新城市

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しんしろし
新城市
日本国旗.png日本
地方中部地方東海地方
所属愛知県

新城市(しんしろし)は、愛知県の東部に位置するである。東三河地方に含まれる。

概要[編集]

市域のほぼ中央を豊川が南西に流れており、豊川とほぼ平行してJR飯田線国道151号線(伊那街道)が走っている。豊川の右岸は木曽山系の南端を形成する本宮山(789メートル)や雁峰山(628メートル)が500メートルから700メートルの峰を北東から南西に連ねている。左岸は右岸と地質が全く異なり、赤石山系と弓張山系が遠く渥美半島まで伸び、右岸とは異なった山容でかなり河川が浸食された壮年期の地勢を示している。そして、豊川の流れに沿って2キロから3キロの河岸段丘が発達しており、市の主要部はこの河岸段丘上にある。

新城市に隣接する市町村
豊田市
岡崎市
設楽町 東栄町
浜松市天竜区
豊川市 新城市  浜名区
(旧・北区
豊橋市


農業は兼業化が進み、米や野菜類のほか、果樹栽培が行なわれて養鶏や養豚などの畜産も盛んに行なわれている。また木材の集散や加工を中心とした林業も行なわれている。

市の東部には桜淵県立自然公園、西には本宮山県立自然公園に指定される景勝地であり、多くの古寺がある。また、市に古くから伝わっている郷土芸能の「大海の放下」や「火踊り」などは愛知県の無形文化財に指定されている。

JR線が西小坂井駅小坂井駅で短絡せず迂回しているため、「愛知県庁のある名古屋市中区から鉄道交通で一番遠い県内の市」である。

平成末期に新東名高速道路が開通し、市域のほぼ中央にインターチェンジが設置されている。名古屋市名東区との直通高速バスも運行されており、名古屋市東郊との時間距離も縮まりつつある。
2021年10月28日に、浜松市北区三ケ日町よりJRバス関東営業所が移転し、道の駅もっくる新城に昼行便で東京、大阪に往来可能な高速バス停が新設された。

歴史[編集]

昭和30年(1955年4月南設楽郡新城町(初代)[注 1]東郷村千郷村八名郡八名村舟着村と新設合併し、新城町(2代)が発足した。昭和33年(1958年11月には新城町(2代)が市制施行して新城市が成立。平成17年(2005年10月1日、南設楽郡鳳来町・南設楽郡作手村と新設合併し、市域が拡大している。

豊川右岸は江戸時代においては徳川氏譜代家臣である菅沼氏が7000石で陣屋を置いて支配していた。一方、豊川左岸は定府大名安部氏の支配地で、半原(現・新城市富岡)に代官所を置いており、大政奉還後、安部氏が武州岡部から藩庁を移して半原藩が成立した。

この地は三河から信濃に通じる伊那街道(現在の国道151号線)に沿う街道町、市場町として繁栄し、豊川を利用する舟運と馬背運輸の荷物の積み替え地でもあったため、「山の湊」と呼ばれて大いに繁栄し、明治初期に税金を課す分一番所(現・豊川市東上町に所在)が無くなると、慶応期よりも舟運が繁栄した。

ところが明治中期に入り、飯田線の前身の豊川鉄道が開通すると舟運が無くなるが、一方で長篠駅(現・大海駅)が陸上交通の積み替え地となる。しかし、鳳来寺鉄道が開通すると一気に衰退した。ただ、局地的な中枢性は維持し、1958年に県内では稲沢市と同時に市制施行。市制施行時の人口は、小牧市に次ぐブービーだった。

1960年代前半、発展が停滞し、県下の市で唯一人口減少があったが、1960年代後半以降は東名高速道路の開通があり、豊川ICに近い川田地区を中心に大規模な工場の進出が行なわれ、工業都市化への傾向が強まり、奥三河地方における商業的核心地として再び繁栄を遂げる。そのため、農村部の人口減少にブレーキがかかり、昭和45年(1970年)から人口増加が再度始まった。

市長[編集]

  • 初代・穂積亮次 ー 合併前の鳳来町長
  • 2代・下江洋行 - 2021年11月就任

教育[編集]

高等学校[編集]

現在、市域にある高校は公立1校1分校舎、私立1校である。

県立高校

県立高校普通科は三河学区だが、静岡県北遠と接している地勢から、静岡県の一部の公立高校の受験も認められている。

1971年時点では、愛知県立新城高等学校(普商農の高校)と作手分校、愛知県立鳳来寺高等学校(普家の高校)が県立高校としてあったが、1972年に県立新城東高等学校が新城高校普通科より独立した。1978年に作手分校が県立作手高等学校として独立したが、2011年に新城東高校の分校舎となった。2010年代に入り、鳳来寺高校が2011年に新城高校に統合、2019年(平成31年)4月には新城高校と新城東高校が統合され、新城有教館高校が開校となった。

私立高校

中学校[編集]

千郷中、作手中は一小学校区の中学校だが義務教育学校には移行していない。

年中行事[編集]

  • 奥三河芸能際(3月下旬)。
  • 薪能(8月上旬)。
  • 天王まつり(8月上旬)。
  • 大海の放下(8月14日 - 8月15日)。
  • 竹広の火踊り(8月15日)。
  • 鍋づる万灯(8月15日)。
  • 富永神社の祭礼(10月上旬)。
  • 新城歌舞伎(11月下旬)。

特産品[編集]

新城市の見どころ[編集]

出身著名人[編集]

[編集]

  1. 現在の新城市で「字」から始まる地域。

外部リンク[編集]


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