エアポートバス東京・成田
エアポートバス東京・成田(-とうきょう・なりた)は、ビィー・トランセグループ、ジェイアールバス関東、京成グループが共同で運行する、東京都心と成田空港周辺を結ぶ低額の高速バス路線である。2020年2月にそれまでのTHEアクセス成田(じあくせすなりた)等、3系統を統合して、開設した。
概要[編集]
成田空港に格安航空LCCが就航したことを受け、運行を開始した格安高速バスである。運賃は片道1000円(深夜便は2000円)で、従来のリムジンバスに比べ1/3ほどに抑えられた。当初のターゲットであったLCC利用者以外の層や外国人の乗客も増え、結果的に空港アクセスの多様化に貢献した。経済誌においても、「格安バスが成田アクセスに間違いなく風穴を開けた」と評されている。
運行会社[編集]
運行ルート[編集]
- 東雲イオン前 - 銀座駅 - 東京駅八重洲口 - 成田空港
- 東雲イオン前 - 銀座駅 - 東京駅八重洲口 - 成田空港近隣ホテル
歴史[編集]
2012年8月10日に平和交通によって「THEアクセス成田」として運行を開始した。当初は、銀座駅・東京駅~成田空港間のほかに、大網駅~大宮町ターミナル~成田空港間を結ぶ路線もあったが、後者は2013年4月25日に廃止されている。
2013年1月からは、成田空港近隣ホテル便を開業し、空港周辺のホテルに直接行けるようになった。
2013年4月26日にはあすか交通が参入、ダイヤ改正が行われた。あすか交通は、参入にあたって木更津営業所を廃止し、同営業所に配置されていた貸切バスのうち2台を改造して運用にあたった。
2013年9月には、平和交通が新たに「ワイドシート車」を導入した。この車両は、補助席をなくし、座席幅を通路方向に5cm拡大したものである。この車両は、座席だけでなく、扉や窓配置を含め、後に参入するJRバス関東の車両と非常によく似たものであった。
2014年1月27日には、東雲イオン前停留所が追加され、ダイヤ改正が行われた。東雲には、湾岸高速道路下に操車所が設けられた。
同年12月16日、ダイヤ改正が行われ、同時にJRバス関東が参入した。これに伴い、東京駅の乗り場が東京駅JR高速バスターミナルに変更された。また、成田空港行の女性専用深夜便の運行を開始した。
2015年4月8日には、同日開業した成田空港第3ターミナルに乗り入れを開始した。同ターミナルにおいては乗車券の発売が開始された。また、成田空港行の深夜便を1便増便した。
2017年5月には、西岬観光が参入し、4社共同運行となった。
2020年2月1日、THEアクセス成田は、京成グループが運行する「東京シャトル」「有楽町シャトル」と統合し、「エアポートバス東京・成田」となった。
車両[編集]
平和交通では、運行開始と同時に、三菱エアロエースの空港線対応車を3台導入した(518~520号車)。その後、エアロエースは2台増備されたのを最後に導入されなくなった。524号車からは日野セレガのワイドシート車となり、JRバス関東の一般車両と同じように補助席がなくなった。ただし、同社の参入前のことである。536号車からは、再び補助席付きのシートに戻っている。
あすか交通は、参入と同時に木更津営業所に配置されていた日野セレガのトイレ付き車両を2台改造して運用に当たらせた。その後、クラブツーリズムで使用されていた車両も高速バス用に改造された。このほか、平和交通と同仕様のワイドシート車も所有している。
ジェーアールバス関東では、補助席のない44席ワイドシート車を同社中央道支店にて空港線用に改造した。
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外部リンク[編集]
成田国際空港のアクセス |