義務教育学校
ナビゲーションに移動
検索に移動
義務教育学校(ぎむきょういくがっこう)とは、義務教育の小学校と中学校の課程を接続し、小学校にあたる初等教育6年と中学校にあたる中等教育3年の課程を一体化させた学校である。
概要[編集]
小中一貫校の一種だが、それとはまた違う存在。私立学校や大学附属学校によく見られるが、昨今は公立学校でも設置する所が増え始めており、アベノエデュケーショナル施策の一つとされている。ただし公立の義務教育学校を設置する際は学校の統廃合を伴う事例もあり、子供の数が少ない学校を義務教育学校設置にかこつけて廃校にするのに使われているのではないかという指摘もある。
私立の義務教育学校や大学附属学校の場合、入学に際して選抜試験を受けなければならないが、自治体設置の公立義務教育学校は入学者選抜を受けることなく入学できる。
義務教育学校で主に行われている取り組みは
- 小学校にあたる学年でも各教科ごとの単元別試験ではなく、時期を定めた定期考査の実施
- 小学校にあたる学年でも学級担任がほぼ全ての授業を受け持たず、教科毎に専門の教員が授業を行う教科担任制の実施
- 授業時間を小学校と中学校で統一し、小学校から授業1コマあたりの長さを50分とする
- 小学生と中学生の校則を統一し、小学生もランドセルではなく学校指定カバンの使用を定める
- 小学生にあたる学年から部活動へ参加
などがある。
一方、これらの取り組みを行わず、小学生にあたる学年は従来の小学校式の運用を、中学生にあたる学年は従来の中学校式の運用をそれぞれ行い、ただ単に小学生と中学生の児童生徒が同じ校舎で学校生活を送る場合もあるが、こうした場合でも校長は一人減り、教員組織は統合されて校務分掌は一元化されることが多い。