最高速度

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最高速度とは、各径路において、移動物が許可されている最高の走行速度のことである。

概要[編集]

移動する物は、性能上、移動できる速度に限界がある。一方で、安全上、径路毎に移動できる速度に制限が設けられている場合がある。最高速度という言葉は、両方の意味で用いられる。

また、速度という言葉にも2つの意味があり、「最高速度」と「平均速度(表定速度)」がある。例えば、東海道新幹線の最高速度は285km/hであるが、新大阪駅東京駅間の515.4kmを全て285km/hで、時間換算で1時間49分で走る列車は存在しない。何故なら、駅に停車する時は減速する他、カーブを曲がる時も減速して時間がかかっている。このため、実際の運行では最低2時間21分を要し、これを速度に換算すると219km/hに過ぎない。この時、最高速度が285km/h、平均速度が219km/hであると言う。

移動物の最高速度[編集]

設計上想定していて、安全に運行できる速度。モーターの最高回転数やギヤの仕様などによって決まる。走行する径路の制限速度によって多くは決めているが、京急2100形の様に、実際より高い130km/hでの運行が可能な様に設計しているケースもある。

径路の最高速度[編集]

安全を考慮して決められている。カーブのきつさによって決まることが多い。カーブを曲がる時の遠心力が走行速度^2÷曲線半径に比例するため、径路の最高速度は曲線半径の平方根に比例することが多い。その他、径路の丈夫さなど様々な要因によって、最高速度が決まる。

個別の例[編集]

  • 新幹線は、一部例外を除き、240-320km/hに設定している。200km/h以上の線路が、高速鉄道と呼ばれる。
  • 鉄道の在来線は、国内ではほくほく線の160km/hが最高で、130km/hを越えるところは珍しい。軌間の広い海外では、主要幹線の多くが160km/h運行可能で、200km/h運行可能な在来線も存在する。
  • 路面電車は、国内では法規制により40km/hが最高である。これが、日本で路面電車が広がらない大きな理由の一つとなっている。
  • 高速道路は、条件の良いところで100km/hや120km/h出せるところがある。
  • 一般道路は、60km/hが上限。都市部であれば40km/h制限も珍しくない。

関連項目[編集]

脚注[編集]