尾久車両センター
尾久車両センター(おくしゃりょうせんたー)とは、東日本旅客鉄道の車両基地である。
概要[編集]
略号は都オクで、機関車札は尾。尾久駅に併設されており、日中・深夜はJR上野東京ラインのE231系・E233系・E531系も留置されている。
起源は1916年に設立された上野検車区で、1929年に尾久客車区へ名称変更。80年以上の歳月を経た2004年に現在の名称となった。
上野駅から推進運転されてきた客車の整備・管理を行うことが主任務であり、数多くの寝台客車が所属していた。その後の全国的な夜行列車衰退により当区所属の客車はほぼ絶滅状態であるが、2022年に田端運転所から機関車が大量に転入。現在も多くの鉄道ファンを虜にしている。
配置車両[編集]
電気機関車[編集]
1102.1103.1115の3両が配置されているが、2024年3月改正以降はほぼ運用に就いていない。
80.81.95.139の4両が所属。カシオペア紀行の牽引など往年の花形運用を受け持つほか、試運転や配給にも充当される。かつては133号機や98号機も所属していたが、何れも現在は秋田総合車両センターへ回送され、廃車解体となっている。
電車[編集]
01.02編成の2本が存在。2023年から本格的な運用を開始し、上記の電気機関車たちを順次置き換える予定。
団体臨時列車専用のハイグレード車両で、5両編成1本が所属している。皇室専用のE655-1は東京総合車両センターの配置である。
クズールトレイン・TRAIN SUITE 四季島で活躍。10両編成1本で、電化区間と非電化区間両方走行できる。
気動車[編集]
首都圏のレール輸送を専門とするの事業用車で、LT-1.2.3の長編成3本とST-1.8-23の短編成17本が在籍。2021年から運用を開始した。
客車[編集]
「カシオペア」用客車。12両編成1本が所属している。
ブルートレイン。2015年に定期運用が消滅したものの、現在でも北斗星・出雲として活躍した3両が野晒しで留置されている。