天竜区
国 | 日本 |
地方 | 中部地方 |
所属 | 静岡県浜松市 |
人口 | 28,445 人 |
面積 | 943.84 km2 |
人口密度 | 30.1 人/km2 |
公式サイト | www |
概要[編集]
浜松市は政令指定都市であるため行政区が設置される。広域合併前の天竜市(旧豊田郡→磐田郡)、周智郡春野町、磐田郡の龍山村(旧豊田郡→磐田郡)、佐久間町(旧豊田郡→磐田郡、但し城西地区は旧周智郡→磐田郡)、水窪町(旧周智郡→磐田郡)の旧5市町村を区域とするのが天竜区である。天竜区の区域は北遠地区[注 1]とも呼ばれる。
面積の大半を森林が占めるため、人口は少ないのに浜松市で最も面積が大きい。
面積はなんと浜松市全体の約60%を占める一方、人口は浜松市全体の約4%である。このため、人口密度は全国の政令指定都市の行政区の中では一番低い。それでも2024年1月に実施の行政区再編を潜り抜けることが決まった。
歴史[編集]
- 1889年4月1日 - 明治の大合併により、豊田郡に二俣町、光明村、龍川村、下阿多古村、上阿多古村、熊村、佐久間村、浦川村、山香村が、周智郡に犬居村、熊切村、気多村、奥山村が成立。
- 1896年4月1日 - 豊田郡が磐田郡、浜名郡に編入される。後に当区の一部10町村はすべて磐田郡となる。
- 1901年11月1日 - 龍川村北部と山香村南部の区域より、龍山村が成立。
- 1903年12月1日 - 奥山村より城西村が分立。
- 1925年5月10日 - 奥山村が町制施行、水窪町となる。
- 1928年11月15日 - 犬居村が町制施行、犬居町となる。
- 1936年11月3日 - 浦川村が町制施行、浦川町となる。
- 1951年7月1日 - 水窪町、城西村が周智郡より磐田郡に編入される。
- 1956年9月30日 - 二俣町、光明村、龍川村、下阿多古村、上阿多古村、熊村が合併し、二俣町となる。佐久間村、浦川町、城西村、山香村が合併、佐久間町となる。犬居町と熊切村が合併、春野町となる。
- 1957年8月1日 - 春野町と気多村が合併、改めて春野町となる。
- 1958年11月3日 - 二俣町が市制を施行、天竜市となる。
- 2005年7月1日 - 天竜市、春野町、龍山村、佐久間町、水窪町が浜松市に併合される。
- 2007年4月1日 - 上記5市町村の区域をもって天竜区が成立。
地理[編集]
天竜川の中流域に位置し、赤石山脈の山岳地帯を区域とする。隣接する区市町村を以下に示す。
交通・教育[編集]
鉄道[編集]
区の南部に天竜浜名湖鉄道と遠州鉄道線、区北部の佐水地域にJR飯田線が通じている。
遠州鉄道線電車の天竜二俣駅への乗り入れ要望が浜松市合併前からあるが、鳥羽山公園のトンネルを掘り下げる必要があって電化は困難で、架線運用も可能な蓄電池電車がJRで実現したにもかかわらず進展が全くない。
南部は遠州鉄道が利用できる西鹿島駅が最主要駅で、区の北部へ通じるバス路線も西鹿島駅に多くが乗り入れる。区の中心は二俣本町駅が近いが西鹿島駅より不便。天竜二俣駅は乗務員拠点であるが、バスは磐田駅と区の中心を結ぶ1系統しかない。
JR飯田線の県内でのポジションは低く、昨今まで天候不順時の運行情報がNHK静岡のローカルニュースでも報道されないくらいだった。加えて、飯田線豊橋駅発一番列車に接続する浜松駅発の下り列車が無いため、浜松駅で一番最早の列車に乗っても、区最北端の小和田駅に着くのは午前11時半前になる。
佐水地区は中部天竜駅、水窪駅が主要駅だが、浦川駅も人口集積地に所在する。
道路[編集]
- 国道152号
- 国道362号
- 国道473号
- 国道474号(三遠南信自動車道)
- 長野県道・愛知県道・静岡県道1号飯田富山佐久間線
- 静岡県道・愛知県道9号天竜東栄線(元祖国道152号)
- 静岡県道288号大嵐佐久間線
高校教育[編集]
高校は県立の天竜高校、天竜高校春野校舎、浜松湖北高校佐久間分校があるが、北部の佐水地域では交通事情から愛知県新城市や北設楽郡の公立高校へ進学できる特例がある[注 2]。
その他[編集]
固定電話の市外局番は、浜松市街地と同じ053(浜松MA)である[注 3]。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- 注
- 出典