愛知県立新城東高等学校

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愛知県立新城東高等学校(あいちけんりつしんしろひがしこうとうがっこう)とは、かつて愛知県新城市矢部に存在した県立高等学校。

概要[編集]

県立新城高校は学制改革後の統合の名残りで普通科と農業科、商業科を併設していたが[注 1]、生徒数の増加によってマンモス化が進んだため1972年に新城高校から普通科を分離独立させる形で発足した。

2000年に東栄町にあった県立本郷高校分校として併合(2008年閉校)、2011年には新城市作手地区にあった県立作手高校を併合して作手校舎とした。本校は普通科のみだが、作手校舎は「人と自然科」を設置していた。

最盛期には1学年8クラスを誇ったが、私学普通科のレベル向上や少子化などにより生徒数が減少。これにより、2010年代に新城市域は高校再編の対象となった。
2010年代前半は鳳来寺高校が統廃合され辛くも存続したが、2010年代後半の再編は不可避となり、2019年に本校は新城高校へ統合される形で「愛知県立新城有教館高等学校」(有教館高校)となったため、2020年度末を以て新城東高校の名前は姿を消した。この統合再編の移行期間は校舎の増改築工事の関係で以下のように愛知県立高校の統合として異例の処置が取られた。

  • 新城・新城東高校の本校は共に2018年度まで新入生募集を行い、両校共に2019年度以降新入生を募集しない。ただし作手校舎は引き続き新城東高校の分校舎として2020年まで生徒募集する。
  • 2019年度新入生より有教館高校の新入生募集を開始。有教館高校の同年度新入生は1年生の間、新城東高校の校舎で授業を受ける。これにより新城東高校の校舎で1年だけ有教館高校も併設する形となる。
  • 東高校で授業を受けていた有教館高校19年度入学生は2020年度より新城高校の校舎に移動し授業を受ける。これにより新城高校の校舎は有教館高校も併設する形となる。
  • 新城・新城東最後の新入生となった2018年度入学生が2021年3月に卒業し、両校が閉校する。閉校を以て、有教館高校への統合を完了。
  • 作手校舎は、新城東高校閉校により、有教館高校へ移管。2、3年生は有教館高校へ転籍する。
2019年度の様子
校名 1年生 2年生 3年生
有教館 19年度入学
新城 18年度入学 17年度入学
新城東 18年度入学 17年度入学
作手校舎 19年度入学 18年度入学 17年度入学
2020年度の様子
校名 1年生 2年生 3年生
有教館 20年度入学 19年度入学
新城 18年度入学
新城東 18年度入学
作手校舎 20年度入学 19年度入学 18年度入学
2021年度の様子(統合完了)
校名 1年生 2年生 3年生
有教館 21年度入学 20年度入学 19年度入学
作手校舎 21年度入学 20年度入学 19年度入学
新城
新城東

出身著名人[編集]

アクセス[編集]

  • 学校の最寄り鉄道駅飯田線茶臼山駅だが、東新町駅からも徒歩で向かうことが出来た。
  • 校門前に豊鉄バスの新城東高校バス停があり、作手地区や鳳来寺・海老地区から直行バスが運行。現在も「旧新城東高校」のバス停名で残っている。

その他[編集]

  • 2021年3月の閉校後も校舎等は解体されず、同年開始された新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場として利用された他、NTTドコモの若者向け料金プランのPRムービーのロケに利用された[1]
  • 2023年3月、新城市は用地を所有する県に、「医療・福祉・健康増進」のために活用することを申し入れた。

脚注[編集]

  1. 新城高と同じように1970年代まで普通科と職業科(当時の名称)を併設していた高校として稲沢高、常滑高、碧南高、蒲郡高があったが、稲沢高、常滑高は普通科を分離独立後、2010年代後半から2020年代にかけて再統合をしている。なお、蒲郡高は農業科を廃止し、碧南高は碧南工高を分離して現在に至っている。
出典