しおさい (列車)

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E259系クラNe003編成
「しおさい12号」

しおさいとは、東日本旅客鉄道が運転する特別急行列車である。なお、本項目では特急あやめ・すいごうをはじめとする総武方面優等列車についても記述する。

概要[編集]

潮が満ちる時の波音を表す「潮騒」から命名された。

さざなみわかしおから遅れること約3年、佐倉以東の電化を機に急行「犬吠」の大半を格上げして、1975年3月10日より運行を開始。

運行区間は基本的に東京駅銚子駅であり[注 1]、その全区間がJR総武本線に所属する。

255系マリBe-03編成
「しおさい3号」

民営化後は、2002年にエル特急呼称が廃止され、2005年183系が撤退・255系が進出した。

2024年改正では大規模な運行形態再編が実施され、土休日の4本が廃止となったほか、E259系の使用を開始し、入れ替わりで255系が撤退する。また、全車指定席となる。

現在は日中時間帯に錦糸町船橋佐倉に停車する貴重な特急列車となっている。

車両[編集]

ほぼE259系を使用しているが、平日の4号のみE257系で運転される。

類似・関連列車[編集]

特急 あやめ・すいごう[編集]

「あやめ」は、東京からJR鹿島線鹿島神宮駅まで結んだ特急列車で、末期は末端区間で普通列車として運行していた。1975年3月の成田以北の電化で急行「水郷」の一部を格上げし、5往復体制で全区間特急運行で設定されたが、当初から「特急として短距離過ぎる」と酷評された。
高速バスかしま号』が運行されると人口集積地ながら東京との鉄道が通過しない神栖市はもとより、鹿島、潮来でも完膚なきまで打ち負かされ、2015年改正で定期列車が廃止され、現在は初夏のあやめ祭りの時期に臨時特急「あやめ祭り」が運行されるのみである。

「すいごう」は、1975年に電車化した急行「水郷」を1982年に格上げする形で登場した特急列車。こちらは格上げ時両国 - 銚子間(1985年から東京駅に乗り入れ)をJR成田線小見川経由で結んでいた。しかし、やはり小見川経由の高速バスに負け2004年に「あやめ」へ統合・廃止となった。

急行 鹿島[編集]

1975年に「あやめ」の補完列車として両国駅〜鹿島神宮に1往復(+季節1往復)を設定。鹿島線では初の急行列車だった。1982年に1往復が「あやめ」に格上げされ、季節列車も設定されなくなったため自然消滅。消滅後しばらく急行の名残りで両国発の特急あやめが設定されていた。

急行 犬吠[編集]

「しおさい」設定以前に、新宿駅・両国駅〜銚子間で急行で運行され、気動車時代は佐倉以西で急行「水郷」と一部が併結されていた。1975年の電化で2往復(+季節1往復)のみ電車化されて残ったが、1982年に「しおさい」に格上げされ消滅した。

関連項目[編集]

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  1. 急行犬吠廃止後、しばらく名残りで新宿着の特急しおさいが設定されていた。