新快速 (JR東海)
新快速 - JR東海 New Rapid Train | |
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現在の主力車両313系 | |
概要 | |
種別 | 新快速 |
運行開始 | 1989年 |
運行事業者 | 東海旅客鉄道 |
路線 | |
走行路線 | 東海道線 |
起点 | 浜松駅 |
終点 | 米原駅 |
その他 | |
使用車両 | 311系 313系 |
両数 | 6または8両 |
新快速(しんかいそく)は、JR東海が運行している列車である。JR西日本が運行しているものについてはこちらを参照のこと。
概要[編集]
JR東海が東海道本線浜松駅~米原駅間に設定した快速列車の一種である。英語表記は "New Rapid Train"。同線では他に「特別快速」と「快速」、そして「区間快速」といった列車種別が存在する。それぞれに微妙な停車駅の違いがあり、単にそれらを区分するための種別の一つとして「新快速」がある。
新快速と比較した他の種別との違い[編集]
- 区間快速は、快速に加えて岡崎駅~豊橋駅間および武豊線内各駅停車。
- 一方、特別快速は大府駅停車の有無、快速は共和駅停車有無のみの違い。
- 三河三谷、幸田は特別快速の全列車が通過するが、快速と新快速の一部は停車する。
- 三河大塚は後述のように休日ダイヤの新快速が一部停車する[1]。
これらの違いは、金山以東の停車駅の違いによるもので、金山以西では停車駅の違いはなく[2]、拠点駅での種別変更や特別停車で対処の名鉄や準快速の種別を採用していたJR九州と対照的である。
名鉄との停車駅比較[編集]
名古屋以北では、名鉄の快速特急の方が停車駅が多い。一方で名古屋以南では、JR新快速と名鉄特急の停車駅の数がほぼ同じで、快速特急はさらに少なくなる。以下に、停車駅を比較した一覧表を示す。 は停車駅、*は特別停車駅を意味する。
JR | JR新快速 | 名鉄快特 | 名鉄特急 | 名鉄 |
---|---|---|---|---|
岐阜 | 岐阜 | |||
| | 笠松 | |||
木曽川 | | | 新木曽川 | ||
尾張一宮 | 新一宮 | |||
稲沢 | | | 国府宮 | ||
枇杷島 | | | | | * | 須ヶ口 |
名古屋 | 名古屋 | |||
金山 | 金山 | |||
熱田 | | | 神宮前 | ||
大府 | | | * | 鳴海 | |
刈谷 | 知立 | |||
安城 | * | 新安城 | ||
岡崎 | 東岡崎 | |||
幸田 | * | * | * | 美合 |
蒲郡 | * | * | 本宿 | |
三河三谷 | * | | | | | 名電赤坂 |
三河大塚 | * | * | 国府 | |
西小坂井 | | | * | * | 伊奈 |
豊橋 | 豊橋 |
停車駅[編集]
基本的な停車駅は以下のとおり。
浜松駅-(この間各駅停車)-豊橋駅-<三河大塚駅*>-<三河三谷駅>-蒲郡駅-<幸田駅>-岡崎駅-安城駅-刈谷駅-大府駅-金山駅-名古屋駅-尾張一宮駅-岐阜駅-(この間各駅停車)-米原駅
< >内の駅は一部の列車のみ停車。 *印は土休日のみ上りの3本が停車。
なお、2017年3月現在でも一部の快速は平日のみ稲沢駅に停車するものもある。
ちなみに、豊橋駅~岐阜駅間の基本停車駅は、1972年3月改正まで同区間で運行された急行や1970年代の「オレンジ快速」の停車駅とほぼ同じである(当時は金山駅が無く、熱田駅に急行が停車。なお、熱田駅はオレンジ快速は停車せず)。
運行状況[編集]
名古屋駅からの標準所要時間は、豊橋駅まで50分、大垣駅まで31分となっている。
データイム(日中)[編集]
快速と交互に30分間隔で運転されるのが基本である。おもに豊橋駅~大垣駅間に設定されている。原則として岐阜駅・名古屋駅・刈谷駅・岡崎駅(一部、蒲郡駅)で普通列車と緩急接続を行う。
ラッシュ時(豊橋駅~名古屋駅)[編集]
平日朝の豊橋方面から名古屋方面への下り列車は、特別快速との交互運転が基本であり、運転間隔は合わせて8分となるほか、一部に岡崎発着列車がある(土休日は非パターンダイヤで1時間約5本となり、岡崎発着列車はない)。また、夕方から夜にかけての豊橋方面行き上り列車は、特別快速との15分間隔の交互運転が基本となり、一部時間帯では運転間隔が短縮される。幸田駅・三河三谷駅のいずれかに停車(両方とも停車する列車もあり)する。21時台以降は、区間快速との交互運転となる。
ラッシュ時(名古屋駅~大垣駅)[編集]
朝の大垣方面から名古屋方面行きの上り列車は、20分に快速2本・新快速1本の体制で運転される。夕方の大垣方面行きは特別快速との15分間隔の交互運転が基本で、一部快速(金山駅~米原駅間の運転で稲沢駅にも追加停車)が加わり10分間隔となる時間帯もある。一部は米原駅まで直通する。
歴史[編集]
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- 1989年3月11日、東海道本線 (名古屋地区)で運行開始。当初は運用車両数の関係から蒲郡駅~大垣駅での運行だった。
- 翌1990年には豊橋駅~大垣駅間に拡大。その後、浜松駅~米原駅間の運行の列車も現れた。
- 1999年(平成11年)12月のダイヤ改正までは、穂積駅には快速は停車し新快速は通過するという停車駅の違いがあった。
- かつては、通勤時に飯田線の本長篠以南に乗り入れる列車もあったが廃止されている。なお、飯田線に直通した列車は、下りは小坂井以北、上りは牛久保以北で各駅停車だった。
使用車両[編集]
現在使用されている車両[編集]
- 313系 - 現在の新快速の主力車両。原則0番台か5000番台で運用されるほか、普通電車用1000番台や1100番台・1500番台や1600番台や1700番台、増結用の300番台や5300番台、飯田線用3000番台も使用される。2006年(平成18年)10月1日のダイヤ改正からは同5000番台が中心となっている。0番台・5000番台の代走時には300番台や5300番台が中心に用いられる。また、300・5300番台の代走時には飯田線用3000番台が用いられることもある。
- 311系 - 313系にほとんど置き換えられたが、一部まだ走っている。撮りたい方はお早めに。2022年以降は中央西線の315系投入を受け、転入する313系にさらに置き換えられる予定。過去には、313系と311系との併結運転もあった。
かつて使用されていた車両[編集]
- 117系 - 所謂「東海ライナー」。1999年まで主力として活躍。1999年~2006年までの間、1本のみ充当。さらに2008年(平成20年)3月15日の改正より平日朝の岡崎発着列車に限り復活したが、なんやかんやで2013年ごろまでに運用終了した。
- 211系(0番台) - 117系とともに走っていたが、2011年末をもって新快速の運用を終了した。
今後[編集]
2021年にJR東海では315系の導入が行われ、東海道本線名古屋口を走る311系も置き換え対象となっている。2024年3月より315系が東海道本線名古屋口と武豊線の運用に入る見込みであることが1月に中日新聞から発表された。
ただ、315系の投入区間は3月時点において大垣 - 大府 - 武豊間のみに絞られることから、今後としても新快速の編成内の全車両がオールロングシートとなるのは極力避けられる可能性が高い。
また、311系のみは130km/h非対応のため、これが消えると新快速の最高速度を130km/hに引き上げることも理論上は不可能ではなく、これも要注目である。
関連項目[編集]
脚注[編集]
東海旅客鉄道の在来線列車 |