JR関西線 (名古屋地区)

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関西本線 > JR関西線 (名古屋地区)
東海旅客鉄道
日本貨物鉄道(第二種鉄道事業者)
CJ 関西線 (名古屋地区)
JR東海211系0番台 名古屋駅にて.jpeg
同線で長らく活躍してきた211系0番台
基本情報
日本国旗.png日本
所在地愛知県三重県
種類普通鉄道在来線幹線
起点名古屋駅
終点亀山駅
駅数19駅
路線記号CJ
開業1890年12月25日
所有者東海旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
運営者東海旅客鉄道
日本貨物鉄道(第二種鉄道事業者)
使用車両使用車両の節を参照
路線諸元
路線距離59.9 km
軌間1,067 mm狭軌
電化方式直流1,500 V 架空電車線方式
閉塞方式自動閉塞式
保安装置ATS-PT
最高速度120 km/h
リンクCJ 関西線 - JR東海

本項では、関西線関西本線)のうち、東海旅客鉄道(JR東海)が管轄する愛知県名古屋市中村区名古屋駅から三重県亀山市亀山駅までの区間について記述する。

概要[編集]

名古屋 - 亀山間の約60キロを結ぶ当区間。JR東海が管轄している。当区間は名古屋を起点に、濃尾平野伊勢平野を西下し、鈴鹿山脈を横断する[1]

日本国有鉄道(国鉄)時代の1982年6月まで非電化で、普通列車の運転本数も不定間隔で少なく、客車列車が走るような路線だった。
JR東海が亀山以東を国鉄から継承後は伊勢鉄道伊勢線に乗り入れる列車も増加し、架線下DCが見られる区間でもある。名古屋 - 亀山間の電車で運行される列車は全て313系に統一されている。

当線の河原田以北は、近くを走行する近鉄名古屋線に比べ単線区間が多く、施設面で近鉄に負けているところがある。だが負けていられないJR。対抗措置として転換クロスシートの設備を持つキハ75を快速「みえ」に投入しており、特定運賃を採用している名古屋 - 桑名間で夕方の便の混雑が平日に目立つほど善戦している。
特急は、紀勢本線に乗り入れ和歌山県新宮駅まで乗り入れる「南紀」を運行する。しかし、「南紀」は名古屋 - 桑名間では、近距離優遇策で自由席特急料金が安いものの本数が少なく、また多気以北の特急料金は近鉄対抗設定ではない。河原田以北の当区間はどちらかというと多気以南の紀伊半島方面へのアクセスとしての形が強いのかもしれない。

河原田以西は急行「かすが」廃止後、各駅停車の列車のみの運行である。加佐登駅付近では近鉄平田町駅と駅勢圏が競合する。

使用車両[編集]

2023年12月以降、線内完結列車は313系1300番台と315系3000番台に統一されている。2022年初頭までは211系も運用に入っていたが、同年3月7日に0番台、同月11日に5000番台が一旦運用を終え、0番台はそのまま廃車に至った。
313系の3両固定編成についても3月11日までに同線区での運用を終え、大垣と静岡に転出した。313系1000・1100番台については中央西線からの1300番台の転入と315系4連の増投入により2023年内にすべて大垣に転出した。

伊勢鉄道にはJR車のキハ75HC85系が乗り入れ、普通列車は伊勢鉄道からイセIII形が乗り入れる。

駅一覧[編集]

この節では、名古屋駅 - 亀山駅間の設置駅と営業キロ・接続路線・停車列車を一覧で示し、また過去に存在した接続路線についても列挙する。なお、当該駅間で廃止になった駅・信号場については「廃駅」を参照。

  • 特定都区市内制度における「名古屋市内」エリアの駅
  • 停車駅
    • 普通:すべての旅客駅に停車
    • 快速(各種):●印の駅は停車、|印の駅は通過
    • 特急:「南紀 (列車)」参照
  • 接続路線 : 駅名が異なる場合は⇒印で駅名を示す。
  • 線路 : ∥は複線区間、◇は単線区間(全駅・信号場とも列車交換可能)、∧はこれより下は複線、∨はこれより下は単線であることを表す。
  • 駅番号は2018年(平成30年)3月より導入。
駅番号 駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 区間快速 快速 快速みえ 接続路線 線路 所在地
CJ00 名古屋駅 - 0.0 ■東海道新幹線
CA68東海道本線CF00中央本線
H 08名古屋市営地下鉄東山線
S 02名古屋市営地下鉄桜通線
AN 01あおなみ線
NH36名鉄名古屋本線名鉄名古屋駅
E01近鉄名古屋線近鉄名古屋駅
愛知県 名古屋市
中村区
笹島信号場 - 1.8 名古屋臨海高速鉄道:西名古屋港線〈乗り換え不可〉
CJ01 八田駅 3.8 3.8 H 02名古屋市営地下鉄東山線
E05近鉄名古屋線 ⇒近鉄八田駅
CJ02 春田駅 3.7 7.5   名古屋市
中川区
CJ03 蟹江駅 1.8 9.3   海部郡蟹江町
CJ04 永和駅 2.9 12.2   愛西市
白鳥信号場 - 14.0   弥富市
CJ05 弥富駅 4.2 16.4 TB11名鉄尾西線
E11近鉄名古屋線 ⇒近鉄弥富駅
CJ06 長島駅 3.2 19.6 E12近鉄名古屋線 ⇒近鉄長島駅 三重県 桑名市
CJ07 桑名駅 4.2 23.8 E13近鉄名古屋線
養老鉄道養老線
三岐鉄道北勢線西桑名駅
朝明信号場 - 25.4  
CJ08 朝日駅 4.7 28.5   三重郡朝日町
CJ09 富田駅 3.2 31.7 三岐鉄道三岐線(貨物線)
E17近鉄名古屋線 ⇒近鉄富田駅
三岐鉄道三岐線(近鉄連絡線) ⇒近鉄富田駅
四日市市
CJ10 富田浜駅 1.3 33.0  
CJ11 四日市駅 4.2 37.2 日本貨物鉄道:関西本線貨物支線(塩浜駅方面)
CJ12 南四日市駅 3.2 40.4  
CJ13 河原田駅 3.7 44.1 伊勢鉄道伊勢線[* 1]
CJ14 河曲駅 3.4 47.5     鈴鹿市
CJ15 加佐登駅 3.4 50.9    
CJ16 井田川駅 4.4 55.3     亀山市
CJ17 亀山駅 4.6 59.9   紀勢本線
V 関西本線加茂方面)
  1. 伊勢鉄道伊勢線の普通列車の一部はJR四日市駅まで乗り入れ。

廃駅[編集]

  • 午起駅

過去の接続路線[編集]

  • 桑名駅:桑名電軌 - 1944年(昭和19年)1月10日廃止
  • 四日市駅:近鉄名古屋線 - 1956年(昭和31年)9月23日廃駅

今後[編集]

Achtung.png以下の内容は投稿者の予想や憶測を含みます。
確定事項ではありません。参考程度にご覧下さい。

関西本線では都市型ワンマンの導入が噂されているが、現状の設備では乗車駅証明書発行機すらなく、ICカードを持っていない人にとっては常に不正乗車となってしまうザル乗車になる可能性がある。このため、2024年3月の改正での導入は避けられ、その後のICカード対応改札などの設備投資完了後にワンマン化がなされるのではなかろうか。

憶測はここまで

脚注[編集]


路線
営業路線 CA 東海道本線名古屋地区 - 美濃赤坂線 - 新垂井経由下り本線) - CD 飯田線 - CE 武豊線 - CF中央本線木曽地区 - 名古屋地区) - CI 太多線 - CG 高山本線 - CJ JR関西線 (名古屋地区) - 紀勢線 - 参宮線 - 名松線
廃止路線 岡多線(1988年転換) - 東海道本線(西名古屋港線)(2004年転換)
車両基地・車両工場
現有組織 大垣車両区 - 神領車両区 - 名古屋車両区 - 美濃太田車両区 - 名古屋工場
廃止組織 伊勢車両区
乗務員区所 大垣運輸区 - 名古屋運輸区 - 豊橋運輸区 - 神領運輸区 - 中津川運輸区 - 亀山運輸区 - 伊勢運輸区 - 高山運輸区 - 美濃太田運輸区 - 伊那松島運輸区
指令所 東海総合指令所
支店 三重支店 - 飯田支店