦糸町 - 千葉駅駅間 優等列車130 km/h、普通列車120 km/h |
総武快速線(そうぶかいそくせん、英: Sōbu line Rapid Service)は、総武本線のうち、東京駅 - 錦糸町駅 - 千葉駅の快速線(青とクリームのスカ色の電車が走る路線)を指す。駅ナンバリングはJO 。横須賀線からの通し番号となっている。
概要[編集]
東京駅 - 錦糸町駅 - 千葉駅間を運行している快速線であり、ほぼすべての列車が横須賀線に乗り入れる。千葉駅方面では内房線や外房線、成田線や総武本線と直通運転を行っている。また、錦糸町から総武緩行線・中央快速線を経由する特急「あずさ」も運行されている。
品川駅~錦糸町駅の間は地下を通り、錦糸町駅から千葉駅まで中央・総武緩行線と並走の線路別複々線となる。
運行形態[編集]
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快速電車[編集]
日中は毎時4・5本程度運行されているが、運転間隔は不均等である。半数近くは市川駅にて成田エクスプレスの通過待ちを行うために長時間停車する。このため、時間帯によっては各駅停車と所要時間がほぼ変わらないことや先発の各駅停車が終点まで快速を追い抜かないこともある。一部東京発着の総武快速線が存在する。なお、直通列車は東京で列車番号を変更する(番号を+1あるいは-1し、千葉方面行き快速は末尾をFに、横浜方面行き横須賀普通はSに変える)。
エアポート成田[編集]
1991年の成田空港開業時に、成田空港発着の快速列車に「エアポート成田」の愛称を設定することとなった。当初は成田空港発の列車もこの愛称を名乗っていたが、2002年ダイヤ改正時に成田空港行き列車のみ使用するようになった。その後も、快速と停車駅が変わらなかったことや誤乗車の頻発、英訳すると「空港成田 成田空港行き」となり意味不明な状態だったため2018年改正でこの愛称は廃止され、単なる「快速」と名乗るようになった。
ライナー[編集]
- ホームライナー千葉/ホームライナー津田沼/おはようライナー津田沼
1980年代に房総特急の返却・送り込み回送を小銭稼ぎがてら着席保証付きの快速列車として走らせたのが始まりである。運行区間は東京・新宿と津田沼・千葉など千葉県内の主要駅である。この取り組みが思いの外ウケたため、国鉄末期は増便が行われた。
しかし、民営化後一転して本数の削減が行われ、内外房特急が京葉線経由に変更された1991年に「おはようライナー津田沼」が廃止され、2000年12月には「ホームライナー津田沼」が廃止された。末期には「ホームライナー千葉」が平日の下り5本運行されている状態であったが、普通列車グリーン車への誘導や快速電車の増発、「あやめ」などの房総特急削減により返却・送り込みとしてライナーを走らせる必要性が薄れたのために2019年に全廃された。
使用車両は183系(2009年まで)、255系(2015年まで)、E257系(廃止まで)が運用されていた。255系のグリーン車はライナー券で着席可能であったが、183系のグリーン車はそれが不可能であった。
沿革[編集]
前史[編集]
快速線増設前、1968年の成田線・総武本線の千葉〜成田間、内房線の千葉〜木更津間電化に伴い、現在の総武緩行線を使って、101系を用いて、中野発着で御茶ノ水〜千葉間で通過駅のある快速電車が運行されていた。
複々線化後[編集]
- 1972年7月15日 - 錦糸町 - 津田沼間で快速線が増設され、113系を用いて総武快速線電車が運行開始。従来本線となっていた「錦糸町 - 御茶ノ水」間は支線となり、特急列車も東京駅地下ホームからの発車となる。
- 1980年 - 横須賀線との乗り入れを開始する。
- 1981年7月6日 - 津田沼~千葉間で快速線が増設。津田沼~千葉間の各駅停車と快速・特急の線路の共用を解消すると共に、錦糸町~千葉間の複々線が完成。
- 1984年2月ダイヤ改正 - 最高速度を95km/hから100km/hに引き上げ。
- 1991年3月ダイヤ改正 - 「成田エクスプレス」運行開始。
- 1994年12月 - 新型電車E217系が営業運転開始。
- 1999年12月 - E217系の統一完了。最高速度を100km/hから120km/hへ引き上げ。
- 2004年2月29日 - 錦糸町駅~品川駅間 (東京トンネル・総武トンネル) の保安装置をATC-5型からATS-Pに変更。
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駅一覧[編集]
以下は総武快速線上の停車場(駅・信号場)および停車種別・接続路線などを一覧表としてまとめたものである。なお、本節表の駅の表記順および区間表記順は駅ナンバリングの付番順とする。
- 特定都区市内制度適用範囲の駅 :山=東京山手線内、区=東京都区内
- 停車駅
- 接続路線 : 東日本旅客鉄道と東急電鉄の路線名は運転系統上の名称(正式路線名とは異なる)。駅名が異なる場合は⇒印で駅名を記す。
- 信号設備上は、馬喰町駅 - 錦糸町駅間で両国駅を経由しているものの、正式路線上では両国駅を経由していないものとして扱われる。
- JB 総武線(各駅停車)との重複区間の錦糸町駅 - 千葉駅間は線路別複々線となっている。
- 馬喰町駅 - 錦糸町駅間で台東区を通過するが、駅は設置されていない。
- 駅番号は「JO 」(JR Yokosuka Line・Sōbu Line Rapid Service)
正式路線名 | 走行線路 | 駅番号 | 駅名 | 駅間営業キロ | 累計営業キロ | 接続路線・備考 | 所在地 | ||
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横須賀線直通 | |||||||||
総武本線 | 地下線(総武トンネル) | TYO JO 19 |
山区 東京駅 | - | 0.0 | 東日本旅客鉄道:🚅︎ 東北新幹線・山形新幹線・秋田新幹線・北海道新幹線・上越新幹線・北陸新幹線・JT 東海道線 (JT 01)・JO 横須賀線(新橋・品川・武蔵小杉・横須賀・久里浜方面)直通・JC 中央線(快速) (JC 01)・JY 山手線 (JY 01)・JK 京浜東北線 (JK 26)・■ 上野東京ライン(JU 宇都宮線(東北線)・高崎線・JJ 常磐線直通)(JU 01)・JE 京葉線 (JE 01) 東海旅客鉄道:🚅︎ 東海道・山陽新幹線 東京地下鉄:M 丸ノ内線 (M-17) 東京地下鉄:T 東西線 ⇒大手町駅 (T-09) 東京地下鉄:C 千代田線 ⇒二重橋前〈丸の内〉駅 (C-10)[注 2] 都営地下鉄:I 三田線 ⇒大手町駅 (I-09)[注 2] |
東京都 | 千代田区 | |
JO 20 | 区 新日本橋駅 | 1.2 | 1.2 | 東京地下鉄:G 銀座線・Z 半蔵門線 ⇒三越前駅 (G-12・Z-09) | 中央区 | ||||
JO 21 | 区 馬喰町駅 | 1.1 | 2.3 | 都営地下鉄:A 浅草線 ⇒東日本橋駅 (A-15) 都営地下鉄:S 新宿線 ⇒馬喰横山駅 (S-09) | |||||
快速線 | |||||||||
JO 22 | 区 錦糸町駅 | 2.5 | 4.8 | 東日本旅客鉄道:JB 総武線(各駅停車)〈秋葉原方面〉(JB 22)〈千葉駅まで乗り換え可能〉 東京地下鉄:Z 半蔵門線 (Z-13) |
墨田区 | ||||
江東区 亀戸・江戸川区 平井(JB 総武線各駅停車) | 江東区 | ||||||||
江戸川区 | |||||||||
JO 23 | 区 新小岩駅 | 5.2 | 10.0 | 葛飾区 | |||||
小岩駅(JB 総武線各駅停車) | 江戸川区 | ||||||||
JO 24 | 市川駅 | 2.4 | 15.4 | 千葉県 | 市川市 | ||||
本八幡・下総中山(JB 総武線各駅停車)・西船橋(JB 総武線各駅停車・T 東西線直通) | |||||||||
船橋市 | |||||||||
JO 25 | 船橋駅 | 7.8 | 23.2 | 東武鉄道:TD 野田線(東武アーバンパークライン)(TD-35) 京成電鉄:KS 本線 ⇒京成船橋駅 (KS 22) | |||||
東船橋(JB 総武線各駅停車・T 東西線直通) | |||||||||
JO 26 | 津田沼駅 | 3.5 | 26.7 | 新京成電鉄:SL 新京成線 ⇒新津田沼駅 (SL 23) | 習志野市 | ||||
幕張本郷・幕張・新検見川(JB 総武線各駅停車) | 千葉市 | [注 3] | |||||||
JO 27 | 稲毛駅 | 9.2 | 35.9 | 稲毛区 | |||||
西千葉駅(JB 総武線各駅停車) | 中央区 | ||||||||
JO 28 | 千葉駅 | 2.3 | 39.2 | 東日本旅客鉄道:JO ■ 総武本線〈銚子方面〉・JO ■ 成田線・■ 外房線・■ 内房線 千葉都市モノレール:CM 1号線・CM 2号線 (CM 03) 京成電鉄:KS 千葉線 ⇒京成千葉駅 (KS 59) | |||||
直通運転区間 | JO ■ 総武本線 成東駅まで 総武本線 佐倉駅経由 JO ■ 成田線 成田空港駅まで 成田線 香取駅経由 ■ 鹿島線 鹿島神宮駅まで ■ 外房線 上総一ノ宮駅まで 外房線 蘇我駅経由 ■ 内房線 君津駅まで |
2019年度の時点で、上記全駅がJR東日本自社による乗車人員集計[2]の対象となっている。
使用車両[編集]
快速列車[編集]
- 113系(大船電車区・幕張電車区)
- E217系(鎌倉車両センター所属、1994年12月3日 - )
-
- 1995年(平成7年)度から運用。多くの列車が基本編成11両と付属編成4両の15両編成で運行されているが、日中時間帯を中心に11両編成で運転する列車も多数運行される。また、逗子駅 - 久里浜駅間では4両編成単独での運用も存在する[注 4]。基本編成4・5号車に2階建てグリーン車が連結されている。
- 先頭車正面右側に設置されている路線名・列車種別表示器には、通常黒地に白文字で直通先を含め、「横須賀線-総武線」と表示される。ただし、通勤快速での運転時は黒地に赤文字で「通勤快速」と表示される。かつて運転されていた快速エアポート成田では、黒地に青文字で「エアポート成田」と表示されていた。
- 通称「スカ色」と呼ばれる青とクリーム色(■■■)の帯が巻かれている。この色は113系から継承されている。
- 東京方から付属編成4両(増1 - 増4号車)・基本編成11両(1 - 11号車)の構成となっており、基本編成の4・5号車が2階建てグリーン車、それ以外が普通車である。普通車は4扉、ロングシートが基本であるが、基本編成の千葉寄りの3両(9・10・11号車)のみセミクロスシート。
- E235系1000番台(鎌倉車両センター所属、2020年12月21日 - )
- グリーン車2両を含む基本編成11両+付属編成4両という構成はE217系と同様だが、本形式では普通車全席がロングシートとなった[報道 1]また、普通列車のグリーン車としては公衆無線LANと各座席へのコンセント設置が初めて導入された。
特急列車[編集]
- 国鉄183系電車(幕張電車区所属。1972年7月15日 - 2009年3月13日、但し特急運用は2005年12月9日まで)
- 特急列車・ホームライナー(「しおさい」、「あやめ」、「さざなみ」、「わかしお」、「すいごう」、「ホームライナー津田沼」など)として運用。
- JR東日本253系電車(大船電車区所属。1991年3月19日 - 2010年6月30日)
- 特急「成田エクスプレス」として運用。
- 255系(幕張車両センター所属)
-
- 特急「新宿さざなみ」・「新宿わかしお」で運用されている。2024年3月までは「しおさい」でも使用されていた。
- E257系500番台(幕張車両センター所属)
-
- 上記の255系と同様の列車の他、一部の「しおさい」や特急「あやめ祭り」などの臨時列車で運用されている。
- E259系(鎌倉車両センター所属)
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- 特急「成田エクスプレス」「しおさい」で運用されている。
関連項目[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ↑ “Suica連絡定期券のJR東日本/私鉄・地下鉄「接続駅」”. 東日本旅客鉄道. 2021年11月9日確認。
- ↑ “各駅の乗車人員”. 東日本旅客鉄道. 2020年12月15日確認。
報道発表資料[編集]
- ↑ “横須賀・総武快速線用車両の新造について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2018年9月4日), オリジナルの2020年11月1日時点によるアーカイブ。 2020年11月13日閲覧。
外部リンク[編集]
成田国際空港のアクセス |