京急空港線

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京急電鉄
KK 空港線
基本情報
日本国旗.png日本
所在地東京都大田区
起点京急蒲田駅
終点羽田空港第1・第2ターミナル駅
駅数7駅
路線記号KK
開業1902年6月28日
所有者京急電鉄
運営者京急電鉄
路線諸元
路線距離6.5 km
軌間1,435 mm
線路数複線
電化方式直流1,500 V, 架空電車線方式
閉塞方式自動閉塞式
保安装置C-ATS
最高速度110 km/h

空港線(くうこうせん)とは、東京都大田区京急蒲田駅と同区内の羽田空港第1・第2ターミナル駅を結ぶ、京浜急行電鉄(京急)の路線である。東京国際空港(羽田空港)へのアクセス路線である。

概要[編集]

大田区を東西に結ぶ路線であり、東京国際空港(羽田空港)へのアクセス路線の一つである。羽田空港利用者のほか、沿線には町工場や工場もあり、そちらへの通勤客の利用も目立つ。本線の品川・横浜のいずれの方向にも直通しており、一部は都営・京成線を経由して成田空港まで乗り入れる列車も存在する。

沿革[編集]

1902年京浜穴守線として開業。戦前は穴守稲荷神社の参詣路線で空港とは無関係だった。戦後、穴守稲荷神社の敷地がGHQに接収されて空港拡張に使われたため、稲荷橋(現・穴守稲荷)〜穴守間が休止。1956年に休止区間の一部が復活して空港の西外れに初代羽田空港駅を新設。1963年には空港線に改称されたが、空港アクセスには程遠かった。
空港拡張計画に伴い1993年に羽田(現・天空橋)まで延長。この時ようやく空港連絡鉄道としての名目が立ち、さらに1998年に現在の羽田空港第1・第2ターミナル駅まで全通した。

運行形態[編集]

全列車が線内通し運転である。また、空港線内だけで完結する列車は少なく、多くが品川・新橋日本橋方面または横浜方面に直通している。このうち横浜方面発着の電車は京急蒲田駅でスイッチバックを行う。

エアポート快特[編集]

品川 - 羽田空港第1・第2ビル間を羽田空港第3ターミナル駅のみに停車する列車。2012年10月21日のダイヤ改正以降は日中は40分おきに運行されている。日中は全て都営浅草線成田スカイアクセス線を経由して成田空港駅まで運行する。

快特[編集]

空港線内は羽田空港第3ターミナル駅のみ停車する。2012年10月のダイヤ改正以降は日中40分に3本(エアポート快特をあわせて10分間隔)の運行となっており、2本が北総線印旛日本医大発着、もう1本が京成線の青砥発着(一部高砂)となっている。青砥発着列車は浅草線内でエアポート快特になる。この他にも横浜方面へ直通する列車がごく少数設定されている。

特急・急行(旧エアポート急行)・普通[編集]

いずれも空港線内は各駅に停車する。

特急は1997年のダイヤ改正で品川方面の急行の一部を置き換える形で運行を開始した。しばらくは日中に特急(エアポート特急を含む)と急行が交互に運行される形となっていたが、2003年7月に快特となり品川方面への直通は消滅した。一方、2002年10月には京急蒲田駅構内の配線工事が完了したことから、横浜方面への直通する列車が大幅に増加した。日中時間帯は4両編成で運行され、京急川崎 - 金沢文庫間で品川方面からの快特と併結し、金沢文庫からは普通として新逗子(現 : 逗子・葉山)・浦賀を結ぶものであった。これにより、空港線内各駅の輸送と横浜方面らの羽田空港へのアクセス、また、横須賀市内の追浜駅汐入駅では1999年7月のダイヤ改正で大幅に削減された特急の代替となる列車となっていた。しかし、わかりづらさや輸送力の問題から、この列車は2010年に新設されたエアポート急行に代替する形で大幅に削減、2012年の改正ですべて消滅した。現在は早朝・深夜・平日朝を中心に数本設定されている。

エアポート急行は2010年5月16日に新設された種別。設定当時は品川方面と横浜方面がそれぞれ20分おきに運行されていたが、2012年10月のダイヤ改正以降は日中は横浜・逗子方面のみが10分間隔で運行されるようになった。朝夕は今もエアポート急行が多く設定されている。2023年11月24日付で廃止、翌25日からは「急行」として運行している。

普通は早朝・朝・夕ラッシュ時に設定されている。大半が京急蒲田発着だが、一部本線の横浜方面への直通もある。本線直通車は必ず6両で運行されている。

駅一覧[編集]

  • 全駅東京都大田区内に所在。
  • 特急・エアポート急行・普通は各駅に停車する。
  • ●:停車 |:通過
駅番号 駅名 駅間
営業キロ
通算
営業キロ
快特 エアポート快特 接続路線
KK 11 京急蒲田駅 - 0.0 京浜急行電鉄KK 本線品川横浜方面両方向と直通運転)
KK 12 糀谷駅 0.9 0.9  
KK 13 大鳥居駅 1.0 1.9  
KK 14 穴守稲荷駅 0.7 2.6  
KK 15 天空橋駅 0.7 3.3 東京モノレールMO 東京モノレール羽田空港線 MO 07
KK 16 羽田空港第3ターミナル駅 1.2 4.5 東京モノレール:MO 東京モノレール羽田空港線 MO 08
KK 17 羽田空港第1・第2ターミナル駅 2.0 6.5 東京モノレール:MO 東京モノレール羽田空港線(羽田空港第1ターミナル駅 : MO 10羽田空港第2ターミナル駅 : MO 11

その他[編集]

  • 天空橋駅 - 羽田空港第1・第2ターミナル駅間には加算運賃が設けられており、同区間を利用する場合は50円が加算される。かつては170円だったが、2019年10月1日より値下げされた。
  • 羽田空港のカウンターでは、国際線と国内線の乗り継ぎ客を対象に乗継乗車票を配布していて、これを利用すると羽田空港第3ターミナル - 羽田空港第1・第2ターミナル間を無料で利用できる。

外部リンク[編集]

成田国際空港のアクセス
鉄道
主要駅

成田空港駅(成田第1ターミナル) ・ 空港第2ビル駅(成田第2・第3ターミナル)

近隣駅

東成田駅(旧成田空港駅) ・ 芝山千代田駅

東日本旅客鉄道 JO 成田線総武快速線成田エクスプレスエアポート常磐エアポート成田
京成電鉄

KS 京成成田空港線 ・ KS 京成本線 ・ KS 京成東成田線 ・ KS 京成押上線スカイライナーアクセス特急

芝山鉄道SR 芝山鉄道線
関連路線

A 都営地下鉄浅草線 ・ KK 京急本線 ・ KK 京急空港線エアポート快特羽田空港と結ぶ)

関連項目

北総鉄道 ・ 千葉ニュータウン鉄道 ・ 成田高速鉄道アクセス ・ 成田空港高速鉄道 ・ 都心直結線 ・ 羽田・成田リニア新線構想 ・ 成田新幹線 ・ HSST

道路
東日本高速道路

新空港自動車道 ・ 新空港インターチェンジ
東関東自動車道成田インターチェンジ成田拡幅北千葉道路

バス
バス会社

京成バス成田空港交通東京空港交通リムジン・パッセンジャーサービス

シャトルバス 空港シャトルバス (成田空港)
路線バス 成田空港線 (路線バス)
空港連絡バス

エアポートバス東京・成田 ・ アザレア号 ・ 熊谷 - 成田空港線 ・ 坂戸・川越 - 成田空港線 ・ NATT'S ・ メープル号 ・ 竜王・甲府 - 成田空港線 ・ ローズライナー (成田空港線) ・ ONライナー号 ・ マロニエ号 ・ リムジンバス

関連項目 東京シティエアターミナル横浜シティ・エア・ターミナル
関連項目

成田市 ・ 成田空港会社 ・ 成田空港会社法 ・ 成田新法 ・ 新東京国際空港公団 ・ 国際空港 ・ ナリタ5番街 ・ 石原慎太郎 ・ エクセル航空 ・ シティ・エアリンク

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